刈生沢の滝渓流公園キャンプ場(岩手県)
2008年 12月

所在地:岩手県一関市花泉町金沢
料金:無料

岩手県南部にあるこの刈生沢の滝渓流公園キャンプ場、個人的には好きな野営場だ。
立派な整備管理されたキャンプ場と違い、ふらりと来て自由に幕営が出来る。
名の通り、渓流沿いの小さな場所がお気に入りです。

そして師走の時期、この日は自分も御多分に漏れず忘年会に駆り出され近隣の温泉宿からの帰宅なのだった。
さて、ふらりと何処かに行こうかな。



とは言っても、もう昼前なのだからしてその辺の適当な場所だぁね。
そうなると都合の良いのは牛野キャンプ場?かな。
とりあえず牛野キャンプ場へ向かってみよう。
状況がよければイイのだが・・・。



キャンプ場には、大小、色とりどりのテントが5組ほど?既に建っていました。
察するに、お仲間同士での楽しげなキャンプのご様子です。
とは言え、テントを張るスペースは幾らでもあるのですが・・・皆さんのお邪魔しては悪いのでチョッと遠慮気味?(笑

じつは自分はこの時、迂闊にもトイレは完全に閉鎖中と思い込んでいて幕営を断念してしまいました。
が、後日掲示板にて前出のキャンパーの方より、真ん中の障害者用のが利用できていた旨を教えて頂きました。
役場に利用申請をされていたとの事でした・・・。
う〜む、良く確認もしてないで勝手に勘違いしていたのですね・・・自分。
大変失礼しました〜m( _ _ )m

ワタシも5年位前、冬には毎週のようにこの牛野Cに来て幕営していましたが、そのときも同じようにトイレは開放されていました。
しかも室内はヒーターがあって暖房までされておりました。
それでここは雪中キャンプのできる貴重な場所(大雪通行止は別ですが)というワケです。

そんな勘違いで牛野Cは変更しました。
旗坂野営場はひっそりして良いのだけれど、ここももう冬季閉鎖となった。
どうするかな・・・、ここで幕営出来ると思っていたミニととはやや機嫌を悪くしてしまった・・・スマン^^



さて、そんな訳で冒頭の刈生沢の滝渓流公園である。
牛野キャンプ場から約70km程離れた場所だ。
まぁ、到着はpm3時前頃だろうし悪くない。

        

ここへの道順は結構分かりづらい。
およその推測で向かうときっと迷うと思う。
場所をきちんと把握してから向かうことをお勧めする。

さて駐車場に下りると黒いタイヤ痕、う〜む嫌なサインだ、静かな夜になることを祈ろう。
トイレはこのように開放されて利用OKだ。
階段を下りて渓流沿いの場所に行って見る。



うむ、今回もイイ雰囲気。
ここに下りてくると、ロケーションの加減なのか一種独特の雰囲気がある。
先の階段があるので荷運びが必要だが、こうして車を離れなければ幕営できないことがとても良い。

   

なぜだか毎度同じ場所に同じように張ってしまう・・・。
まだ3時だが少し薄暗くなってきてしまい、今にも雨が降りそうな気配だ。

    

渓流を挟んだ大岩(不動岩)の所にある祠。
これからの幕営の安全を祈願しましょうか。
前回の幕営の時、この祈願の翌日には御利益があった。

   

炊事棟は水は止まっているが、なぜか照明は点いた。
炊事棟は別に使えなくともよいのだ、野営場によっては炊事棟が無い所・使えない所もある。
もっとも、自分の幕営では大掛かりな炊事などしないのだから、こうした炊事棟は必要でない。
しかし何とかトイレが使えるのであれば、野営場を綺麗に利用できてありがたい。
東北には、こうしてシーズン外であってもこうして利用出来る野営場が幾つもある。
したがってキャンプ場以外での、俗に言うゲリラキャンプなどをする必要はないと思うのだ。

   

暗くなり焚き火でもするつもりだったが、案の定、雨が落ちてきて今夜の焚き火はお預け。
少し霧も出てきて幻想的だ。

いつものようにラジオでNHKの「地球ラジオ」を流す・・・NHK以外はちっとも聞こえてこない。
ここはイマイチ電波の届きが悪く、もう少し時間が経たないと感度が弱い。
雨を除けて、123Rの青い炎を眺めながらホットウィスキーを遣る。
忘年会の賑やかさもそれなりだが、やはり、こうした幕営での時間が何ものにも換えられない楽しみだ。

      

ランタンの輻射熱で温めているのは、出来合いで売っていた「ナン」。
レトルトのカレーと一緒に食す。
これはミニととに大うけ^^
冬の幕営はこうした簡単なのがいい。



雨は強くもならないが止まないで降り続いている。
乾燥の冬なのに湿った夜となった。
がしかし、これはこれで丁度良い雨の加減で幕体を叩く雨音は好い調子だ。
雨音は、「1/f ゆらぎ」によって人に心地良さを感じさせ癒し効果があるという。
脇を流れる渓流の水音もまさに1/fのゆらぎ成分の含まれた音である。
その「1/fゆらぎ成分」を存分に味わいつつ今夜もシュラフに潜り込む。



翌朝も愚図ついた暗い天気模様だ。



好いロケーションの野営場である。
渓流沿いの小さな一角・・・キャンプ場らしい体裁でない感じがすごくいい、絵になるね。

熱いお茶で温まったところで撤収前の散歩。

      

駐車場の上の方に登ると大きな東屋がある。
駐車場脇には小さなバンガローが2棟、中はとても綺麗でたった¥400で利用できる。
駐車場の脇の広場もテントサイトである。
この広場か渓流沿いの場所か、お好みで。

   

さて撤収。
雨で濡れていないテントの後がクッキリ^^。

今回は無雪の状況だったが、積雪時は駐車場から出るときの坂を登れなくなりそうなので要注意。
こう言う野営場は本当に良いね、最高だ。





END



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