青森 ドライブ&キャンプ独り旅
2006年 9月

9月も中盤を過ぎ秋の清々しい天気が予想された週末、青森方面への独り旅に出たのでした。
北東北方面に旅をしたくなるのはナゼなのだろう?
海岸沿いや山々、高原と様々な景色も楽しめて、のんびりとリラックスできるからだろうか?
何にせよ、子羊軽自動車にいつもの道具を積んで走り始めたのであった。



自宅を出たのはam8:30、遅い出発だ。
ルートも今夜の宿営地も何も決めていないが、とりあえず青森に向かってひたすら北上する。

<視察・田代平キャンプ場>
住所:青森県青森市駒込山222  料金:駐車料金¥400(普通車)〜800(大型車)+¥150(大人)

   

十和田市を過ぎ八甲田を目指す。
県道40号を走る高原風景、牧場に沿って走ると雛岳と高田大岳が印象的な風景だ。
田代平キャンプ場を見に向かう。



八甲田温泉の近くと思っていたが、県道40号の道路沿いの原っぱがキャンプ場だ。
4回も行きつ戻りつしてようやく・・・
隣に3軒の土産物屋があり、そこの案内板でやっとキャンプ場と判明。
駐車場と、その奥にはトイレ棟があった。

   



有料キャンプ場・・・駐車料¥400、大人¥150
駐車場は広いが、その分騒がしい暴走族が集まったりしないだろうか?
温泉も近いし、草地は広々と開放感はある・・・が、道路沿いが気に入らない上にこれでも有料だ。
まったく好みのキャンプ地ではなくがっかり。

もう夕刻だ、今夜の宿営地を決めなければ・・・。



<天間林森林公園キャンプ場>
場所:青森県上北郡七戸町天間館中野(旧・天間林村) 料金:無料

次に向かうキャンプ地はすぐに決まった。
八甲田から東に下りて行き、約40分ほど移動して到着、夕刻だがまだ明るい。
ココは以前にも視察しており勝手知ったる野営地なのだ。



砂利採石場を通り公園へ向かう。先ず出迎えてくれるのはこの看板だ。

   

奥に入った所の渓流沿いは真夏向きで、今は暗くてチョッといまいち。

      

左:公園入り口のトイレ(水洗)、水道(飲用不可)
中:奥にある炊事場
右:東屋

      

今日はこの広々した芝生広場の端に落ち着くことにした。
それにしても、横に見える山は砕石のために削られて山肌があらわで痛々しく見える。
ここに限らず青森に入ると、砂利運搬のトラックが多いことに気がついていた。

     

良い感じだ・・・広いので何処にテントを張ろうか悩んでしまう。
こういうところに無料で気軽に泊まれる・・・というのが嬉しい。
さて、一杯遣るのを我慢して温泉に浸かりたい。



天間林温泉、日帰り温泉入浴施設だ。¥300。
キャンプ場から車で10分ほどの所、国道4号沿いにあって迷わない。
アルカリ性単純泉、無色無臭とのことだが極薄く茶色いように見える。結構ヌルリとするお湯だ。

湯上りはサラリと気分良くサイトへ戻る。
他に人は居らずワタシ一人きりの貸切だ。



気温が下がり始め夜露が降り始めた・・・それでは、とタープをしつらえる。



さて楽しみの一杯を遣る・・・地酒・八甲田。



     

風も無い。焚き火がとても良い感じだ。
ふと空を見上げてみてビックリ!
雲ひとつ無く、くっきりと満天の星空が広がっているではないか!
一つ一つ星座をさがして覚えている星座が見つかると嬉しいのだった。
しばらく見入ってしまった。

さて、夜も更けた・・・寝る。



     

快晴の朝。なんとも清々しくて気持ち良い。



広々と綺麗な芝生広場。
am8時、撤収する。

   

そう言えばこの年季の入った自作のテーブル・・・これは4年ほど前に作ったものだ。
単板に折り畳みの短い足をつけただけの簡素な作り。
数日前に見たアウトドア誌にあった広告、某CS社でも似たようなテーブルを新発売していた。
¥8,000程だったと思うが、板を焼いて焦がした仕上げで焦げ茶色で四角と丸型と2タイプ。
こういうのは既製品を買ってもつまらないと思うが・・・自作だから面白いのでは・・・(笑



さて、今日は何処に行こうか・・・
願ってもそうはないほどのこの晴天・・・悩むことも無く即決!
日本海に沈む夕日でしょう!!
ということで、針路は青森のウェストコーストへ。

   

キャンプ地は「みちのく有料道路」の入り口なのだが、天間ダム脇の旧道を走る・・・へそ曲がりなのだ。(笑
やっぱり悪路で大変(凹

   

やがて青森市内へ入り、青森駅前を走る。
朝がまだ早いので渋滞はしないが、街中でウロウロしているとロクなことは無いので早々に走り去る。



青森市内を西に抜け、途中、キャンプ地のメモにある場所を視察する。

<視察・県民の森梵珠山キャンプ場>
住所:青森市浪岡大字大釈迦字沢内沢1-1 料金:無料(受付申請必要) 公式HPリンク

国道7号から分岐して山へ入り約4km。アクセスは楽。



   

管理棟の上方に立派なトイレ棟と炊事棟があり、非常に綺麗な芝生広場が広がっている。
ただ、駐車場は管理棟の前にあり進入はできない。
荷物運搬は駐車場から約50mはあるだろうか・・・リアカーを借りて運搬することになるようだ。



     

なかなか雰囲気はいい。
この日、団体様が自然観察会を行っているようだ。
このキャンプ場はその後のバーベキュー会場らしく貸切になりそうな雰囲気だった。



国道7号から国道101へ乗り換えて、さらに西に向かってドライブを続ける。



つがる市から望む見事な南部富士、岩木山の姿。
とても綺麗だ!

やがて鯵ヶ沢町に到着。昼頃となっていた。
ここで必ず立ち寄るのは・・・

     

いか焼きロード!
イカ干しカーテンの店が建ち並ぶ場所。
早速焼いてもらう。一つは家への土産とする(笑

青森のウェストコースト・・・ここからは海岸沿いの最高に気持ち良いドライブだ。

     

素晴らしい海岸風景!これですな〜!!
千畳敷の岩畳に立って見る。大自然が創り出した造形美・・・



<視察・行合崎キャンプ場・視察>
住所:青森県西津軽郡深浦町大字広戸字家野上  料金:¥200?

気持ち良い海岸風景に見惚れながらしばらくドライブして南下する。
風合瀬(かそせ)、広戸を過ぎたところに行合崎(ゆきあいみさき)がある。
ここのキャンプ場を視察する。



ここに着くまでの道すがら、キャンプ場の案内・看板類は一切無かった・・・所在地がわかりずらい。
サイトはこの下の草地です。
ヒジョーに良いロケーションに・・・思えますよね。
が、しかし駐車場はここに来る前の、線路の向こう側にあります。約100m位離れます。
車は駐車場から高架橋を通り近くに来れますが、車道脇は駐車禁止です。

     

トイレ棟の脇からこの階段で降ります。
目の前のロケーションは良いのですが、何となく荒れた雰囲気。ゴミも散らばっている。

   

左:倒れた看板。 右:炊事棟、水は出た。
なんと有料キャンプ場か?!大人¥200とあるが・・・何処で受付するのかなー??
海水浴シーズンが終わったために無管理状態なのでしょうか?・・・よく判りません。



サイトから見上げたところ・・・。上の建物が立派なトイレ棟。道路はその向こうの下った所。
トイレ棟の隣側の草地広場が、実際には利用しやすい感じ。
海辺も目の前、夕日もまさにバッチリ・・・ロケーションは最高と思うのだがな〜ゴミは多いし・・・う〜〜む。
バックパックキャンパー向きの野営地ではないでしょうか・・・



<視察・岡崎キャンプ場>
住所:青森県西津軽郡深浦町深浦岡崎 料金:¥無料

次に覗いたのは行合崎のお隣、深浦町に入ったところにある「岡崎キャンプ場」。
ここは無料キャンプ場。



立派な看板。
前出の行合崎キャンプ場は有料ながら看板一つ無かったのに比べ、立派だ。



駐車場は数台分置ける広さ。
建物はトイレ棟。

     

場内は極ゆるい斜面もあるが、概ね綺麗な草地で良い感じ。



炊事棟も良い感じ。



崎なので眺望も良いかと思えば・・・木々の隙間に見える程度。
まぁ、こじんまりとしてそれなりに良いんじゃない・・・と、思われたが・・・後ろを振り返ってみると・・・

     

う〜〜〜ん!?
周囲は民家が控えているではないか・・・見下ろされるような場所。
振り返ったこの場所の風景は、町民の為の公園そのものな雰囲気であった。
気にしなければそれで良いのですが、海水浴に来たわけでもないしねぇ・・・イマイチです。
まぁ無料なので許せますが・・。



<八森山町民の森公園キャンプ場>
住所:青森県西津軽郡深浦町深浦岡崎338 料金:大人¥200

こうなるとあとの候補は、すぐ隣の山に上ったところの「八森山町民の森」だろう。
夕日に感激する為に、秋田のにかほの「飛の崩れC」まで移動するのも良いが、チト現実的ではないね。



キャンプサイトに行く前に、この総合案内所にて受付する。
一人¥200と極めて安価だ。

さらに山を登りサイトへ到着。



一番海側で眺めの良いこの場所を宿営地としたい。
良い雰囲気ですね〜!

     

高台となっているので、それだけでも気分が良いものだ。
水平線と穏やかな海の青さ。



眼下に深浦町の町並みが見える。良い風景だ。
気分良く過ごす午後。

     

左:トイレ棟、右:水場・・・どちらも簡素

     

左:トイレ棟&水場の奥側の草地サイト
右:水場の方(駐車場側)から海側を見たところ(テントは先端に張ってある)

お茶を飲みながら、しばらくマターリとしている内に夕刻となった。
夕日を見に海岸へ向かう。

      

黄金崎不老ふ死温泉で夕日を鑑賞することにしたのだ。
名物の海岸の露天風呂は混雑していた。
夕日はあと30分ほどになると、さらに人が集まってきたのだった。

     



念願だった不老ふ死温泉で眺める日本海に沈む夕日。
ホントに見事ですね・・・最高の景色・・・まさに絶景です。

     

キャンプサイトに戻ってくると、もう日はとっぷり暮れた。
高台のサイトからは深浦町の夜景も楽しめる。



夜露も降りずカラリとして気持ちのいい夜。
いつものようにラジオを聞きながらウィスキーを呑んでいる。
なんとも静かな夜。



さて夜も更けてイイ時間・・・寝ます。



翌朝・・・5時前に目覚める。

      

日の出の風景に間に合った!
昨日の夕日と今朝の日の出・・・天気が良いとこんなにも景色が素晴らしく見える。



海の方からは船の汽笛が響いてくる。
電車も動き始めた・・・町も目覚めて動きだしたのだな。



早起きしたので朝もゆっくり過ごすことが出来る。三文の得なのだ。
am8時となった。撤収を終わらせ帰路に発つ。



<十二湖リフレッシュ村>
住所:青森県西津軽郡岩崎村松神山国有林  料金:¥1,500/張

キャンプ場を後にして少し南下すると、十二湖という景勝地があり立ち寄る。



多数の大小の沼湖がありそのうちの一つの湖。

      

十二湖リフレッシュ村を視察する。
バンガローがメインだが、僅かにテントエリアもある。
森林の中に溶け込むようなテント場・・・森林浴そのものだ。



さらに南下し秋田県に入り八森(八峰町)を過ぎた。
思いつきで能代市へと寄り道する。

<視察・毘沙門憩いの森キャンプ場>
住所:秋田県能代市常盤字毘沙門127番地2 料金:無料



立派な炊事棟。

     



結構な山の中までくると、運動広場に併設されて管理棟や炊事棟がありその前に草地があった。
キャンプ場というよりはバーベキュー広場といった方があっている。
こじんまりとした所で、野営する目で見れば上等な広場とおもう。
今のシーズンは地域の行事で炊事棟は占有されるようだが、夕方には誰も居なくなるはずだ。



さて、この周辺のもう一箇所の野営地を覗いてみる。
藤里町へ向かう。

<視察・くるみ台野営場>
住所:秋田県山本郡藤里町藤琴字藤琴沢国有林  料金:無料

困った・・・笑
住所をあてに向かうものの、一向に判らない。
道すがらには、野営場の案内板は一切出てこないのだ。
白神山地世界遺産センター、湯の沢温泉まで来ても案内板はなくこのまま進んでよいのか実に不安なのだ。
藤琴川沿いに道が続き、どんどん山中に入ってゆく。
そうとうな山奥感、サルやリスが道路を横切った。さすがに熊は見かけなかった(笑



真名子を過ぎるとさらに心細くなる。
舗装路とはいえ、車一台分ほどの狭い道路が曲がりくねり、車酔いしそうなほどだ。
もう一度車載のナビで探ってみるとようやく発見。此処だ
大良峡を過ぎた頃に立派な看板。



そこから未舗装の道へ分岐する。
やっとあと1km先に野営地があることがわかった。
藤里町から入り込んでもう10km山に入っている。

この砂利道の1kmが大変だ。
一部が大荒れの状態で車の腹を石にぶつけながら進んだのだった。

     

あ、あった!(笑
ようやく到着か!



周囲はほとんど原生林の中・・・といった雰囲気。
サイト向こうには渓流が流れている。



    

左:こんなひっそりした原生林の中なのに超立派で綺麗な水洗トイレ。立派さにビックリする。
右:炊事棟、水が出たがおそらく沢水だろう。
驚いたことに小型の風力発電設備があった!



炊事棟と東屋のあるこの草地広場が一番落ち着く。
なかなかいい雰囲気だ。

     

トイレ棟の後ろの方にこのような場所がある。
案内板によればテントサイトということだが、少し荒れた感じだ。

しかし・・・なんとワイルドな野営地なことか!!
ここまでのアクセスは余程の意思と目的がないと途中で引き返すだろう。
途中の細くて曲がりくねった道路は非常に危険。慎重な運転が要求される。

とは言え今年中に再訪できないものか・・・と考えているのだった(笑
冬期はここの何kmも前から通行止めとなる。
今年中にキャンプに来られるだろうか・・・
何にしてもおよそ万人向けではない・・・と、いうか普通のキャンパーはまず来ないだろう。
白神山地エリア・・・駒ケ岳への登山口ともなっていることもあり、このように整備されているのではと思う。



さて、2泊3日の青森へのドライブ&キャンプの独り旅、あとは一路自宅へ舵をとる。
国道7号へ出て秋田市を抜けるが、渋滞で難儀する。
にかほ、金浦へ南下する頃にはまた気持ち良い海岸沿いのドライブを堪能して、山形〜宮城へ。
pm6時、無事帰宅。
気がつけば、今回も総走行距離は1,250kmとなっていた。






END





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