飛ヶ森キャンプ場(岩手県)
2016年 7月

岩手県一関市千厩町奥玉字飛ケ森
無料

飛ヶ森キャンプ場へ向かうのは久方ぶりのことです。
例によって出掛け初っ端での目的地ではなかったのですが、思いつき、成り行きの到着地でした。

この週末は野営に出られるかどうかわかりませんでしたが、昼前には仕事もカタがついたこともあって時間がゆるせる時にはそそくさと出立してしまう。



とりあえず岩手、の感覚で移動してみる。
R4を北上するだけではつまらないので、登米市のほうを通過する。
途中、加護坊山やら大嶽山にある公園キャンプ場を横目で見る、芝生が奇麗だ。

やがて宮城の北端の気仙沼エリアの手前。
ここから遠野〜花巻エリアへと向かって手ごろなヒッソリした野営地を物色するつもりでいたものの、さすがに出立の時刻が遅かったこともあって今日は無理だ。

天気は雨模様、予報通りだ。
大雨にはなるまいが、どのみち今日は雨の野営なんだろうと覚悟する。

さて、頃合いとしては宮城と岩手の県境付近に居ます。
どうしたものか・・・本日の気まぐれな野営は。

頭の中でこの近隣にある野営地を探る。
すぐに、馴染みの2ヶ所ほどを思い浮かべる。

まずはその一つの飛ヶ森キャンプ場へ向かう。

     

飛ヶ森キャンプ場は室根山の麓、千厩(せんまや)町側にある。
室根山の周囲には他にも立派なキャンプ場・レジャー施設があるが、このWEBサイト本筋のヒッソリした無料の野営地はここだけである。

      

それでなくとも重い空気感を漂わすこのキャンプ場ですが、雨模様の今日は更に沈んだ感じとなるのは致し方ない。
場内、誰もおらず無人・・・いつもの野営の如く。

     

このキャンプ場には、大きな東屋がある。
他にはキャンパーも居ないので、今日はありがたくこの東屋を借し切ることにする。

天気のほうは、風雨を繰り返すような状況だ。

東屋下はゴミもなく、少し整備すると居心地も上々。
木のテーブルに長椅子が使える。

     

今は梅雨時、自宅でも梅酒を仕込んでいたそうだ・・・
昨年仕込んで丁度1年経ったもの。

ブラックNIKKAの瓶に詰めると、あ〜ら不思議・・・
ウィスキーと見分けがつかないぞ(笑
左の量の多いほうの瓶が自家製の梅酒です。

雨模様で湿気のある日に、この梅酒の酸味と甘みが爽やかでスッキリした気分にしてくれています。
なかなか美味いね。



室根山の頂上には、右方向から左方向へ頻繁に雲がかかり流れていく様が望める。
あの頂上には観光天文台もあって、登山ではなく舗装の車道があって容易に車で行くことが出来る。

      

何はともあれ、湿気った日なので炭火を熾す。
この東屋はしっかりしており、かつ広い。



向こうには炊事棟もあるが、雨なので行く気にならない。
飲用水は持参しており、たいていの野営では炊事場などあっても使うことは少ない。

      

天気は悪化し、風雨が強くなってくる。
周囲は濃い霧に覆われたりする。

梅雨時のキャンプ場の風情だ・・・。

やはり一発目に寄った、この飛ヶ森キャンプ場に決めて良かった。
実は冒頭に野営地を思案した際、この大きな東屋の記憶を思い出して雨除けにアテにして向かって来たのだった・・・。



天気の悪化に伴いそれに比例して、この大屋根の東屋に貸し切りで居られることが贅沢で心地好い。
蚊やブヨも飛んでいない。

縁のほうは多少雨が吹き込むので、中央部にイスを向かい合わせで並べる。
キャンプ用の道具はほとんど出してないにもかかわらず、非常に居心地が良い。

     

夕刻、霧が濃くなって暗くなると水銀灯が点灯した・・・
まさかとは思ったがこんなひと気のない場所にかかわらず、水銀灯が点灯するのだった・・・。



この東屋にも蛍光灯があって、もしかするとコンセントに挿せば点くのかもしれなかった。



霧の中の幻想的な雰囲気に包まれた・・・。
次第に暗くなってくる。



そろそろ、真っ暗になる前に寝処を建てる。



幕体を建ててしばらくすると日が暮れました。
湿気った日ですけれど、日が暮れて涼しくなって丁度良い感じ。

   

風も止んで状況は非常に良いです。
トラツグミが鳴きだしていてBGMになっている。



とりあえず何も考えずに出立してきた今日の野営でしたが・・・
雨模様でしたから、すっかり雨に濡れる野営になると想定したものの、それに反してこのような居心地の好い状況となってしまいました。
何とかなるもんですね。

気がつけば夜も更けておりました。

周囲は雨の水音と遠くにトラツグミ・・・静かに聞こえています。
麓には大きな町も無く、いたって静寂なエリアなのでした。



翌朝は雨が上がっていました。

ウトウトしていた明け方過ぎ・・・
am5時半ころ、数台車が入ってくる音と人の声で起きた・・・何事か??
外に出てみると、地元の方々数名が集合しての草刈り作業開始のようでした。



7時過ぎに作業が終わり、引き上げていきました。
草刈りと炊事場やトイレ掃除。
ただ、草地広場や板張りべース周りの草刈りではなかった。

     

このキャンプ場、場内は結構広い。



今時期、草の丈が長くうっそうとしている。
今時期の草むらはちょっと怖い、足元は要注意で歩く。

     

炊事棟、水が出るが飲用可なのかどうか、さっきのあいさつの時に聞くのを忘れた。
ここの奥のトイレと、入り口側の駐車場にあるトイレはどちらもポットン式の、入るにはやや抵抗のある佇まいだが先ほどはここも清掃していた。

      

板ベースも3〜4基ある。

     

上のほう、丘に上がっていくと草原になっていて、ステージ?らしきがある。
朝の作業では、このステージ前から林のほうへ草刈りの道が伸びていた。



丘に上がって正面を見る。
根室山。
足元がキャンプ場。



一晩を過ごした東屋に戻る。



さて、am8時を過ぎてマッタリしている・・・
こうしてみると、なかなか良い野営地だ。



撤収して元に戻す。
ありがたく使わせてもらいました。

山の麓で涼しかった。



車で室根山の山頂へ上った。
容易に山頂へ来ることができる。



天文台がある。

     

キャンプ場から見えていたアンテナがこれだ。
広い駐車場には奇麗なトイレもある。
今朝の山頂はガスが掛かって、外に出ると寒いくらい。

今回の野営は岩手・一関の「飛ヶ森キャンプ場」でした。
東屋の下の幕営、雨をしのいだチョッと変則的な野営でした・・・。

今回出掛けの時点では、ここに来ることは全く想定もしていませんでした。
しかしこうして、成り行きに任せるパターンでも何とかなってしまうものです。
計画的でない分、その日その時での一期一会的な感じかたになるのかもしれませんね(笑。




END




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