尾花ヶ森キャンプ場(岩手県)
2007年 12月

岩手県一関市萩荘字要害山田
料金:無料

12月ももう半ば、早いもので今年も終盤なる時期を迎えている。
師走のこの時期はやはり何かと忙しくなるものの、こうして週末は野営に出てしまう(笑
今回は近場ながら初めての場所にアタックしてみようと思う。(笑



尾花ヶ森キャンプ場は、存在は知ってはいるがこれまでキャンプ地としては特に気にしていなかったところだ。
冬季になると大抵のキャンプ場は閉鎖される。
営業が終了したり、無料キャンプ場でもチェーンで閉鎖されたりで利用できなくなるのだ。
冬季でも開放されるような、こういう簡素なキャンプ場というのはワタシのような者にはありがたい。
さて例によって週末の朝は余裕で支度する、なにせ場所はせいぜい岩手への県境を越えた近場なのだから。

   

出掛けは素晴らしい好天だったが、現地に着く頃には時折吹雪くような寒冷な冬模様であった。
R4号から分岐して向かうと、はっきりした看板が出て迷うことが無くスンナリ到着した。
公園手前にはミニアスレチックがある。
広場に入ると中央に簡易のファイヤーサークル。
キャンプ場ってより、ただの広場か駐車場のような風情だ。

      

良く見てみると忠魂碑などが建っていて、戦没者の慰霊塔なのだと思うが独特な雰囲気の漂う場所だ。
いわゆる村の鎮守の森というところだろうか、忠魂碑などに見下ろされるような広場がキャンプ場と言う事らしい。

簡素な炊事棟とトイレがある・・・当然冬季で止水されている。
トイレは二ヶ所あり閉鎖はされないが、旧式でかなり辛い状態だが使用は可。
銅像の脇には屋根つき休憩場があるが、なんとも朽ちていて屋根下で寛ぐ気にはなれない。(笑

      

さて、忠魂碑の建つ場所から下がり広場の端に位置する松の木の下、僅かな芝地が良いテン場であろうか。
吹雪いてきた・・・とても寒い。
車の脇に設営出来るので荷運びの苦労は無い。
しかし、こういう便利の良い広場は夏場には迷惑なイヤな種族(○○族など)のたまり場になったりする危険性があるのでは?

   

とりあえずスンナリと設営が済み、昼過ぎなのでカップ麺で遅い昼食。
結構冷え込んで寒いので、熱い紅茶などを啜りつつ周辺を眺めている。
国道4号からはそんなに離れても居らず町中にもアクセスは楽なのだが、ここだけひっそりした感がある。

さて、時間もまだ早く景気付けに温泉に浸かりたい(笑
ここからだと厳美渓あたりの温泉が近くて良いかも・・・と思いつつチョッと目にした温泉の方に行ってみたい。
西の方に向かいR457から分岐、殆ど宮城−岩手の県境にある温泉、萩乃荘温泉旅館というところ。

   

林道さながらのアクセスで、秘境感の期待に胸が高まる。
キャンプ地からは約18kmも離れ目先の県境を跨げば、もはや宮城県の栗原市だ。
さて浸かろうか・・・と、料金が高い¥700・・・なんと、もれなく日帰り休憩込み料金設定しか無いと言う。
朝から晩まで滞在したら超安価な施設ではあるけれど・・・。
pm15時以降とかなら¥400になると言うが、それまで待てないぞな!(凹
うへぇ〜と思いつつ中へ。

お湯に浸かる・・・げっ、温い!(凹
なんだべぇ〜、説明によるとあえて40℃と42℃に設定しとるそうな・・・健康のためだと。
いやー、もっと熱くしてくれんかな〜物足りないったらありゃしない。(笑
それに、大きくて開放的な眺めのよさげな露天風呂にはお湯が入っていない始末。
おそらく原油高騰で沸かせないんだろうなぁ・・・凹凹
ワタシにはとっても期待はずれでしたねぇ・・・残念。



さて、キャンプ地に戻りました。
相変わらず冷えてます。

      

時折、吹雪く・・・雲って暗くなったり薄日が射したりコロコロ変わる天気模様です。
こんな日は焚き火の煙に燻されると好い。
松の木があるということで伐採した枝など燃やすものには困らないが、濡れているのがイマイチ。
それでも炭火を併用するとしだいに濡れた枝も燃え始めてきた。
こうして夕刻、パチパチという焚き火の音と煙の匂いを感じながら始める熱燗が好い。

   

123Rがとても好い感じ。
燗つけに、テーブル下の暖房にと大活躍。
そんな時、場内にパトカーが・・・職務尋問されるか??
と思いつつ構えたものの、パトカーはゆっくり行き過ぎてしまった(笑・・・問題なくキャンパーと認識して頂いたようだ。(笑

      

pm5時過ぎ、もうすっかり日が暮れるとまた一段と冷え込む。
周囲は静かでとてもいい。
焚き火も良い具合に栄えてきた。
風が無いので冷えむものの、それなりに過ごし易く良い感じ。



星空の綺麗な夜だ。
場内の先端に行くと一関市街の夜景も見える。



さて、夜も更けてきたのでシュラフに篭ることにしよう・・・このシュラフに埋もれる瞬間が好きですな。(笑
前室の灯りをキャンドルランタンに切り替えて、しばらくラジオを聴く。
静かな音楽を聞いているうちに、いつの間にか寝てしまった。



目が覚めた時にはもう外は薄明るくなっていた。
うー、結構寒いね。



外は白銀の風景になっていた・・・明け方には雪が降り積もったのだ。
雪中キャンプとは、早朝のこの雪景色が見られるのが楽しみの一つなのだ。

   

少し散策。
左:簡素な炊事棟  右:なんとゴミ箱もあった(ゴミは持ち帰るけどね)

   

さて、熱い紅茶で体を解し撤収。
ユルユルと南下して帰路とするか・・・。



視察
<新堤自然公園キャンプ場>
宮城県栗原市高清水勝負ヶ町

帰りしな、宮城の栗原市高清水にある新堤自然公園に立ち寄って見た。
R4号から分岐してすぐのところだ。

   

湖畔の小さい橋を渡り、駐車場脇にトイレがありサイトは反対側の堤に沿った芝生広場。
だが、2ブロックくらい先に炊事棟があり、その辺がテン場らしく、キャンプ場としてはなんとも配置が悪すぎる。



と、思って更に進んでみると管理棟(自然の家)があり、この施設にあるトイレがキャンプではメインで使うようになるのだろう。

      

実際には、荷運びが大変な距離で肝心のサイトも緩い斜面ばかりで上手いところが無いように思える。
先の橋のたもとから入った辺りがまだ良い様だ。
国道からもアクセスも良いので、ツーリングで寝る場所に寄るには無料で予約も要らず使い易いかもしれない。





END





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