秋山浜キャンプ場(福島県・猪苗代湖)
2020年 1月

福島県郡山市湖南町
猪苗代湖・湖畔

無料

また一年を重ね2020年となり、その新年1月です。
今は冬ではありますが、以前のように季節にかかわらず野営キャンプに出ました・・・
昨年12月の秋田とことん山での雪中野営以来、少し間が空いてしまいました。

今回の冬シーズン、昨年12月〜年明けにかけて雪不足や気温の暖かさなど、異常なくらいに冬らしくない状況です。
例年の状況と違って、全く降らない地域が多くあり気温も今時期としては冷え込みも弱い日々です。
前回の12月、とことん山のある湯沢・皆瀬などはさすがに豪雪地帯ゆえに雪を伴った雪中野営がまともに出来たことは、非常に幸運なことだったようです。

あまりに天候が異常すぎるとその反動が恐ろしい、逆にこの先に今度は大雪に苦しめられたりしないだろうか・・・?
雪を伴った冬の天候の大荒れも非常に災害につながりやすいわけで。



さて、こちらはいつものごとく山形米沢まで辿るとR121を進み大峠を越えて喜多方へ、R294にて猪苗代湖・秋山浜に到着です。
道路の路面は完全乾燥状態、峠の道端にわずかに雪が残っているのみで、まったく通常の問題の無い順調な道のりでした。

こうして雪が無いことは、莫大な除雪費用が発生しないことや交通障害が起きない事が良いことです。
反面、この先、季節毎の農作物への影響や春先の水不足など懸念がありますね。



というわけで、今回の野営先の秋山浜に到着です。



まるで晩秋の時期のような雰囲気・・・


↑本来はこんな感じに吹雪かれるのが真冬の秋山浜での雪中野営模様でしたが、年々暖冬で雪が無くなってますね・・・

それが今回・・・厳冬の時期1月の状況とは信じがたいですね、20年来この秋山浜に来てますがこうして真冬に完全無雪だったのは記憶にありませんよ。
晩秋頃の状況であるゆえに、雪中キャンプが未経験の人たちにとってもこの冬シーズンはOFF時期にならないでしょうねぇ。



湖南七浜に関する注意看板が新設されてます。

各浜に共通なのはプレジャーボートの発着、車両の乗り入れ/路上駐車禁止のことです。
秋山浜へ来るキャンパーはその点のマナーは良く、閑散とした時期で交通量が少なくても荷物の積み下ろしが済めばきちんと駐車場へ車を移動してます。
こうした良きマナーは連綿と守っていきたいですね。

ちなみに湖南七浜とは・・・
浜路浜、横沢浜、舘浜、舟津浜、舟津公園、青松浜、そしてここ秋山浜での7つの浜のことです。
いずれも会津富士・磐梯山が一望、湖水浴やキャンプにも好ロケーションの場所です。

猪苗代湖とそこから望める会津富士・磐梯山の風景は風光明媚そのもの、まさに絶景なのです。

 

さて、既にいる先客キャンパーさんの幕体は4組ほどで思ったより少なく、また気にしていた風も弱く状況は上々です。
適当な間合いを採って幕体を広げる。



雪が無く残念・・・とは雪中キャンプ好きなベテランキャンパーの方々のお声でありましょうが、この状況は、これはこれで非常に快適なものです。
乾燥した環境、周囲に雑草も無く虫も湧かずスッキリ、騒ぐキャンパーも少なく落ち着いた状況だからです。



本来であれば、氷点下を気にしなければならない気温のはずが、夕方前の今でさえ約4〜5℃もある。
風が弱いので幕外にいても居心地イイ。
まさに、チョッと冷え込んだ晩秋/初冬くらいの感じ。



湖面はやや風で波音がさざめく。
雪化粧とは言えないような少ない雪ですが、それでも名峰に変わりなくその磐梯山の雄姿がクッキリ望める・・・

絶景!

いやーこれよ、これ!
この情景・・・20年来、通い続けても飽きさせない魅力なのです。



その見事な絶景を堪能、気を好くして酒を呑む。
なんだか白づくめになってしまった・・・^^)

   

夕刻に向かうにつけ、徐々に気温が下がり始める。
幕体の中に居ても、ドアを開けていると吐く息が白い・・・冷え込んだ風に変わってきています。



しばらく周囲を散策。
穏やかな情景だ。



周囲には前来たキャンパーがバトニングした跡であろう、木っ端の散らばり。
近年、キャンプ場を散策すると直火痕や枯れ草燃え痕と同じようによく見受けるもので、個人的にうんざりする。

自分も焚火は好きだしそのための薪割りも理解してますが、木っ端の残骸がこうして散らかったままに放置されるのは第三者にとっては非常に嫌なものです。
使う薪は割らずに済むようにして持ってくる、むやみやたらな薪割りバトニングの騒音で迷惑を掛けない、木っ端は拾い集めて処理する・・・など
なんにしても周囲への迷惑にならぬよう、次来る人のためキャンプ行為の痕を残さないなど、各々配慮してほしいのです。

「来た時よりも美しく」は、キャンプだけでなくレジャーにおける基本の心構え/マナーだと強く教わってきたのは私の世代だけでしょうか?
そういったマナーのイロハがキャンパーのスキルを評価される指標の一つだった時代は、結構キャンプには敷居があって先人からきちんと教えられたものです。



だいぶ風も止んだので、持参の薪とともに先の散らばっている先の木っ端や大枝を拾い集め燃して処理する。
日も暗くなって、雰囲気が出てきた・・・

  

すっかり暗くなって夜の部。
さっきまで観ていた磐梯山の麓のスキー場には明かりは点かず暗いままとなっていました、雪不足の影響でしょう。

テントのドアからは焚火の様子を見られるようにして、飛び火の無いよう監視しながら幕内でマッタリします。



周囲はすっかり暗くランタンを稼働・・・めっぽう明るい!



センテニアルですが、自分はコレクション扱いしないではじめから実践投入。
タンクは梨地の曇りメッキ品ではなく光輝メッキで美しく輝く。

  

そろそろ夕餉。
なぜか家にあった缶詰品、冷蔵庫から肉と野菜を少しばかり持ち出し、缶詰のシチューに合わせてパンも少し・・・
手間かけずゴミも最小限、コンパクトにやるのが野営キャンプでは最良。



日が暮れた後、風がピタリと治まっており居心地も最上。
ランタンの静かな燃焼音と湖面の緩やかな波音が混じって、心地良く時間が過ぎる。

と、そんな時でした・・・
お客さん、いらしました(笑

   

さっきからニャーニャーと入口にいるんです。
ここの主猫なのかだいぶキャンパーに慣れているのか、それとも単なる野良猫なのか?体格から見て餌事情は悪くないのかもしれません・・・



ちょっとばかりふてぶてしくて逃げないし、手を近づけると猫パンチが飛んできた(汗
幕に入ってきてはどっか外に行きを3回ほど繰り返した・・・

さて夜も更けました、ようやく猫もどこかに行って居なくなったようです。
念のためゴミ袋も漁られないようにテント内に入れ、寝る準備。

静かな夜です、就寝・・・



良く寝ました〜
昨晩までは翌朝の朝焼けを見るぞ、と気合充分でありましたが、目が覚めるとだいぶ日が上がってました、ダメダメですねぇ(笑



空気が澄んでます・・・多少は冬らしい。
波も静か。



素晴らしいです、まさに絶景です!
コレを観たくて何度も秋山浜へ来る。

朝の散歩を少し・・・
やがて撤収。



雪の無い冬・・・
まだ1月ではあるし、この先もこのままかどうかは分からないことです。
2月、3月には大雪で荒れる日もあるのではないかな?などと推測したりします・・・

以前にも述べたことがあるのですが、ここ猪苗代湖・湖畔の真冬の名物として「飛沫氷(しぶきごおり)」があります。
このところの暖冬続きでは、なかなか見られなくなってきているのではないでしょうか?

  
↑2009年1月に見た飛沫氷(浜路浜付近)・・・この頃の雪中野営では見事な飛沫氷を見ることが出来ました。

なんにしても、冒頭で言ったように、野営キャンプは自然環境に寄り添い左右されては一喜一憂するもの・・・
雪が無ければ無いでこんな感じで、それなりなのだと思います。



「湖の主・鯉」のオブジェを見て、帰路の車を出します・・・。






END




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