刈生沢の滝渓流公園キャンプ場(岩手県)
2008年 3月

所在地:岩手県一関市花泉町金沢
開設:通年  料金:無料

3月になりいよいよ春の気配が感じられる。
まだまだ吹き降ろす風は冷たいけれど、この週末は気温も上がって春めいてくるらしい。
3月の気候は割と荒れやすくて、決して安定してマッタリできる季節ではないと思う。
でも、北へ向かえばまだまだ雪中幕営も出来るし、南に向かえば暖かな春キャンプも楽しめるのだ。
そう思うと結構良いエリアに居るのかも、と嬉しくなって・・・なんてね。



さて、今回は出発が遅くなってしまい遠出は断念・・・北岩手に行きたかったのだがね。
消去法で思い浮かんだのが、先日数年ぶりで覗いた、思い出深いこの野営地だ。
近いこともあってこの数年は忘れていた感のある野営地だが、良いひっそり感が思い起こされる。

この週末は上天気、装備も適当で構わない。
一通りを車に積んで出発だ。
うーん、天気良いねぇ・・・しかし、強風でとても心配だけど・・・
野営地でこの強だとテントは張れない、今日の幕営は断念せねばならない。
そんなことを考えながら松島、涌谷と通り南方町へと入る。



みなみかた温泉へ立ち寄る。
薄茶色の湯。
茶色の細かい湯華が舞っているのが特色だが、やはり硫黄の白い湯華のほうが清々しく感じる。
小さな露天の湯船もあるが、なんとお湯が張られていない。
燃料高騰の為なのだろうね・・・。

さてココから目的の花泉町の野営場まではそう遠くはない。
R342から県道21号へ入り、日形方面へ向かい「刈生沢の滝渓流公園」の看板が見つけられたらあとは楽。
かなり解り辛い道順なので、この看板を見つけるまでが勝負だ。当然夜間では道に迷うだろう。

      

駐車場へ下りる。

    

誰も居ない、ひっそりした状態。
風はあるが、階段を下りていくと風は全く気にならない状態で、ホッと安堵した。
そうとなればやることは早い。

   

とても良い雰囲気の野営サイトだ。
目の前には渓流が流れている。



まだ冬枯れた風景だが、明るくとても感じの良い場所。
こう言う感じで、整備はされているが人工的でなくワイルドさも残っているようなキャンプ場こそ最上だ。
周りの木々は桜の木で、当然、花見の季節にはBBQ宴会のスポットなので、その季節は避けた方が良いかも知れない。
が、桜満開のもと幕営スポットとしても極上のサイトではあるのだが・・・その時の運かもしれない。

    

渓流の先には不動滝、そして不動岩には祠が祭られている。
ここは賽銭を入れて神妙に手を合わせ、一晩の寝場所の感謝とこれからの幕営の安全と幸運を祈るのだ。

   

貸切の極上の渓流前の野営地、最高のシチュエーションだ。
炊事棟は冬季止水中、トイレは駐車場脇にあり、開放されて使えるがこちらも水は出ない。

      

チビチビと焚き火をしながら夕暮れを過ごしている。
風も収まってくれて良かった、とても居心地が良い。



日が暮れて焚き火が好い時間。
冷たい風もあたらず、焚き火がとっても心地良い。
なんとも贅沢な野営ぢゃないか!

   

物音は渓流のサラサラとした水音だけが聞こえる、静かな山間の渓流沿いの野営地だ。
空には星空が広がっている。
もう春に向かう気配のする今回の野営だ。

そう言えばもう何年も前、ここに初めて着た時は日暮れ後のことだった。
初めてなのでサイトの様子も解らず、この渓流前に恐々とテントを張ったのだった。
そんなことを思い出しては、懐かしさに想い浸った(笑
さて、良い気分で寝ることにしようね・・・。



翌朝、なかなか冷えたのだろうか。
テントは白く霜がついて、既に高く上がってきた朝日に照らされてきらめいている。



起き掛けは、何はともあれ湯沸し。
ストーブのプリヒートがまどろかしい(笑
熱いインスタントコーヒーでやけどしながら、朝のマッタリ時間。

      

散歩がてら遊歩道に入って行く。
ココには金堀の跡があるのだ。
今の時期はこうして歩けるが、夏は藪状態でとても遊歩道を登っては行けない。



テン場へ戻り、再び焚き火。
今日はゆっくりして撤収することにする。
のんびり気分がいい感じ。
10時を回ったころ、このキャンプ地を後にして車を出す。



帰路は南三陸の海岸風景沿いにルートを決める。
女川のマリンパークで土産、地場の鮮魚を仕入れて帰宅となりました。






END





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