2019年夏・ソロ野営旅 -三日目-
岩洞湖家族旅行村/ピクニック広場(岩手県)
2019年 8月

所在地:岩手県盛岡市玉山区藪川亀橋
料金:無料(オートサイトは有料)

野営キャンプ旅の三日目。

青森・弘前の岩木青少年スポーツセンターキャンプ場を後にしてきました・・・
気持ちの良い芝生で開放感抜群、目の前に名峰・岩木山の絶景、猛暑を忘れる涼しさ・・・最高でしたね^^)

さて、今回の旅はここで折り返して南下します。
秋田へ下りるか岩手へ下りるか・・・思案しながら弘前の街中へと下りて行きます。



R7に乗って弘前を南下して街を抜け、碇ヶ関まで来るとR282への分岐点を迎える。
このままR7で秋田に戻るか、それともR282で岩手方面へと逸れてゆくか・・・
森吉の親子キャンプ場や鵜養の野営スポットなど候補は浮かんだものの漠然としており、今時点での決めてはなかった。

そういえば・・・と、この付近に昔立ち寄って感激した温泉宿があった。
今回は時間に余裕ありで、懐かしさもあってまずは寄って行こうと思う。

   

そこは古遠部(ふるとおべ)温泉です。
R282へ分岐してしばらく下り、坂梨峠に至るだいぶ手前で左に分岐して細い道を奥へ奥へと進む。

こんなところに果たして温泉宿があるの?という深い山間の行き止まったところに、その小さな温泉宿はある。
秘境の温泉、かけ流しの湯。

昔立ち寄った時そのままの雰囲気で懐かしい・・・

小さな長方形の湯船に源泉が豊富に注がれていて、常にあふれ出る湯が湯船脇を小川のように流れる。
床には長い年月をかけて温泉成分が覆っていて、茶色い岩盤状態になり果てています。
そのあふれ湯の小川にゴロンと寝転がったりして・・・いわゆるトド寝の状態となる(笑

かれこれ小一時間・・・湯上がって外に出ると、爽やかな風に吹かれて気持ちいい。
まだ風は熱風になっていない。
アブを追い払いながら車に乗り込み、R282へと戻る。



そのままR282を進み峠越え、小坂〜鹿角ときて花輪線の線路と並行して走る。

こうなるともう岩手に抜けるしかなく、今日の宿営地は岩洞湖と決める。
岩洞湖はGWに来ているが何度でも繰り返し行きたい場所であり、あそこも涼しい場所の一つであるからそこに期待したい。

ただ、その岩洞湖の野営地ピクニック広場・・・そこの問題はまさに今時期、何よりアブが多くて落ち着けないことなのです。
8月も中旬(お盆時期)を過ぎた頃にでもなれば、だいぶアブもいなくなるのですが、今日あたりはどうだろうか?

      

R282から離れ好摩へと至り、スーパーたますえで酒肴(しゅこう)を少しばかり。
姫神山一本杉園地キャンプ場を通過して岩洞湖への細道を行く。

途中から未舗装の砂利道になって凹凸の荒れた道になる。
ゆっくり進むものの、車の後ろには砂埃が舞う・・・。

思った通り、このエリアは涼しいね・・・車載の外気温度計でさえ28℃を示す。
市街地の33℃〜35℃に比べれば格段に涼しい。



岩洞湖まで少しのところで倒木あり。

車を降りた瞬間、アブの大群が車を取り囲む・・・アーッ!!凹
アブを払いながら倒木を持ち上げて脇に寄せる



道路の障害はクリアーになったが、車内にアブが数匹飛び回っていて、いつ攻撃して噛まれるかの恐怖・・・。
やはり、このエリアには来るのがまだ早かったか・・・お盆過ぎあたりにでも来れば、多少はおさまっているのかもしれぬ。

ともあれ、もうここまで来てしまっているのでグズグズ言わずに腹を決めるしか無かろうよ。
・・・でもこのアブの纏わりがなぁ(ばき

   

利用申請です。
GW以来ですね〜今回はお一人?・・・といつもの管理人のおばさんに言われる。

    

相変わらず好いところじゃありませんか・・・もう十数年来のお気に入りです。
いまは緑も濃くなって、日陰もあって・・・

アブさえいなければなぁ・・・今もブンブン飛んでます。
気を付けないとすぐに噛まれて大変なことになってしまう・・・かゆみと腫れで全治2〜3週間、多ヵ所の被害の場合は病院行き。



アブが取り囲んでいる中、素早く作業をしたいんですが、余計に積んできた道具に阻まれて必要品が出せず難儀してる。
汗が吹き出る、アブがつく・・・。

   

三日間、同じ様式になってしまった、張綱多く邪魔。
大掛かりな作業をやりたくないワケですよ、汗が噴き出すし寄り付くアブも払わなくちゃならんし(笑



一旦、汗を吹いて我がサイトに佇んでみる・・・
あぁ、やはりこの岩洞湖・ピクニック広場は最高の白樺林だ。

十数年前に同じようにこの場所をレポで紹介したころは周囲の反響は無かったが、今では様々なキャンパーさんのSNSでも周知され普通のキャンプ場として認知されたに等しい。
ここはあくまでピクニック広場のキャンプ活用であるが、本来のキャンプ場としては湖岸沿いにオートキャンプ場や無料キャンプ場(カヌーなど便利)があるのです。
そちらのほうもちゃんと利用者がいるようなので、そんなふうに各人のお好みで使い分け/選べるのはとてもいいことだな、と思います。

     

落ち着いたところで早々に狼煙上げ。



今日はお気に入りのピクニック広場で、素晴らしい白樺林の景色を眺めて一杯遣れる・・・と期待して向かってきたので、合わせて久々にHi_NIKKAを奢った。
これも単なる安酒には違いないけれど、味の薄いクリアブレンドよりはまだまし。
そんな酒類の高低よりも、こうした情景の中で呑むこと自体が何にも代え難い愉しさを感じるものです。

   

昨日居た岩木青少年SPのところほど涼しくは無いが、それでも下界の猛暑の中において、この地の涼しさはありがたいです。



汗も退いたので焚火も楽しめる。
火も調子が出てきた。



なんと言ってもこの白樺林の雰囲気、景色が素晴らしい・・・素晴らし過ぎる!
もう、何も言うことがない。

こういう最上な素晴らしき場所を無料で利用させてくれるとは・・・ここに気軽に来れる、特に近隣の盛岡周辺の方々は本当に幸せなことですね。
自分の場合は下道でだと約7〜8時間ほどかかるのだから・・・。

     

白樺林を眺めつつ、また散歩しつつ、美味しウィスキーをやりつつ・・・
空が夕刻を告げている。

     

やがて夜の帳(とばり)が降りて焚火をあやしてます。
好い夜です・・・静か、涼しい、夜になればアブは飛ばない。

独りの酒を傾けているとテーブル下に小さな明かりが点滅しているのを発見した。
なんだろう?と思うと、それはごく小さなホタルだった・・・
静かに見ていると、逃げるどころか飛んで足の膝に乗ってきたのだった。

すごく小さなホタルなのですが、ホタルらしく時折小さく光るのです。
気が付いたのですが、周囲に物音を立てると点滅が活発になるようです・・・
ずっと膝に居座っているので、こちらも動かずにじーっとしてます(笑

ここでホタルを見るのは、これまでも2,3度あったかと思いますが、これほど人懐こい状況は初めてです。
やがて蛍は飛び立って草の陰に下りていき、また弱く光っていた・・・。

程好い頃合いだ、今夜は寝ます。



翌朝
霧に囲まれてました。



周囲はすべて露で盛大に濡れてます。
静寂な朝模様です・・・鳥たちのさえずりもありません。

  

やがて霧が晴れて白樺林がクリアに見えてきた。



何度来てもこの広場の雰囲気は素晴らしい。
素晴らし過ぎる・・・。



名残惜しい・・・
ユルユルと撤収を終え車を出します、また来ましょうね。

  

帰路は三陸側、太平洋の海岸線を下ります。
三陸の海岸沿いは、かなり防潮堤が整備され震災前に旅した時の風景とは変わってしまった・・・。

三陸道、いわゆる復興道路に乗ってみました。
岩手・宮古南から宮城・奥松島までのR45は無料の自動車専用道路によって非常に近くなった気分です。
帰宅は日が暮れる頃と思いましたが、この道路のおかげでスイスイ移動でき夕方には帰宅でした。

この快適な道路は野営旅の方面決めには活用できると思います、一足飛びに遠くへ移動できそうですね。
下道移動でのんびり街並みウオッチと、無料高速での時間短縮とが行き先によって使えるのがイイですね。

今回の野営キャンプ旅・・・日本海で海原を見て帰りには太平洋を見てと、ぐるり回った感じでした^^)




⇒YouTubeチャンネル



END




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