立谷沢 南部山村広場(山形県)
2021年 10月

山形県田川郡庄内町立谷沢瀬場地内
利用料:無料

喜多方市の山都森林スポーツ公園キャンプ場を後にしてきました。
朝は霧が掛かってましたがやがて晴れて、本日も好天模様です。

今朝は幕体が朝露で大濡れとなってもおり、今日もそのまま連泊にしてマッタリ過ごせばよかったのでは?
と、一縷(る)の後悔が脳裏を巡る・・・。
そのくらい雰囲気が良かったのです。



ともあれ、もう既にキャンプ場を後にしている・・・
今日は如何するか?

さしあたり再びR121で大峠道路を北上する、昨日と同様に山々の紅葉風景が素晴らしかった。
そのまま北上して山形・米沢市を通過、R287へとすすみ長井市も通過。
そのまま秋田へ抜けようかと考える。

やがて考えは秋田の日本海側、にかほエリアへ向かってはどうか?と思案しはじめ、車の舵を向けR112へすすむ。
ところが、山形・鶴岡の手前まで来たところで、寄り道先を起案してしまう・・・。

   

道すがらの山々の紅葉風景が見事だった・・・

R47沿いに大廻りでしてしまい清川というところの橋のたもと、清川河川公園多目的広場には数張のテントが張られていた。
こうした公園も昔と違ってキャンプのテントが多く見受けられるのは、やはりキャンプ・ブームもあるんだろうと思われる。

・・・などと言いながら、昔の記憶を頼りに来たスポットだったりする(凹
あわよくば落ち着いちゃう?などと見に来たが、結構テントが建っているし入り込んで邪魔になるのも申し訳ないのでパス。
自分的に野営キャンプを楽しむにはもっとひと気がなく、もっとヒッソリした情景でなければならない。

そこから県道45号へ分岐して、一路別の立ち寄りスポットへ向かう。



立ち寄りで訪問したのは、鶴巻池。
庄内町立谷沢、月の沢温泉・北月山荘から更に山に入った場所にある。

周辺の紅葉が見事で、しばらく見惚れてました。

ここは旧・北月山キャンプ場で、旧というのは残念ながら2,3年前に閉鎖されたからです・・・
この北月山キャンプ場にはその昔、約16年程前にソロ野営したことがあって梅雨時の雨の日だった。
当時来たときもひと気が無く、ヒッソリして野営ごころにグッと刺さる好い風情の場所だった。



今日もこの紅葉絶頂のもとで、物音ひとつしないようなヒッソリして神秘的で物憂い雰囲気がなんとも素晴らしい。
以前にはここで映画のロケもされたこともあったという。

広い場内には平成年代に建てられたトイレ棟もあるし、いくつかのバンガローもある。
全体を手入れさえすれば充分実用の施設だと思うし、何よりこの神秘的なロケーションが素晴らしい。
キャンプ場の閉鎖はなんとも勿体無く思うが、周囲は熊の巣窟だとか山奥の安全面や施設管理面での事では致し方ないのかな、とも思います。



そのままこの旧・北月山キャンプ場で紅葉に囲まれて野営に入ろうとしますが、なんとか気持ちを押し留める。
出入り自由な野営場所ではあるので、熊やトイレの事前準備をもっていづれまた来てみたい。

   

さて、北月山荘から下がった場所に「南部山村広場」があり、これまでも何度か立ち寄っていますが今回久しぶりに立ち寄ります。

トイレも開いており水道で給水もできるし、夏草も退いていて動きやすい。
状況は上々で、まさに本日の野営スポットとして問題ない。



目線の先には紅葉風景が一面にあり、佇んでみるに雰囲気もイイ。



向こうに見えるのは「六渕砂防堰提」で、下流の瀬場砂防堰提とともに国の登録有形文化財となっています。

   

トイレ棟前に広がる草地には車で入って行けて便利ですが、所々ぬかるんでいる。
反対側の一段高い広場は多目的広場で開放感があり、前述した風景が広がり気持ちが良い。

恐らく真夏時期だとアブも多数いるだろうし、この広場には木陰も無いので居心地が良くないだろうと思う。
本日は季節的にも非常に居心地がイイです。



本日はこの多目的広場に荷を下ろすことにします。
久しぶりのタープに風を当てる。

   

これまた、お久しぶりのテントに風を通す。
縫物でもするかのようなポール通しが、久しぶりで懐かしい(笑

   

さっきの旧・北月山キャンプ場、紅葉の森に囲まれた神秘的な雰囲気への未練がすこしばかり残ってます・・・
ですが逆に開放感があるこの場所は、これはこれで大変イイ状況です。

   

一式揃って狼煙を上げて一息つく。

   

タープ下に落ち着くと、周囲の紅葉風景が綺麗だ。



弱く風があって煙がたなびく。



六渕砂防堰堤と背景となる山々の紅葉風景が綺麗。



日が翳ってきました。

   

お湯も湧いてきました、酒を燗にしましょうね。

   

フェアハンドの灯だけで充分ですが、久しぶりの#200Bですので今夜も点けます。

   

明るい#200Bは動き回る場所を照らしておき、手元にはフェアハンドを置いて柔らかい灯りを味わう。
今夜も心地良い、善き晩を過ごしてます。



焚火も終盤、夜も更けてきました・・・
そろそろ寝ます。



気持ち良く寝て、朝になりました。



やや曇りな空模様です。



今朝は幸いにも、結露なしでカラリと乾いてます。
これは嬉しい。

   

朝の散歩に、堰堤を見に行きます。



この堰堤が完成したのは、1952年のことだという・・・
現代のような建設機械がなかった50年代に、石工らの人力で造り上げた堤ということで当時の苦労が垣間見えます。

   

まずはその建造物の大きさに迫力を感じます。
掲示の説明書きを読んで内容に従い細部に目をやると、なるほど、細かなところの工夫や当時の石工達が持つ技術の粋をなぞることが出来ます。



紅葉だ・・・!
この広場に来てからずっとこのような景色を見てます。



頃合いで撤収を終らす。

約16年来の訪問でしたが泊りはお初でした。
今回は状況が良くて気持ち良く過ごせました、なかなか良いところですね。
この辺りは冬の訪れも早いのでしょうけれど、年内にもう一度くらい再訪したい気がします。



END




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