坂井地区多目的活性化広場(福島県)
2009年 7月

所在地:福島県大沼郡金山町坂井
料金:無料

今回は福島は奥会津へと出向くことにする。
梅雨時の幕営・・・。
そんな時期なのだが、焼け付くような真夏の直前にある梅雨の時期もまた遣り様によってはとても好きな時期なのです。

とは言え、この週末はさほど悪い天気ではないようですよ^^
サクサクと荷を車に積んで、いつもの北東北とは反対側の南下です。



さて、どんよりの空で磐梯山も望むことが出来ず、猪苗代湖畔もどんよりの風景だ。
そこから西に向かって奥会津へと向かう。
会津板下(ばんげ)に入り、R46からR252へ分岐する。
分岐すると、悠々と流れる只見川に沿ってのルートとなる。

やがて今回の目的地、金山町へ到着。
まずは川口を過ぎて、大塩温泉地区へ向かう。



先ごろTVで紹介されて、いっぺんに全国区の有名地となった場所である。
会津心水(株)という、天然炭酸水を販売する工場へ着く。
この裏に、天然の炭酸井戸があると言う。

     

工場の左側から奥に入るとすぐに、井戸があった。
もっと山奥に入るかと思っていましたが、あっけなく・・・ものの10秒やそこらで・・・^^

     

ありました、ありました!
これですな〜炭酸井戸。
今はやかんではなく、ペットボトルがビニール紐で繋がれて汲めるようになっております。

ちょっと、水位が低いように思われます。
本来はもっと上のほうまで沸いているのでは?

では、早速ペットボトルを投げ下ろして汲みます。
汲んでみると、ホンの僅かに色が着いた感じ・・・

飲んでみましょう・・・
口に含むと確かに炭酸のプチプチを感じますが、かなりの微炭酸と言う感じですね。
想像以上に鉄味があって錆び臭い味です・・・今回たまたまなのでしょうか?
とりあえず、持参のPETに入れて土産にします。
うっすらと結露して、冷たい炭酸水なのが判ります。



さて、次に向かうのは温泉!
この金山町のエリアは温泉の宝庫で、共同浴場も多く点在しており温泉めぐりせずにはいられない。

     

大塩温泉の共同浴場です。
ひなびた風情が、なんともいえない旅情をかき立てます。
ここは男女別に分かれているので、女性でも安心して入浴を楽しめるでしょう。



赤茶色の析出物に覆われた床・・・なんと風情があるのでしょう。
ここは沸かし湯なので、やや温めであります。
貸切で堪能します。

温泉のお湯が景気良く注がれ、そして溢れています。
贅沢ですねぇ〜。
しょっぱくて、鉄味のお湯です。
じっくりとぬる目の湯に浸かります・・・窓越しに見れば梅雨時のどんよりの風景、眼下には只見川。



共同浴場の隣は「民宿たつみ荘」。
この民宿の裏の川沿いには、雪解けの時期限定の野天風呂があるそうですが、いま時期は湯がありません。

共同浴場のぬるい湯で思わず長風呂したのですが、この後しばらくはジワジワと体が芯から温まって暑いの何の・・・(笑
車の窓を全開にして風に当たると、心地良くてしょうがありません〜〜。



さて、川口まで戻り、ここからR400に分岐して野尻川に沿って進む。
約3kmほど進むと、坂井地区の集落となる。
この道路から下がった田んぼの先、渓流の脇にある小さな広場、ここが今日の目的地である。

     

「坂井地区多目的活性化広場」・・・
ここを知ったのは、このhpの御愛読者の「やえもん」様からのありがたい情報提供によるものです。
本当にありがたいですね!
前回の視察レポもご覧ください。

      

渓流には数名の釣り人が居ります。
広場まで下りて来て、場内を検分です。

草茫々になっておらずいい感じです。
川沿いで一番心配だったアブ、ブヨ・・・いません。
う〜〜む、あまりに予想外にイイ環境であります、無問題。

     

噴出す汗を拭いながら、ユルユルと幕体を拡げます。
蒸し暑いんであります・・・無風なのですよ。

建て終り、マッタリと一杯遣りたいのですが、夕方前で時間の余裕もありで・・・
近くの共同浴場へ温泉に浸かりに行きましょうー!

      

玉梨共同浴場です。
入り口には「ゆき湯」のシールが・・・イイですねぇ!
丁度入れ替わりで、貸切に・・・タイミングもいいですねぇ!

こちらの湯は先の大塩温泉とは違って、熱い!
じゃばじゃば〜と新鮮な熱い湯が注がれ、小さな湯船を満たしてすぐに溢れている・・・
いやー、このエリアに来るとこういう掛け流しがごく当然、という感じであります。
素晴らしい・・・素晴らしすぎる・・・温泉堪能極まれり。

      

青々とした田んぼの先にあるテン場。
すぐ脇に渓流・・・釣り人も帰り支度の時刻のようです。
どうやら今日は、貸切の様相であります。

     

先の炭酸井戸で汲んだ炭酸水でウィスキーを割って呑む。
やや鉄味があるが、ウィスキーとは馴染む・・・氷で冷たくレモンスライスを添えて、なかなか味わいがある。
次に先の「会津心水」の天然ミネラルウォーターでウィスキーを割る。
これは全く文句なしに美味い!高いだけのことはある(笑

      

旬の新じゃがを持ってきた・・・じゃがバターを食べつつ、簡単な夕食を作ってみます。
いつもの白いダイヤがあれば自分のような料理下手でも、絶対うまくいく・・・肉に野菜に、とにかく万能だ。
今回のじゃがバターなんて、この塩の違いだけでも居酒屋で出るものより格段に美味いです(笑

      

冷たいウィスキーを遣りながら、前出の「やえもん」さんに頂いた「ゆき湯」と「奥会津 食・土産」の小冊子を読む。
この無料配布ながら凝った小冊子は、この奥会津を旅するには最高のガイドブックであります。

夜になり、エアコンの効いた部屋のように涼しくて、とても居心地が良い・・・。
不思議に一箇所も虫刺されが無く快適そのもの。
静かなサラサラという水音が心地良いです。
空を見上げれば、満天の星空・・・梅雨時なのに晴れているのかー?!



明け方・・・鳥の声で目覚める。
カラスの鳴き声では無く、心地良い里山の野鳥の声。
そんな鳥の声を聞きながらウトウトする。

am6時過ぎ・・・起床。
上の道から降りるところの草の刈払い作業に、地元の方が来ていた。



車で約3分という近場、昨日浸かった玉梨温泉を川向こうに眺め、今朝は手前の「八町温泉・亀ノ湯」で朝風呂です。

     

建物は立派で清々しい湯小屋です。
浴槽は一つで混浴。

湯を注ぐパイプは二本。
右の太いほうは川向こうの玉梨温泉からの引湯、左の細いほうがこの八町温泉の湯・・・これのブレンドとなっています。
ここの湯も良い感じの熱めの湯温で、スッキリと浸かります。
う〜〜む、最高です。
この辺りの湯は、鉄味・塩味でややキシキシ感のある泉質ですね。

      

長風呂で茹で上がってテン場へ戻ります。
すぐ近くに気楽に浸かれる温泉があるのはいいですねぇ・・・。
この辺りの共同浴場はホントに良いです、清掃協力金を入れるだけで気軽です。
あらかじめ小銭を用意しておきましょう。



軽く朝食の後、ゆっくり撤収。
撤収の後は、この地を去りがたく・・・また共同浴場へ^^

      

只見川に面したところにある、「湯倉温泉」であります。
これまた、良い雰囲気の佇まいではないですか・・・!
カラカラ・・・と戸を開けて入ります。
誰も居りませんで、貸切です。

     

おぉー!びっくり、畳の間!!
綺麗な畳の間で、寛げますね〜〜!凄い〜、まさか共同湯でこれとは!
弁当持って日がな一日過ごしたい位です・・・^^



薄緑色の濁り湯でございます。
窓の外には只見川が流れていますが、浴槽の湯の色はその川の色と全く同じ色をしています。
熱めで良い湯ですな〜。
湧出場所は小屋の真裏にあって、お湯は新鮮そのものです。



これがまたなんとも・・・
見て左側には湯路があり、勢い良くお湯が流されておりそのまま排出されてしまいます・・・。
一方、右側の石を伝わせて浴槽に入れているお湯はチロチロです。
熱ーい湯なのでじゃばじゃばと多量に入れたのでは、小さな湯船なので熱くて浸かれなくなってしまいます。
9割がそのまま只見川に流され、たった一割程度しか湯船に注がれないなんて・・・贅沢すぎる、というか勿体無いというか(笑
金山町の温泉、共同湯・・・ご馳走様でした。



帰路
連湯で茹で上がっています(笑
窓全開でゆっくり走ると、風がとても気持ち良いんです。



途中の商店で、例の会津心水のサイダーを買う。
冷たいうちに飲みつつ、奥会津・金山町での幕営の余韻を味わっています。

      

喜多方を通り過ぎて、熱塩加納村(旧)に来て、日中線記念館に立ち寄る。
あー、好い広場だなぁ(笑・・・ここで幕営出来ないだろうか^^

      

ゴッツイ機関車の運転席に座ってみる。
面白いねぇ。

     

一種、独特の雰囲気のある客車。
実際に自分がこの路線に乗ったことなどあろうはずが無いのだけれど、なんだか・・・ノスタルジー^^

     

嬉しいことに、コーヒーも温められており御馳走になりました。
ゆったりした時間が流れて、丁度昼過ぎでお弁当を拡げてランチを楽しんでいる方も居て・・・イイ感じですねぇ、ここは。



ついでに、hp御愛読者「くう」さんに改修されたと教えていただいた、熱塩温泉の下の湯共同浴場を見てみる。
綺麗に改修されて、以前の水色の建物の印象が一変しておりました・・・。






END



掲示板に、ご感想をお寄せくださると大変嬉しいです。
掲示板

home | page top | back | next