岩洞湖家族旅行村/ピクニック広場(岩手県)
2019年 10月

所在地:岩手県盛岡市玉山区藪川亀橋
料金:無料(オートサイトは有料)

時節の過ぎゆくのは早いね。
もう10月、もう中旬なんですよ。

暑いとか寒いとか、そんなことばかりに揺り動かされる月日の移ろいです・・・
紅葉の状況はどうなんでしょうか?あまりいい情報を聞いていません。

さてこの数日後には、じわじわと接近している、近年稀にみる大型で猛烈な台風19号の大荒れの状況が控えているのです。
今はその災害級の大台風が来襲前の静けさ、と言ったところ・・・この先の状況を推測すると、そんなにのんびりした状況では無いのですけれど。



そんな間際の好天を突いて、なんとか行きたい場所がある。
・・・岩手・岩洞湖のピクニック広場です。

今年はわりと通うことが出来ましたが、なにせ宮城からは遠いんです。
下道で約7時間・・・そりゃあハイウェイで移動すれば何のことは無いのですが、こんな気ままなレジャーにそういう費用をかけるのは野暮というもの。

     

天気が良いとはいえ、強風の日でそんなに安定した天候ではなかった・・・
時折バラバラと雨に打たれたりしている。

現地の天気状況が気になる・・・荒れてなけばいいのですが。

     

夕方16時を過ぎ、ようやく岩洞湖家族旅行村の管理棟3km手前まで来たところで、車止め。
道路改修工事も進んでおり、ちょうどこの時間で車止めでの作業を開始したところだという・・・

この先わずか3km先なのですよ・・・

結局、来た道を盛岡方面へはるかに戻り、外山森林公園をも過ぎて戻り、玉山牧場をかすめる道路に分岐して岩洞湖の林道へ抜けることとなる。
およそ40分ほどのロス・・・OMG。

     

この道路は何度かドライブしたころがあり、既知のルートであったので特に心配はなかった。
西側正面には南部富士・岩手山が、夕刻前のシルエットとして浮かび上がって望めている。

    

こうして大遠回りになりまして、迂回路を辿って一本杉園地側からの林道に出て、さっき止められた反対側から管理棟へと向かいます。
こんなに遅い時刻に到着するのは想定外で、もう背中(西側)には夕陽が迫る・・・これから幕体を張る頃には日が暮れることだろう・・・

気温も下がって11℃。

     

何とか17時直前に受付ができ、今回楽しみにしてきたピクニック広場へIN。
夕刻、日が暮れるところだ・・・急がなくては。

道すがら不安だった強風はすっかり止んでいて、その点はとてもいい状況でありがたい。



当然、すぐに暗くなってしまった・・・灯かりが要る。
今回メインとしての持参の灯器はケロ式ランタン。

こんな時に・・・あぁ、プリヒートがまどろっこしい(笑

     

点いたランタンの灯かりのもと、まずは頭上の幕を建てる。
幸いに露濡れも無いので足元も問題ない。



その後は茶を飲みながら、ユルユルと寝どころも建てる。

しかし、いやー寒い!ヒンヤリ。
寒いよ!
吐く息白い・・・まるで真冬の野営のようです。



こうして寒いくらいなので、このランタンの熱量が頼もしい。
手をかざして温めながら、寝どころの作業をするほどです。

     

一息ついて落ち着いたところで、持参したクルミ材の薪で焚火の暖が嬉しい。
いやいや・・・こんなに冷え込むとは・・・

     

風も無く静寂な夜を味わっています。

自分独りの貸し切り・・・余人なし、これが目的だった。
自分以外には誰も居ない野営スポット・・・これほど贅沢で最高な空間・場所は無い。

しかし・・・朝出てきて到着が夕刻とは、ほぼ日がな一日が移動時間なのである。
明るい時間には移動しかできないワケであり、一泊であればただ単に焚火の煙を吸いに来るに過ぎないのかもしれないね。

とはいえ、この距離の遠さはやはり野営地に向かうためには必要だ。
近場の野営地というのは行くのに便利とは思うが、遠くにあることは、やはりこうして思い焦がれてもう18年通うほどの魅力の一部にすらなっているんだと思う。

今夜は結構寒い、深々と冷える・・・
岩洞湖とは言えまだこんなに冷え込む時期とは思っていなかったのですが、念のために持ってきた防寒着が幸いで、着込んで快適に過ごしている。
焚火が落ちてきた頃合いで、シュラフに入るとそれもまたいい気分で・・・もう寝るか。

     

翌朝。
朝模様は、白樺林が霧に囲まれた幻想的な情景・・・。



あぁ、素晴らしい・・・
はるばる来てよかった・・・



この趣き、情景・・・
葉が落ちた白樺林、そこに霧が漂い日が射し始めたモノクロームの眺めは、まさに幽玄の世界なのである。

小一時間、この情景に浸ってずっと魅入っている。
素晴らしい情景、素晴らしいこの瞬間の風景・・・もう何も言えない。



やがて日は上がるにつれ霧もスッと晴れてゆくとともに気温がぐんぐん上がる、湿気も退き爽やかな状況となります。

     

少しだけ紅葉を思わせる色付き、というかもう終わったのか?



昨夜の冷え込みを忘れるような温かさ・・・ポカポカしてますよ、寒暖差の大きさを感じます。
最高に心地良い状況です。



季節が変わるごとに素晴らしい風景、この白樺林の風景は本当に素敵なんです。



林内は葉が落ちて日差しが届いて明るい雰囲気、幹も日に照らされ純白で素晴らしいです。

     

素晴らしい場内、ここに貸し切りで居れる・・・
そんな贅沢感たるや・・・

昨日受付の管理人のおじさんと仲良くなってます・・・今朝も来て世間話。
聞けば今朝明け方、この近隣エリアでは気温が氷点下になったと教えられました、道理で予想以上に寒かったわけだ。



一本杉園地を経由して好摩(こうま)まで下りる・・・

一本杉園地に寄り、しばらく、この岩手山南部富士の絶景を堪能する・・・今日はまさに快晴で最高な眺めだ。
岩手山はこの前日に初冠雪だったそうだ。

下りて行きR4の芋田交差点のコンビニ(デイリーヤマザキ)に行く。
ここの自家製総菜やサンドウィッチなどが豊富で安価でとてもイイ、結構利用してる。



今日は周辺の温泉を探訪するつもりでいたのですが予定変更、止めました。
なにかあちこち出歩くよりも、ピクニック広場で白樺林に浸っていたくなったのです。
温泉より素晴らしい風景に浸っているほうを優先・・・あぁ、ますます「温泉とど」の名が泣く(笑

広場へ戻れば、相変わらず素晴らしい状況で天気も良く、風景が輝いて見えている・・・
今日はもう他にやることは無いので、このままこの風景にどっぷり浸かって過ごします。



快晴で日が当たり、結構暖かいです。



この場所、前回のタマゴタケ・・・



広場には次の時期のキノコが出たのでしょうか、タマゴタケの後に出る茶色のキノコも見かけます。
季節が変わったことを実感するんです。



どこを見ても、何度見ても、春・夏・秋と来て、いつも素晴らしいこの風景。
今は、葉が落ちて白樺の木々が空いた状態で、日が射しての明るい状況なんであります。

その時々での、この白樺林の情景に溶け込みたい・・・
いつもこのピクニック広場に来るたびに、同じことを思っているのです。



二日目、また夕暮れを迎えた・・・
今日は昨夜と違ってとても暖かい・・・

     

月が上がってきます。



今回のランタンは、ケロランタンの#639です。
いわゆるビックシングルのケロランタンなのですが、これは燃費よしで明るいランタンです。

このランタンも先日の分解・メンテナンスにて復調し純白の閃光、今回の稼働は絶好調。
この現品は約16年ほど前に入手したものですが、使うだけ使っての後は形が大き過ぎるのを嫌ってそのまま納屋で埃とともに寝ていたランタンである。
先日ジェネレーターの内部にいたるまで細々と分解してメンテナンスした結果はこのとおり絶好調、面倒な部品の入手をせずに済んで尚更良かったです。

真夏の蒸し暑い時期にはこんな熱量のある火元を傍には置きたくないから、もうこの数年は真夏に燃料式ランタンは持ってきてないのです。
真夏は虫も寄るし、テント周りは小さなLEDなどで薄暗くしておいたほうが快適だ。
がしかし、涼しくなった時期の野営キャンプにはやはり燃料式ランタンの燃焼音や匂いが似合うし、昔ながらの野営の雰囲気だったりします(笑



とても調子がイイ、純白の灯かり。

一台で周囲が明るく、家にある残存灯油をチビチビ使えるので、改めて燃料を購入する必要も無く燃費が良い・・・
とにかく燃焼で熱いのでチョッとしたストーブ替わり、手をかざして温めることもできる(笑
寒い時期には暖房として重宝する時もある。



二日目の夜を過ごす・・・
イイ晩です。



持参の薪も良い調子で燃え、凄く心地良い時間です。



夜も更けてます・・・
風も無く静か、本当にイイ晩です。



少し雲が出て、昨晩とは全然違う暖かさ・・・
今夜は全然寒くない。

名残惜しい・・・
寝るか・・・



翌朝・・・
暖かい朝です、一昨日の夜の真冬のような冷え込みはなんだったのか。

     

昨日の朝と違って霧に囲まれない、暖かい朝模様です。
暖かくて心地良く寝れていましたね。



今朝は雨を覚悟していましたが、幸いにも湿気は無く撤収には楽な状況です。
曇よりの空模様、いつポツポツ来るかわからないので早々に片しますよ。

    

本当に・・・名残惜しい・・・
この素晴らしい白樺林での滞在が何よりもの喜び、二泊してもあっという間の感覚なのです。

素晴らしい場所だ・・・



管理棟へ寄りいつもの管理人さんと談笑。
数日後の猛烈な台風への懸念などを話す。

今月、10月末にて旅行村は今年の管理を終了する・・・
もう一度最後に来れないものか・・・そんなことを考えながら、またはるばる7時間の帰路を辿りました。






END




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