秋山浜（福島県）
2008年　11月

福島県郡山市湖南町
猪苗代湖畔
無料

今回は猪苗代であります。
冬の猪苗代の湖畔での幕営は好きなのです・・・。
このところ福島方面ばかりで今一つ欲求不満なのだけれど、他の方面はどうにも中途半端な天気で食指が湧かないのです。
冬の安定した気候だといいのですが、雨でなく粉雪のように・・・という幕営状況が好いのだ。



本来なら北東北方面で冬の幕営を・・・と思いながら実際には南下をしている。
東北の北の方面は今回も何処もかしこも予報が思わしくないのだ。



現地到着・・・風は無く良好。
誰も居ない淋しげな季節外れの野営地の風情だ・・・冬の西日が射したこう言う雰囲気が自分的に幕営にはとても好ましい。

　　　　

今は風が無くて良いがこの後には必ず強く吹いてくるはずで、念を入れてきちんとペグ入れしておく。
これは、ここで何度も幕営してきたことの経験に基く勘だ。



素晴らしい風景、これは何度見ても嬉しい・・・来た甲斐があるというものです。
今の季節この風景が見られたなら、ここで野幕営することの目的の大部分が満たされたことになるのです。

今日は雲一つ無く、くっきりと見事に雪化粧の磐梯山が望めた。
絶景・・・である。



インスタント・コーヒーを啜りながら、テント越しにその磐梯山の雄姿を眺めている。
そんな幕営で過ごすひと時はとても充実している。
飽きずにじっと見ています。

ミニととが砂遊びに飽きたようなので（笑、サニーランド湖南へ出向く・・・時間も良い頃合い。
夕刻にはまだ早い時刻だが、こうしてゆったり湯に浸かると幸せな休日を過ごしている気持ちがする（笑。
今日は熱めで良いお湯だ。
昨年の年末には、この温泉で柚子湯にありつけたっけ・・・もうそんな季節・冬なのだな〜。



テントに戻る。
温泉のお陰でポッカポカで気分良し。

また正面の磐梯山を眺めているが、次第に日が暮れて行く。
日が沈み西日もスッと落ちていくと、とたんに暗さを増すのだった。

　　　

１２３Ｒに点火し夕食を・・・とか言ってもコッヘルで炊飯して簡単な惣菜を温めるだけの質素なものなのだけれど（汗
がしかし、こうした幕営での食事というものは、簡素でも何かしら楽しいものだ。

ラジオは幕営では定番、自分が幕営するときは大抵聴いている・・・ＮＨＫの夕方のラジオ番組「地球ラジオ」だ。
普段ラジオと言うと野球（ナイター）ばかりで非常にムカつくが、こうして一年を通して幕営の夕暮れ時にはこの番組を選局する。
その後はどこかの放送局の、あるいは海外からの音楽番組でも聴き入っている。

　　　

こうして今夜も熱燗を舐めつつ、今日も幕営の夜が更けて行く。
このような幕営のひと時は、自分にとって何ものにも換え難いほどの大いなる楽しみだ。
さて夜更けには早い時刻なのだが、熱いコーヒーで〆て寝袋に入ってしまう。



夜中に何度か目を覚ました。
風が唸て騒々しく湖畔の波音も大きい・・・しかもテントを叩く雨の音。
どうやら前線でも通っているような荒れ模様だ。
がしかし、テントを大きく揺するほどの風当たりではなく、しばらくして慣れるとまた寝入ってしまった＾＾。

　　　　　　

翌朝はどんよりと曇り空、風は収まったがシトシト雨模様だ。
こんな時はテントの中、温かい寝袋に包まっているのが楽しい。
前室で湯を沸かしてお茶など入れて、シュラフに包まりながら啜っている・・・。

しばらくゆっくり過ごして、撤収を終わらせたのは１０時前。
こうして余裕の時間割もムリが無くて良い。
普段のリズムで、絶景を眺める幕営ができるのは、やはり贅沢なことだろうね＾＾。





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