北東北の野営場A 石倉沢キャンプ場(秋田県)
2009年 3月

秋田県仙北郡田沢湖町 
田沢湖湖畔道路 県民の森エリア
料金:無料

今回もいつものごとく北東北行き、であります。
今日もまた風の強そうな日だ・・・ここ毎週と言って良いほど週末のたびに風が強く感じるが、気のせいだろうかねぇ?
行き先はまだ決めていないが、とりあえず北の方面へ進路をとる。



今日は日が射しているが寒い日だ、朝とはいえ未だ外気温は3度ほどで、外に出ると風が氷点下のように感じる。
さて、今日はどこで幕を張るか・・・思案だ。
そして、思案の末に到着したのは、お気に入りの場所・・・「石倉沢キャンプ場」である。
自宅からはかなり遠く、時間をかけて向かうのに好適なエリアなのである。

     

さて、現地である。
1月の幕営の時に比べれば、もう格段に雪が消えて無くなっている。
この数日、雪が降ったのだろう、林の木々に残る雪模様がとても綺麗だ。
車は何とか入ることが出来そうである。
それでもあまり上方の林の中までは無理であり、炊事棟の少し上ほどの場所に決める。

平らなところを探し、道路からは目立たないような林の中にテントを建てることにする。
やや風が吹き付けて、テントを建てるまで手こずる。

      

よし、設営完了。
しかし、まぁ、ここは一段と冷え込む場所だね〜、現在、−1℃ほどです。

     

綺麗な雪景色を眺めながら、マッタリです。
しばらくすると、すっかり風は無くなり良い感じだ・・・ただ、シンシンと冷え込むが。

     

コッヘルをバーナーの火に掛け、湯気を出し始めると良い匂いが周囲に漂う。
雪景色のなか貸切の野営場でマッタリと・・・なんと贅沢な幕営であろうか。



雪に埋もれていた落ち枝、濡れていて焚き火は無理だと思ったが、しつこく粘ってようやく火が付き始めた。
焚き火の音を心地よく聞きながら、次第に夕暮れが暗さを増してくる様を見ている。

     

ランタンに灯を点ける。
パァッと周囲が明るくなる。

      

あ〜〜、とっても好い雰囲気。
風が無いのでとても居心地がいい。
テントに篭る前に、焚き火で遊ぶ。
時間をかけて自宅をはるばる遠く離れ、こうしたお気に入りの野営場に息う・・・北東北にはこうした場所が多くある。



木々の隙間から夜空を見やれば、そこには満点の星。
野営場前の道路は車の往来も無く、まったく静かそのものでシーンとしている。
只ただ、焚き火の爆ぜる音と、ランタンの燃焼音に吸い込まれそうな時間である。
これも未だキャンプシーズンでは無いからで、雪の中、普通は誰もこんな淋しげな所でキャンプしたいなどとは思わないだろう。
だからこそ、焚き火の匂いや音、星空や雪景色を存分に堪能するために幕体一つで向かうのは、少数派の楽しみでありたいものだ。



さて、テントに篭り寝酒に切り替える。
テントのドアを開け放ち、雪見をしながら熱いHOTウィスキーを啜っている。
夜も更けたね、寝るべし。

     

キーンと冷え込んでいるが、さわやか至極の朝です。
だいぶ冷え込んだようだ、ボトルの水は凍っており、テントの内側の結露が凍っておりパリパリと剥がれて落ちてきた。
気持ちがいいので周辺の林の中を散策。
しばし堪能し撤収。



ここは本当に好い場所だ・・・。
だがしかし、GWや夏季にはこんなひっそりした貸切の好い雰囲気での幕営は出来ない。
GW以降は結構利用者がおり、車も入れることからグループ数台でオートキャンプで賑わっている様子を見かけているからだ。
そのGWまではまだ少し間がある・・・それまではまた来て、お気に入りの幕営をやりたいものだ。

少し早めに野営場Aを出立した。
遠出をしているのだが、帰路は来た道をそのまま戻るのはつまらないよね。
天気も良いことだし、一気に海を見に行こう・・・海岸沿いドライブで南下しよう。



野営地の視察・・・新規・野営スポット発見

さて、野営場Aを出てドライブ約4時間・・・三陸はリアス海岸の街へと着いた。
そうだ、そう言えばこのあたりに有るらしかった・・・野営スポットが・・・本当に有るかどうかは未知数だが。

<外山キャンプ場? 所在地:岩手県釜石市鵜住居町外山>

海岸沿いの町の国道から分岐して山方面へ向かう。
細い道を進む・・・約5kmも行くとすっかり秘境の趣であるが、道路は狭いながら舗装である。

      

道路は渓流に絡むように沿っており、都度、○○沢などと表示してあり釣り人には興味深いところかもしれない。
とりあえず、行き着くところまで行くと、なんと驚くことにその先には小さな集落があった・・・ビックリである。
その集落でUターンして、丹念に検証してゆく。

来る時に目星をつけた処・・・看板も何も無い広場。
道路下に簡素なトイレが一つポツンとある。

どうやらこの広場が位置的には、事前に調べてメモしていたキャンプ場のようである。
まったくキャンプ場の体裁はナッシング・・・(笑
がしかし、webの案内によればこの場所(広場)はキャンプ場だという。
結構、こんなものだ・・・webには情報があるが、実際来てみればこれでもキャンプ場なのか?という処は多い。
ちょっと幕営には気分の乗らない、面白みの無い広場ではある・・・ただ渓流に沿っており釣り人には格好のところかもしれないが。

<大立平いこいの広場  所在地:岩手県釜石市鵜住居外山>

さらに道を戻り、もう一つ、来る途中で目に付いた一角を調べる。
ここは全く事前には知らず、偶然見つけた場所である。



道路沿いだが、そこから上がる部分がえぐれていて、自分の車では上がるのが厳しい・・・クロカン車なら無問題。
で、車を降りて上がってみると。

      

ほぉ!これは・・・なかなか良い感じですね。
こじんまりした芝生状の平地に、東屋が一つ。
十二分にひっそりしている。

     

先のS広場のキャンプ場に比べれば、はるかにこちらのほうがキャンプ場らしい雰囲気がある。
ここは何と言う場所なのだろう・・・
帰り際、車に乗ろうとした時に、落ちて裏返しなっていた看板を見つけた。
7項目の事項が書いてあった。
使用に際し、許可は不要と明記されており、後は一般事項である。
まさに野営スポット、機会があれば幕営してみよう。
なかなか良いところだ・・・ちなみに町までは車で約15分程度である。

今回の幕営でもまた、合計約800kmを走ってしまった(笑





END



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