飛の崩れキャンプ場(秋田県)
2007年 1月

秋田県にかほ市金浦飛
(旧 由利郡金浦町飛)
無料

今回も先週に引き続き、北東北は秋田方面に向かう。
折しも暦では大寒の日で寒さのピークであるはずだが、暖冬の今冬はどうも様子が違っている。
日本海側の荒れた風景の中、吹雪に当たりながらの冬らしいキャンプといきたいものの、そんな悪天候ではないようだ。



まずは西に向かい山形へ出てR112に乗る。
やがて月山の近く、寒河江ダム付近となると雪景色が広がってきた。

      

道も圧雪道路となっている。
さすが豪雪地域だけあって周囲の雪の量は半端ではない・・・いやはや凄いもんです。
どこが暖冬か?と言いたくなってしまうが、本来はもっと凄いのだろう。

雪道が長く続きやがて湯殿山を過ぎ、ようやく庄内平野・鶴岡へと下りると一息ついた。
もう平野に下りると全く雪は残っておらず、冬枯れた田園風景となっている。
鶴岡でR7へ乗り換え北上、やがて酒田へ入り海沿いのルートとなる。
しばらくして県境を跨ぎ秋田へ入り、三崎・小砂川を過ぎ象潟、仁賀保・金浦。
今回の目的地、お気に入りの「飛の崩れキャンプ場」へ到着した。

      

今回もキャンプ場には誰も居らず、貸し切状態である。
もっとも、こんな真冬に日本海の海沿いで野営しようなどと言う変人はワタシぐらいなもので、ここに限らず他のキャンパーと出会うことはまず稀だ。(笑

水道は止まっている。前回、昨年11月には出ていたので12月からは冬季閉鎖となっているのだろう。
場内に上がって見ると、全く雪は無く前回と同じく枯れた芝地が広がっている。
風も無く、荒天を期待していたのとは裏腹で気の抜けた感じなのだった(笑

付いてきたミニととにも荷物を持たせると、一度で荷揚げができた。
最近、ミニトトとの子連れキャンプが多い・・・独りキャンプの機会が減って困るのだ(笑

      

今回は状況も安定しているので、こっちのテントでマッタリとやることにしよう。

     

潮の匂いを嗅ぎ、潮騒を聞くとこのキャンプ場らしさを感じる。
さて、今夜の寝床もセット完了。



まだ時間も早いので、すぐ隣の白瀬南極探検隊記念館へ出向く。
ミニととにも見せてやろう思ったのだが・・・コヤツは併設された公園の遊び道具が気に入ってしまって、結局これに付き合わされてしまった(笑

     

小一時間ほど過ごしたあと、付近のスーパーで少し買い物したらいつもの温泉だ。
天然温泉はまなす・・・道路沿いにあって入り易いのでどうしてもココに立ち寄ってしまう。
父子で合計\500。
独特のツンとした匂いと、ウィスキーに似た・・・あ、いや、普通は紅茶色と言う・・・琥珀色の湯だ(笑



さて、pm4時頃になりキャンプ場に戻ってきた。

      

波打ち際に行き流木を集めて、サイトにあるU字溝で焚き火とする。



風は極弱く、焚き火が良い感じだ・・・あったかい。



今日は曇りで夕日が見られないのは残念だ。



焚き火を前に腰を落ち着けて一杯遣り始める・・・しばらくして周囲は暗くなった。
突然、脇に立っているスピーカーでオルゴールが鳴り響いた・・・pm5時だ。
音が大きくてとてもビックリするのだ(笑

     

夜になって辺りの暗さも増した
良い感じの焚き火はまた後に続けることにして、一旦テントに入って過ごそうか。

     

テントの前室は狭いものの居心地が良く、一人二人ならこれで充分だ。
相変わらず、ミニととのお喋りが全開でハイテンションだ・・・やっぱりキャンプは楽しいもんなぁ(笑



マッタリ過ごしながら時折外に出てみると、所々雲の切れ間に星が見える。

     

焚き火も良い感じに続いている。
気候の良い季節と違って、騒ぐ輩も来ないし道路にも爆音を撒き散らす煩い車両も居ないので、静かに過ごせる。
やはりオフシーズンのほうがキャンプには良い。
そうこうしている内に夜も更けてきた・・・ミニととはオヤスミ。

     

寝酒のホットウィスキーに切り替え、静かにラジオに耳を傾ける。
しばらくして焚き火の火加減も落ちてきたし、そろそろ寝るか・・・オヤスミなさい。



翌朝・・・
am6時頃目を覚ますが未だ真っ暗だ。
さほど冷え込まなかったと思ったがテントを見ると凍っていた。

     

静かな潮騒のおかげなのか、二人すっかり熟睡だ(笑

     

今朝も目前の海は穏やかで柔らかな潮騒が聞こえる。
白い漁船も漁に出港していく、しばらくそんな風景を眺めて過ごす。



やがて日が上がってくると海面も煌いて、穏やかさに真冬を忘れるようだ。
ゆっくりとam10時頃、撤収を終わらせ帰路に発つ。



帰路は海沿いを南下すルート、R7を南下する。
天気も良くて海岸風景も綺麗だ。

休憩しながらゆっくり南下して、やがて新潟・山北町まで来た。
道路沿いにある天然塩の工房に寄り、前回土産にして評判の良かった天然塩を買う。
今回もこれまでと同じワンパターンなキャンプとなったものの、やはりこの旅程になってしまう・・・。
また近いうちに来よう・・・

夕方4時、自宅に帰還。今回は往復約590kmの行程だった。




END





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