蔵王坊平国設野営場(山形県)
2019年 8月

所在地:山形県上山市蔵王高原坊平
料金:\350/大人

開設期間:6/1〜10/31

8月です、こちら宮城のほうは曇りの日が続いており、それまでの刺すような日差しはないものの、やはり相変わらず蒸し暑い。
暑い夏の日にはエアコンの効いた場所に籠るのも快適ですが、それだけではやはり心理的にムズムズしてしまうのです。

どこか涼しくて快適な、そんな都合のイイ場所なんてないだろうか・・・



そんな話をしているうちに蔵王が涼しいよな・・・と言う話になり、その辺りにあるのが坊平(ぼうだいら)高原にあるキャンプ場だったワケです。
じゃ、サクッと行ってみましょう・・・。

宮城・遠刈田温泉から県道12号・白石/上山線、通称・蔵王エコーラインに入ります。
蔵王と言えば刈田岳、お釜・・・
エコーラインは、その直下の刈田(かった)峠を1,606mほどの標高にて通過して山形・上山(かみのやま)へと通じる。

坊平高原はその刈田峠を過ぎて山形へ越境し、しばらく行った途中にある高原地です。

さて、山岳道路を走り標高が上がり雲を抜けると、日差しを受けて周囲の山岳風景が素晴らしくなる。
刈田峠の手前、山頂へ行くハイラインへの分岐から渋滞が続きやがて車の流れが止まってしまう。
刈田岳山頂やお釜を見に行こうかとも思っていましたが、やはり、誰でも考えることは同じ・・・
山の涼しさを味わいに来ているんですよね・・・。

しかし結構渋滞が酷くて、山頂は諦めそのまま坊平へ向かいます。

やがてエコーラインを進みキャンプ場へ分岐してすぐ手前に、新たに温泉入浴施設が建設中で、営業開始は翌年・2020年7月とのことです。
(仮称)アスリート リカバリー センターと言うようで、だいぶ立派な施設のようです。
これは、国のナショナルトレーニングセンターに指定されている施設の一角に建ち、五輪選手の事前練習に利用できるように開業する、とのことです。

テン場の近くに温泉施設があるとなれば、来年の今時期はいっそうこのキャンプ場の人気は高まるのでしょう。
もちろん、ここから結構離れるが蔵王温泉まで行けば本格的な硫化水素泉の湯を堪能することもできます・・・有名なのは大露天風呂ですね。

そんなこんなで管理棟にて受付を済ませ場内に入る。
このキャンプ場は非常に広く、自然の地形を生かして1〜4サイトあります



広い林のなか、適宜場所を決めてのオートキャンプとなります。
広大な敷地だろうと安心していたのですが、すでに多くのテントが建っており木陰や平地など、条件の良い場所は既に埋まっている状況です。

コレは困ったな・・・と、先客テントの脇を静かに通って少し奥のほうへ入り込み、なんとか場所を決める。
やはり夏休み・お盆ということでの混雑であろうかと思います。



さて、木陰にタープを張って落ち着いてみれば、確かに高原・標高1,000mの涼しさはイイですね〜。
標高が100m上がれば気温は0.6℃下がります。
やはり暑い時期の野営キャンプは標高の高いところ・・・爽やかな雰囲気です。

想定外だったのは、こんな本格的な森の中にかかわらず用心していたアブ、ブヨ、蚊などが全く居ないことに驚き、凄く快適な状態であったことです。
翌日撤収するまで、全然虫がいなかった・・・たまたまなのか判りませんけれど、涼しくて虫がいないというのはかなりの好ポイントですね。

     

このキャンプ場、ファイヤーサークル毎で見れば4ブロックと思いますが、場内全体として炊事棟3ヵ所、トイレ2ヵ所の設備です。
場内が広いこともあり、設営した場所によっては当然近くも遠くもなる。

今回は場内が結構混んでることもあって、そんなに吟味して都合のイイところに入ったワケではありません。
こうしている間も刻一刻と来場者が増え、バイクも車も設営場所を探している状況だったのです。

     

場内に未舗装の車道はあるが、そこから林に入れば自分のような華奢な車にはキツイ凹凸だらけです。
全体に斜面が多い中、僅かながらテントを張れる場所があって良かった。
やはりこうした時に小さく簡素なテントは楽で、大型テントだと充分な広さの確保や、周囲への距離の取り方で苦労すると思う。

     

あぁ、涼しい・・・
まだ早い時間ですが、焚火してもイイ感じの涼しさです。



う〜〜ん、坊平野営場がこんなに心地良い場所だったとは・・・。
以前、1〜2回程来ただけでしたので再認識した次第です。

何度も言ってますが、今回、とにかく虫がいないんですよ、全く虫さされ無し。
足、腕を防備しなくとも大丈夫で、その分更に涼しい。
先日の岩洞湖は涼しい場所ながらアブ攻撃が大変でした・・・それに比べれば虫の煩わしさが無くて、ここは天国のような居心地の良さ。



こんな居心地のいい状況がつづき、やがて日が傾いていきます。

    

夕餉、相方向けには肉系の簡素メニューで、調理作業は手間が掛からずゴミが出ないほど最善とする。
そしていつもの野営キャンプでの晩酌酒、野営場の空気感も酒肴の一つ。



日が暮れました。

だいぶ利用客が増えたようで・・・これだけ広い場所ながらグルリと一周見渡しても、其処此処にテントがあります。
もう残っているのは斜面部分の場所のみかもしれません・・・賑わっていますが、嬌声が上がる事も無くいたって静かな状況が好ましいです。

    

空は霞んで朧月の夜です。

手元の灯かりはこのLEDの灯かり、雰囲気はイマイチかもしれませんが、夏は熱の出る燃料式ランタンよりこっちのほうが涼しげで良くなってきました^^)
相変わらず虫がいないので、この灯かりにも蛾とか飛び回る虫が寄ってきていません、快適でマッタリできる夜です。



期待した肌寒いほどの冷えはないですが、涼しい夜は焚火が心地好い状況です。



今夜は家の熱帯夜の寝苦しさとは違って、心地良く寝れそうです・・・。
周囲はいたって静かで、とても多くのキャンプ客がいるとは思えないくらいです。

焚火が沈んだところで、早い時間ながら就寝・・・ま、健康的だぁね〜(笑。



翌朝もさわやかな状況。
露も下りず幕体が濡れていない・・・。

am10時が入退出の入れ替え時間となっており、つまり早くからキャンプしたい向きにはその時間から入れるワケです。
pm3時受付のキャンプ場に比べればかなり滞在時間が長く出来るのです。

今回はお盆休み等もあって、早い時間から入った人たちや連泊組などで賑わっていたのでしょう。
ただ、これ以上テントの密度が増えると、奥に居る車の出し入れが厳しくなりそうです・・・。

    

今回は管理棟からずっと下がった第4エリア下段あたりに居たんだと思います(笑
周囲はこのような森林状態で、程好いワイルドな状況です。
今流行りのハンモックなどを設置している方も多く、木陰の気持ち良さを存分に味わえているようです。

これで大人一人\350はかなり激安ではないでしょうか。
盛夏の避暑地というのにピッタリで、閉め切った家のエアコンの涼しさとはまた違って自然のクーラーの心地良さとはよく言ったものです。

   

高原地のこの場所の秋の到来は早い。
8月末〜9月になればめっきり秋の雰囲気が漂う場所です。

いつもこんな風に状況がイイのであれば、空いた時期にまた再訪して楽しみたいと思う場所でした。

受付の時にもらった案内資料の一部を載せますのご参考に・・・。

   
クリックで別ページにて拡大して見ることができます。



END




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