岩洞湖家族旅行村 ピクニック広場(岩手県)
2021年 6月

所在地:岩手県盛岡市玉山区藪川亀橋
料金:無料(オートサイトは有料)

昨年の10月以来、実に8ヶ月ぶりの野営キャンプとなります。
既に梅雨入りしてますが、まだ雨の無い日も続く。

この先梅雨時期が終われば真夏になって、日差しが強烈で汗だくのキャンプの季節だ。
キャンプ愛好家の中には、そんな真夏時期でのキャンプはオフシーズンにしている向きもあるようです。
梅雨時期は湿気って蒸してはいるものの、意外にイイ時期なのかもしれない。



さて、これから向かう岩手・岩洞湖家族旅行村のキャンプ地は標高も高いエリアで、周囲は白樺など樹々もあってその木陰と相まって涼しさを期待できる。
自宅からの出立はam8時過ぎ。

まずは給油ですが、今、ガソリン高いのね・・・会員価格でもレギュラー¥145/L。
私の場合は軽自動車なので、遠方への野営キャンプ旅でも燃費は軽いほうでありますが、大きめの車は結構出費も大きいのではないだろうか?

R4号を一直線に北上する。
久々な長距離ドライブの感覚だなぁ・・・。

宮城の自宅から岩手・玉山の岩洞湖まではかなり遠い。
約7時間以上、渋滞あれば8時間は掛かってしまうのだよ〜

  

所々での渋滞はあったものの車は順調に進み来て約7時間になろうか、いよいよ盛岡バイパスからR455の北山トンネルへと分岐し岩泉方面へ入る。
県営野球場の隣にある「JOIS」が、いつも寄って利用しているスーパーです。
キャンプ中には大した自炊はしないので、ウィスキーと日本酒に総菜パックをわずか程度で済む。

さてR455を東に進むが、ここから家族旅行村までは更に約30kmもある。
このさきは渋滞も無くスイスイと進める、標高を上げる坂道が過ぎれば気持ちの良いドライブコースなんです。

ところでR455の薮川から南へ分岐した所に「安倶理まほら岩手」という場所があって、立派な農業施設やBBQ設備、そしてオートキャンプ場があり営業している。
公式HP→安倶理まほら岩手

昨年立ち寄ったけれど、非常にロケーション・環境の良いところで、料金も5名以下の1張で¥2,000、冬季営業もあり同¥3,000だそうです。
しかし〜ここで真冬キャンプってマジですか・・・
あのね、ここは厳冬の岩手玉山、薮川地区ですよ!本州一気温が下がるんですよ!氷点下なんて−20℃になるのもざらなのよ!
まぁ今時のキャンプは、流行りの薪ストーブ入れたテントが主流だから普通にやれちゃうんでしょうかねぇ、真冬でもキャンパーで賑わうんだろうか?
氷点下-20℃の極寒野営かぁ、そそられるよなぁ、小型テント一つでやってみようかしら・・・(寒っ!



そんな事を考えながら、車は順調にR455の岩洞湖の西端付近を進みます。



坂を下ると最後の分岐を左折して取り付く、この先は残り7kmだ。

  

左手に岩洞湖の湖面を見る。
概ね舗装化されたものの、いまだ一部未舗装の荒れ道も残る。

  

本来の無料キャンプ場は湖面にあるエリア、ここを過ぎ更に進んでいよいよ家族旅行村の管理棟へ到着。



受付してピクニック広場へ向かう。



来ました〜〜!

昨年10月末の営業終わり直前から、実に8ヶ月ぶり!
噂に聞けば、今年のGWではそうとう混んでいたらしい。
僅かこの数年で、相当な人気キャンプ・スポットになったのは間違いないです。

  

広場は無人、静かです。

  

白樺林の中もいつも通りの素晴らしい環境。



今回はコレ張る〜、としてたんですよ。
なにせコロナ禍でのお籠り中、そのストレスの反動なのか知らんですが、こうした道具ばかり増殖してしまう。
まだアブが発生する前の時期なので、簡易な幕体のコレで野営キャンプと洒落込む(?)ハズだった、のだが・・・
なぁ〜んとトレッキングポールを忘れて来ていた・・・凹

う〜〜ん、馬鹿〜!
まぁ、白樺の間にロープで釣ればイイんだけれど・・・



こっちにする?
予備に持ってきた幕体だよ・・・ってこのデカさ、先の幕体とどっちが予備やねん!?、ひとりボケ/ツッコミ状態。

リサイクルショップにあったまるで新品同様に見える幕、諭吉さん1枚でお釣りが戻ってきたヤツであった。
まさに今日が初張で予行なし。



先のポール忘れたほうの幕体に比べて、こっちのは重くて幕体面積もデカい。
綺麗な取説を見ながらやり始めるが、案の定、苦戦する・・・汗
各位置のテンションをかけるバランスが良く解らず、形が綺麗にならない。

   

なんとか、それなりの張り・・・疲れた。
あと2,3度経験すれば短時間でやれるでしょう。

なかなかイイね、購入金額をも考えると大満足じゃないか?
別売のメッシュインナーも揃えるかは微妙なところかな、虫が湧きはじめると欲しい気もするが・・・。

さしあたり寝処が出来て一安心。
適宜、最小限の物を車から運び込む。



なんだかんだでもう夕刻17時、気分もそろそろ限界、呑みたい頃合いだわな〜(汗
ウィスキーはスコッチのバランタイン、懐かしー。
今じゃ\1,000程度で買えるけど、あたしが学生の頃なんて\3,000くらいしてたんじゃないの?
大好きなNIKKAのハイ・ニッカより安いんだもの、どうかしてるよ〜。
ハイニッカもその昔のものとくらべ現在のは中身が非常に旨くなっています、1980年頃のハイニッカも黒瓶のブラックニッカも安酒然としていた。



蚊取り線香も焚いて、身体を椅子に沈ませてやっとバランタインのオン・ザ・ロックをグビリ。

  

お次は今回の焚火台をどうするか、小型のにするか中型のにするか・・・
どちらも初火入れですが・・・



中型のにしますか・・・belmont社製の”TOKOBI”
この会社は新潟県三条市のメーカー、やはりMADE IN JAPANはイイね。
袋から出して最初に感じたのは、加工仕上げの精度の良さで手触りが滑らかで触り心地がイイ。



狼煙上げ・・・8ヶ月ぶり。
久しぶりですなぁ、こういう状況は。



さっきまでの汗もようやく退き、風が心地良い。
目の前にはこの白樺の景色が一面に広がってます。

嗚呼、なんと素晴らしき哉!

  

ほぼ無風で居心地は良いのですが、足元を這いあがってくる小さな蟻と小さな薄緑色の虫が多い。
調べると、どうも”草カゲロウ”らしきであるが、もっと小さいような約1〜2mm程の虫でありまして、これがテントにも身体にもたかってきてちょっとウザい。



今夜の灯器はOILランプ、明るいうちに燃料を入れてスタンバイ済。

  

持ってきた野菜とトマト缶で簡単な煮込みスープを作ります。
滞在中はコレを完食します。



もう日が沈んだもよう、気温も下がって来てイイ感じ。

  

バランタイン・FINESTはエントリークラスの廉価品ながら、スコッチらしい豊潤な味わいで昔から好きな銘柄、安くてうまい。



善き晩です・・・コレですよコレ、この雰囲気。



気が付けば、あっという間に夜も更けてます。
満月が上がってきていて、樹々の枝越しに明るく輝いていました。
それまでの星空がやんわり白んでくるのが判る。



そろそろ寝ることにしましょう。
これを呑み終えたら小物を仕舞って寝ます・・・。

あぁ、善き晩だぁ・・・。



早朝の野鳥のさえずりが心地良い、時折のカラスが一際甲高く邪魔だな。
良き涼やかさと薄手のシュラフで、よく寝れた。



足元はうっすらと露濡れですが大丈夫。



今はどんより曇っているが、予報では今日も好天とのことだ。



昨晩の野菜スープを温めてパンを添えて、そんな簡単な朝食をした後は、マッタリと焚火を前にする。
今日もここから何処へも動かずに過ごす。

  

しばらくすると、予報通り空が明るく青空が出始めて白樺林の枝葉の間から日が射し始めた。



素晴らしきこの白樺林の情景を、一幅の絵画を観る気分であちこちにチェアとミニテーブルを持っては動く。
どの角度から見ても素晴らしい環境、景観。
十数年来、何度来てもこの情景には感動させられる。



そんな気分に独り浸って、酒を一口づつ含んでは香味を味わいつつ遣る。

岩手・盛岡の地酒と言えば「あさ開」、今回はそれの”蔵埠頭COLOR 純米酒”だ。
酸味は程好く旨味を引き立てており、吟醸酒ではないので香りは穏やかですが人肌燗かぬる燗まで温めると香り立ちすると思う。



引き続きずっと白樺林に浸る。
ふと見ると入口の方へは立て続けに車が入ってきており、広場にはどんどんテントが建ち始めていた。
幸い、入口から遠いこちら側には向かって来ないので、我が幕体だけがぽつんと一軒家の状態です(笑

  

昼時になりました・・・笑
バランタインが美味くてしょうがない。
酒アテには生ピーマンときゅうり、爽やかでウィスキーに合う。



野菜スープはキャベツがトロトロで非常に美味。
こうして温めるだけ、楽でいい。
この昼で完食。



散歩する。

  

奥にある東屋のほうに行ってみる。
周囲は草刈りもされていてとてもいい状況。



入口に置いた車からは相当離れるので、ここまで奥に入って幕るのは現実的では無いかもしれない。
この一角は、周囲の樹々のおかげで開放的な広場から隔離された感があって好ましい。



戻りがてら、落ち枝を焚火用に拾ってくる。

  

焚火の煙の臭いをかぎつつ、酔わないようにチビチビと酒を舐める。
チェアに身体を預けて上を見上げると、そこには空の青と白樺の幹の白さ、そして繁ってる葉の濃い緑色が素晴らしいコンビネーションになっている。



あぁ、今日も状況が良くて最高だ・・・
素晴らしい景観と環境だ、としか言いようが無いよねぇ。



燃費の良いランプ、明るさより灯している雰囲気が素敵(笑
今夜も灯そう。



今日もまた夕刻になってきた・・・
西日が雲の隙間を突いて一瞬射し込み、白樺の白い幹に朱色を付ける。



まだ明るいうちに早めの夕餉。
酒のアテに味付け肉、フライパンで焼く、これには白飯も炊くんだったな・・・
とはいえ焼肉にはハイボールがすすんでしまう。



焚火再開。
日が暮れるのを待つ・・・



暗くなり始めてランプ点灯。



日が暮れて暗闇、良い時間になってきた。
善き状況。



無風。
程好い気温に感じるが、吐く息はうっすら白い・・・

pm8時前ながらも早々に、広場側に居るキャンパーさんたちは既に静まっていて、まるで貸し切りの時と同様なくらいに静かな状況が素晴らしい。
昨晩と同様、pm10時頃になって大きな月が上がってくるのを見て、今日一日を終える。

唯々、日がな一日をこの白樺林に身を置いて過ごしたのでした。
こういう過ごし方は贅沢だ。



3日目の朝はやや湿気っぽい。
朝露で少し湿気り気味。

  

早朝は曇天であったが、少しすると晴れ間が出て心地良くなってくる。



さて、今日は帰宅とするので、やや早い頃合いですが撤収に掛かる。
7時半には撤収完了した・・・。

う〜〜ん、もう一日ここに居ても良かったかな、と引かれ髪です^^)



さて、車を出しますよ。
R455に戻り、普通なら盛岡へ下りてゆくのですが、今回早出立したのは、三陸側へ出て行きそこから南下して宮城へ戻るつもりなのです。
来るときは約8時間かかってますが、帰路はかなりな遠回りで約10時間くらいかかる見込み、まぁアホだね。

R455を岩泉へ走りそのまま太平洋、三陸沿岸まで行き着き三陸道に乗って南下する。
やはり三陸道の高速網は凄い、移動距離が短時間で稼げる。
ほとんど山側の高いところを走るが、時折視界が広がり眼下に海岸や水平線が望めた。

やがて、ようやく岩手県から宮城県へと越境し気仙沼へと入る。
今、朝ドラで旬な気仙沼大島へと渡る。



休暇村気仙沼大島キャンプ場、フリーサイトを覗きました。
海を臨む高台、大変ロケーションの素晴らしいキャンプ場です。



この気仙沼大島へは橋で繋がったこともあって、車で来ることが出来る様になった。
大島キャンプ場もいいね、そこに泊ってこの周辺の観光もいい。

さて、ここも宮城県ではあるが自宅まではあと何時間もかかる、安全運転で帰ります^^)






END




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