達居森と湖畔自然公園(牛野キャンプ場)(宮城県)
2014年 1月

所在地:宮城県黒川郡大衡村大瓜牛野9
料金:無料

今週の週末は真冬の寒さが弱まって、だいぶ暖かさを感じます。
自分の住む宮城は雪が少ないわりに冷たい空っ風にさらされる。体感的に結構寒く感じるのが宮城の冬だ。

サラッとした軽い雪が積って、ホッコリするような北国の冬模様に憬れてしまう。

実は、そんな雪模様の中で野営をしたいので、この日は早朝発で青森の某山奥・隠れ家にしている野営地へ向かうことも考えていたのですが・・・。
昨晩は珍しく勤め先での新年会があったために、翌日の遠方遠征の野営は断念したのでした・・・。
それでも野営には行きたいもので、だいぶアルコールは控えめにしておいた。



さてその翌日・・・そうなると近場の野営場所を決めねばならない。
がしかし、その近場のエリアにはあまり食指が向かない場所しかないのだ。

近場のキャンプ場にはさほど面白味を感じないのです。

まぁ・・・そんなことを言ってもはじまらない。
ともかくも、熱烈な野営愛好家なのであるから野営できるだけでありがたい、うれしい。

      

そんなわけで、牛野キャンプ場へ到着。

ココに来る道すがら雪が無い・・・ほとんど無い。
かろうじてキャンプ場の周囲に雪景色が残る。

この牛野キャンプ場も、自分にとっては十数年以上前からの馴染みの野営場所だ。
そんな昔はこうした雪の季節にはキャンパーは誰も居らず、自分も冬時期には他の野営場を多くは知らなかったので、よくこの場所で野営していたものだ。
時には目が覚めると大雪で、車が出せるのだろうか?と心配になったことも度々だったな(笑

そんな場所がいつしかあまり興味の無い野営地になってしまった・・・。
以前好きだったこの場所の侘び寂びを感じなくなったからだろうか。

   

車を駐車場に置くと多少は荷運びの手間にはなるが、そんなことは大したことでは無いので悩まずに下段のサイトへ行く。
幕体は3張持ってきたが、降雪ではなく雨の予報なので久しぶりの幕体を張ってみる。

どうにも個人的にイマイチな幕体だ・・・数年使っているが、不思議に未だいまひとつしっくり馴染んでこないテント。
前室は広いし畳み寸法も悪くないし、強風にもしなってよく耐える・・・のだけれど。
う〜〜む、このヨレた感じが気にいらないのか・・・張り心地がいまひとつなのです。



ま、テント・マニアではないので、野営できるようならば幕体は何でも善し。
そんなアイテム評論に気忙しくするよりも、自分的には野営するその場所そのものや情景・雰囲気のほうがはるかに重要な事項だ。

今日は残念ながら、心地良い雪模様ではなかった。

しかしそれでも、冬枯れした情景はなんとか今日の野営気分を保持させてくれているようでした。

     

牛野キャンプ場からはだいぶ遠くて隣町まで行くのだけれど、いつもこの温泉へ足を伸ばす。
色麻(しかま)町・平沢地区の「かっぱのゆ」。
ゆっくり浸かる。

家を出てきたのが昼前の遅い時間だが、こうして時間を気にせずゆっくり温泉に浸かれる。
当然と言えばそれまでですが、余裕があるというのは近場エリアでの野営の利点というところでしょうか。



さてキャンプ場へと戻ると、さっき来たときに車を置いていた駐車場には誰かのテントが張られていた・・・。
これでは車を駐車できぬ。

訳を話して、そのお方のテント脇ではあるがそれでも奥のほうに車を置かせてもらうことに落ち着いた。



雪景色ですが、全然寒くないんですよ・・・
妙に暖かい。



この場所は下段になるけれど、そのことが落ち着いた居心地をもたらす。
うむ、好い情景になってきた。

     

雪温で冷やしたビールからはじめる。
雪景色とはミスマッチだけれど、南国の味・トムヤムスープ・・・激辛でエスニックな香味が病みつきになるスープ(汗



暗くなった。

雨がぱらつくけれど静かでなかなか好いね。
ただし、ぜんぜん冷え込みが足りない・・・氷点下どころかまだまだプラスの気温だ。

     

雪なら好いのだけれど、雨が落ちてくる。
仕方が無いので幕体の中に収容する。



GINをやりながら、小腹を満たすのにパスタを茹でる。

日本海の天然塩・ミネラル工房の白いダイヤ・・・これもバックに有ったので、レトルトのパスタソースが無くても美味いスパゲッティを食べられる。
安い輸入パスタだけれども、デュラム小麦特有の香ばしい風味と硬い歯ごたえが広がってイイ。
乾麺パスタのコシの強さ・硬さは大人の味だ・・・うどんみたいな柔らかい食堂のスパゲティはお子様向き。



食後は引き続きGIN。
でも、呑みすぎないようにほどほどで止める。

さて、寝るか。



冷え込みが無いものだから、少しばかり寝心地が暑かった。
いつもは、寒さに構えているものだからちょっと拍子抜けというか、調子が狂う。

     

熱い茶を啜りながら情景を味わう。



今回は珍しくテントの数が少ない。
それにしても、この暖かさと雪の少なさとでまるで春先の情景にも思えてしまう。

     

まだ1月の後半、冬はまだまだ続く・・・
この暖かさは一時のことであり、きっとまたグッと冷え込むようになるでしょう。



雪での野営だと跡が残る・・・もしこの後ここにキャンプに来たなら、このような先人の幕営跡を見るとがっかりするのではないだろうか?
以前はなんとも思わなかったけれど、なんだか今やこうして真冬でもキャンパーで賑わう人気のキャンプ場となってしまったのでは、大変申し訳ないと思う・・・。
次に来る人が嫌な思いをしないように、できればこういう跡も元に戻せたらいいのだけれど、また雪が降って覆ってくれないとちょっと無理。

今回、到着したとき場内の一部には、大きなテントの脇を囲ったのだろうと思われる雪の塊を積んだ痕が残されていた。
そのときの雪中キャンプでは雪のブロックで囲うのが面白かったのだろうが、終わった後にはせめて崩してから去って欲しいね・・・。



ダムは一面の氷に見えるけれど、所々は無氷状態。
ガッチリと分厚く隅々に氷が張ったら面白いと思います。

残念ながら、正面に見えるはずの船形山の雪山風景は見えず終いでしたね(笑
最近の牛野での野営では、となりの演習場からの砲弾射撃演習の爆音が聞こえなくて寂しい・・・
これを知らない人を誘って野営すると、すごくビックリさせることが出来て面白いのだ(笑




END




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