須刈田大野平キャンプ場(山形県)/北東北の野営地A 石倉沢キャンプ場(秋田県)
2009年 4月

   

4月になってめっきり暖かく周りは一気に桜が満開で、まさに春本番なのです。
いよいよ多くのキャンパーにとっても、冬眠から覚め活動開始のタイミングでしょうか。
仕事中に窓越しの春模様を眺めながら、今週はどんな幕営をしようか?などと考えていたのでした(笑



上手いこと仕事がスムーズに済み、定時でサッと帰宅、車に荷を詰める。
pm6時過ぎ、山形へ向け車を出す。
今日はキャンプ友、三太夫さんがキャンプ中のところへお邪魔することにしたのでした。
今回、三太夫さんのキャンプ地相談の折、ここはどうか?と推奨したのでした(笑

仕事終わりに向かう幕営、久しぶりですねぇ・・・こういうシチュエイションは。
やはり、何だかワクワクするじゃありませんか?



さて南陽市に来て、須刈田キャンプ場への分岐に取り付く。
渓流沿いの細い道路なのだが、夜道は狭くてちょっと怖いですね。
ゆっくり慎重に進みます。



pm8時、予定通り現地着、まったりと渋〜くお過ごし中の三太夫さんと合流です。
まずは乾杯ですね、テントは後回し^^。

     

南陽市のスーパーでさっき買ってきた寿司、その場で赤札付けてもらって半額品でした(笑
たまにはこんなのも手っ取り早くて良いでしょう^^
やっぱり、寿司にはビールより日本酒、それも燗酒が良いですなぁ。
三太夫さんのいつもの空き缶でつける燗酒、いやー、コレがまた最高なんですよ。

     

一息ついたところで、ようやくテントを建てる。
気がつくと、周りは本当に静か・・・

そして、三太夫さんと幕営の話で盛り上がるのです。
やはり似た者同士というのか、お互いの情報量を総括すると、相当に超幕営マニア?とでも言われそうな濃い内容だ(笑
そんなこんなで、あっという間に夜も更けてしまった・・・。



空にはポッカリ明るい満月。
夕方はオレンジ色の妖しい感じの月だったが、上がってくるに従い白く輝いてとても明るく照らしている。
ランタンには蛾が寄ってきて、今年もまた、そんな暖かい季節に変わったのかと実感させられるのでした。

      

翌朝・・・

まだ早い時間なのですが、目が覚めてしまい起きてしまいました。
早朝の焚き火・・・。

焚き火の爆ぜる音が心地良く聞きながら、しばしゆっくりです。
その間も地図を広げては幕営地談義です(笑
8時を過ぎ撤収にかかります。

      

今回は上段側の場所に陣取っていました。
ここには大きな木製のテーブルが新たに設置され、とても使い勝手が良さそうですな。
さて、散会、また合流しましょう。



さて、今日はどこに行こうか・・・。
まずは先日立ち寄ったキャンプ場を見てみるか。

      

ありゃりゃ〜、すっかり雪が消えてますね。
この陽気ですもんねぇ・・・当然ですね。
以前には、夏の時期は薄暗くて不気味なキャンプ場なのですが、雪に覆われた情景なら良いところなんです。
でもまさに、この有様は拍子抜けです。
ま、悪くは無いんだけれども、自分の期待する状況は外れてしまったです・・・あと2週間早ければなぁ。
なんにしても、腰を下ろすには時間が早すぎる。



<石倉沢キャンプ場>
秋田県仙北郡田沢湖町 田沢湖湖畔道路 県民の森エリア 料金:無料>

さて、やはり北東北だろう・・・。
同じ東北地方に住む自分なのですが、なぜなのか知らないけれど、北東北方面が好きなのだ。

      

お気に入りの野営地Aだ(笑
2週前の雪化粧はすっかり消えて、枯葉の絨毯がさくさくと音を立てている。



いつもの場所だ。
この一角が大好きな場所なのだ。
このコンクリートの区切りが、焚き火指定場所となっている。
当然、このような焚き火用に作られた場所以外では、直火の焚き火など御法度なのはキャンパーならずとも常識。

      

乾燥注意報が出ており、焚き火は拙いのです・・・しかも、枯葉が掛かっているし。
丁寧に周囲の枯葉を掃いて地面を出し、火事にならないように注意して焚き火。
ほぼ無風なのでありがたい。



煙に燻されながら、ゆるゆるとテントを建てます。
こんな栗イガがあちこちに落ちているので、丁寧に取り払わなくてはいけない。

      

こんな感じになりますよ。
長閑で好い感じなんです。

      

この野営場も、ふきのとうが満載に自生してます。
例によって、花の名前は知りません(汗
先週の、キクザキイチゲとは葉の形が違うような・・・ワカラン(汗

      

やっぱり、コレですね(笑
いやー大きいねぇ、ふきのとう。
なによりも、この天然塩・・・白いダイヤ、その塩を溶かすようにたっぷりレモン汁を振り掛けるんです。
先週工房に立ち寄ったとき、金色を買っていたのに持ち忘れてしまった(笑
塩屋のとがしさん曰く、金色は天ぷらには更に相性が良いと言っております。

で、手前味噌になりますが、この採りたて、揚げたて、塩振りたて?の三拍子で、ビールにあうのなんの。
今回は揚げ方も上手くいって、さくさくと美味しいです。
ふきのとうの苦味が嫌味でなく、香ばしい春の味覚です。
・・・でも、全部食べて満腹です・・・今日の夕食はコレで間に合ってしまった(笑。

     

好い感じに夕日が・・・
そして焚き火も好い感じ。



夕日が静かに落ちていくと、じわりと暗さが増してくる。
こうして何もせず、只ひたすら野営場の雰囲気に溶けて過ごし、時の過ぎる様を味わいたい。
自分の幕営はキャンプ料理に精を出さなくていい・・・野営地を味わうための時間がもったいない。
今日のように、幕営地で摘み取ったもので簡素につくり、それで満ち足りれば理想そのもの。

      

パチパチと焚き火の音に聞き入って、飽きずに焚き火を眺めてあれこれ考え事を巡らす。
やはり焚き火というなら、こういう感じのが本当の焚き火の味です。

日ごろ、あれこれと不快な悩みが多いのが人生だが(ま、自分も人並みにね、笑)・・・焚き火に見入ると一時悩みを忘れるね。
このような独り焚き火を前に寛ぐ幕営というのは、一度味を占めるとやめられないのです・・・(笑
なーんて言いつつ、さて・・・寝るか(笑。

      

昨日はあんなに暖かかったのに、今朝は冷えた。
とはいっても、結露もせずとても良い感じ。
焚き火も、ほれ、この通りすべて燃やし尽し白い灰になり、見苦しい黒い焚き火跡などにはしない。

名残惜しく周囲を散歩する。
未だ冬の名残の枯れた雰囲気はとても好いね。
新緑時期は木々の葉が生い茂り、このポイントは鬱蒼としている・・・今の時期はカラリとした感じが良い。
こうして、貸切で過ごせるのは大いに贅沢だ。

      

周囲のすべてを元に戻し、何事も無かったように今回の幕営を閉じる。
満足の幕営でした・・・

思えばこの野営地、今年はもうすでに3回目の訪問だったのだな〜。
通い慣れると、もう遠い感じもしなくなって・・・と言うのはウソ(笑、しっかり遠いエリアです。

次に来るのは、観光シーズンが終わる秋ごろかな・・・それまでは、貸切のこんな気持ちの良い幕営は期待出来ないからだ。
晩秋から春先頃までの誰も寄らない時期、この場所は自分にとっての「隠れ家野営場」であるのだ・・・。



<栗沢河川公園  所在地:大仙市栗沢字柏木野地内>

さて、帰路の途中、また幕営候補地を見つけた。
いつも通過するエリアなのだが、今回、国道を避けて遠回りをしていたのでした。
すると、こうしたスポットに出くわしてしまう・・・。

      

栗沢河川公園というところである。
開放的で綺麗な芝生広場、立派なトイレ棟、BBQカマド、炊事棟・・・まさにキャンプ場そのものの構成である。



ペット禁止の看板はあるが、キャンプ禁止の表示はないのでキャンプにも問題無く利用できるだろう。

この周辺の公園には、このようなキャンプ適地のところが結構多くあるようだ。
まぁ、もっとも、夏などはBBQのグループなどによって夜通し騒がれ、とてもキャンプどころではないのだろうが・・・。
その辺がキャンプ場として看板があるところとの違いだ。

さて、だいぶ下がってきて、思いつきでまた寄り道。
昔行ったきりのキャンプ場だ。
大平キャンプ場・・・。

      

未だ冬眠中でした(笑
たっぷりの雪、雪原状態です。
対面の山は掘削されて無残な景色、昔来た時も砂利砕石作業の音がうるさかった記憶がある。

今回、時節柄、どこもかしこも花粉の量が凄かった・・・。
自分は花粉症でないので全く平気だが、花粉症の人は大変だろう。
ヘッドランプの光で、花粉が目の前をうようよ飛んでいるのがはっきり見えるのですね。
花粉も収まるのももう少し、花粉症のキャンパーさんにはもう少しの辛抱ですね。





END



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