- 2019年夏・ソロ野営旅 二日目-
岩木青少年スポーツセンター(青森県)
2019年 8月

青森県弘前市常盤野字湯段萢1-2
料金:¥1,000/1人(入浴料込み)

野営キャンプ旅の二日目。

山形・鶴岡三瀬の八森山リクリエーション広場を後にしました、とてもイイ野営情景を味わえました。
引き続きR7に乗って北上して、秋田市を通り抜け能代にきたところでR101へスイッチ。



もう過去に何度この順路をなぞってきたことであろうか・・・毎回それこそ判で押したような気がする。
ドライブ中の車窓の風景は以前までの記憶通りですけれど、ところどころに見る建物や看板が変化したようなことに新鮮味を感じたりします(笑


宮城〜山形〜秋田へと来てはいますが、ご覧の通り大して観光名所などどこへも寄っていないのです。
こんなのはとても旅とは言えないな・・・と自虐しきり。

ともあれ自車は順調に移動しており、気が付けば秋田を縦断してしまった・・・
男鹿半島など名所はたくさんあったろうに、ボッーとしてそのまま北上してしまった・・・だからと言ってその先特に決めた目的地は無いのですが。



R101は日本海の海岸線に沿っており、このエリアのドライブと言うのは私にとって大変に旅情を感じるエリアであってドライブ・コースなのです。
そういう意味では、この路線をドライブしていること自体が自分にとっての旅の目的なのかもしれません・・・

”チョッと何言ってるか判らないな?!” byサンドイッチマン



県境を越え青森県へ入り、しばらく行くと西海岸側の深浦町へと辿りました。
眼に入るすべての海岸風景が風光明媚です。



かつて野営に訪れていた広戸の行合崎に寄りました・・・ここは最高のロケーションです。
今時期は有料キャンプ場となっています。

その先、追良瀬(おいらせ)を過ぎて驫木(とどろき)へ至る。
かねてから寄りたいと思っていたJR五能線の驫木駅へ立ち寄ってみます。



驫木駅は目の前に日本海の海原が広がる無人駅です・・・
木造の質素な駅舎が日本海をバックにしてぽつりと佇ずんでます。

なんとも風情溢れる情景じゃありませんか・・・。

     

驫・・・馬三頭で「とどろく」・・・笑



⇒YouTubeチャンネル

周囲には何もない所と紹介されますが・・・がしかし、その”何もない”ということが魅力として、多くの鉄道ファンなどを魅了し”聖地”とまで言われているという。

「何もない」事の魅力とは何でしょうか・・・例えばパチンコ屋?レストラン?遊園地?etc
それら商業施設は画一的であって、便利で快適な半面、流行り廃りの造っては崩れる砂上の楼閣のようなものです。
それらがなく、あるのはただ古(いにしえ)からある目前の海原の風景、その場所そのものの情景だけなのです。

海岸沿いにポツンと佇む簡素なこの駅には、この地の気候風土の厳しさにも怯まずに鉄道を通した先人たちの力量の大きさ・・・
そこに密着し周辺に暮らす営みなどを偲ばせる「情景の深さ」があります
その「偲ばれる情景」は意図して出来上がるものではなく、それこそがここにはあると思うのです。

そんなことを思い巡らしながら、なんだか・・・
自分が長年繰り返している”野営キャンプで求めている漠然としたもの”に通ずるものかもしれない・・・などと思ってみたりします^^)
「何もない」ということの魅力・・・侘びて寂びる情景の魅力にも相通じるものかもしれません。

   

千畳敷海岸にて立ち寄り・・・岩床、岩棚が広がってます。
青森西海岸は見どころ多く、やはり自分には旅情が盛り上がるエリアです^^)

     

さらにR101を進み鰺ヶ沢へ至りますと、焼きイカ通りへ行きます。
ここの焼きイカを今夜の酒のアテにするためです。
いつも利用するのは、一番端にある「種差チギリの店」です。



以前、立ち寄るたびに何度もこのチギリおばぁちゃんに焼いてもらいました。
奥の小上がりで休ませていただいた時にはお茶を差し入れてもらったりと、思い出深い店であります。
聞けば、残念ながら昨年(18年)4月に亡くなられたとのこと・・・いっそう当時の思い出がこみ上がりました、感謝、合掌。

さて、本日の宿営はやはりいつもの定番、弘前・岩木山の麓にある岩木青少年スポーツセンターとします。



周囲の嶽きみ(この地区の特産、とうもろこし)の広大な畑を横に見ながらスポーツセンターへ到着。
スポーツセンターということで、ラグビーやサッカーなどの夏休み合宿、練習で各グランドには多くの学生さんたちが溢れていました。

受付、利用料金が¥1,000/人に上がってました。

  

キャンプエリアは広くてどこにするか迷う。
たまには奥に広がる第3エリアも良いかな・・・などとも思う。



迷った挙句、結局は第2エリア、いつもの場所に落ち着いた・・・。
兎にも角にも、この広大で綺麗な芝生が素晴らしい、緩く凹凸があってうねっているので平らなところを探ります。

   

やはりここにもアブが飛んでおり、もう車の中にもアブが飛び回っていて、なんともしようがありません。

ただ、この地は非常に涼しい!
標高も高い場所なので当然ではありますが、車載の温度計でも外気温28℃を示してます。
これでアブさえ飛んでなければ、もっと最高であろうと思います。



津軽富士・・・名峰、岩木山がくっきりと迫力の絶景!
標高1,625m、青森県の最高峰のどっしりとした山容を拝むことができます。



しばらくはこの絶景を味わってます。
確か、岩木山神社からのコースであの山頂へ登ったのは5年前だったかと思う。

     

思えば今日は結構、長時間/長距離を走ってきた。
絶景に酔いしれながら、そのドライブ疲れを癒します。

やはり、鰺ヶ沢・焼きイカ通りの店で焼いてもらう焼きイカは、まさに絶品だ!
噛むほどに旨味がにじみ出てくる。



涼しくて汗をかかないで済む、爽やかだ。

    

温泉に浸かりに行く。
この温泉の湯、やや笹濁りでツルツルとして良いお湯なんです。

湯の香、硫黄臭が漂う・・・。
やはりここは高原地だからであろうか温泉に浸かるのが気持ちいい・・・下界の街中の猛暑の中では暑い温泉に浸かりたいとは思わないものね。

湯上りはスッキリ、気分良し。
戻る際には、玄関脇にあるホシザキの製氷機から氷をたっぷりいただいて行く。



戻る頃には日が沈んで、空が茜色に染まってました。
気温は更に下がっており、ほとんどエアコンの効いた部屋並み、いやそれよりも涼しいかもしれない。

う〜〜む!なんと言う贅沢か!!
あれだけ暑さにグズグズ文句を言っている自分ですが、今この盛夏で猛暑の時にこの涼しさに身を置くことの幸せと言ったらもう堪(こた)えられない。



そこでもって、たっぷりの氷で呑むハイボールもまた堪えられない・・・ここでの野営酒の定番だ^^)
呑み過ぎないよう自制中(笑

   

今夜は約3組ほどの利用者か・・・

空を見上げれば満天の星空、癖で北斗七星とそれを辿っての北極星を探してしまう^^
あぁ夏だなぁ〜。

寝る頃には涼しさを越して、少しばかり肌寒いくらいの気温になっていました。
それもこの地の特有のことで、夏もお盆過ぎともなれば一層の夜の冷え(昼夜の寒暖差)を味わえる場所です、それがまた魅力。

   

翌朝
寝袋にくるまって寝てました・・・気温が下がって非常に寝やすかったのです。

やや露で湿り気あり。
けれど日が射してくるとすぐにカラリとしてくる。
そして今日もまた気温が上がるのだな・・・。

  

朝の岩木山が雲で望めないのは残念ですが、涼しいうちに撤収とします。

  

しかしまぁ、広大なキャンプエリアですね。
それぞれのエリアにはBBQができる場所もあって、シーズン中には賑わうようです。

さて、管理棟に車両通行札を戻してここを後にします。
本日の旅はどうなりましょうか・・・?




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三日目へ続く・・・





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