飛の崩れ(秋田県)
2019年9月

所在地: 秋田県にかほ市飛字飛ケ崎
料金:無料

(追記)−お願い事−

芝生のサイトに車(自動車・バイク)を乗り入れないようにしましょう!

4WD車が乗り入れられているのを見ましたが、他のキャンパーの方からも車乗り入れがあり不快な思いをしたと聞きました。
確かに車止めも壊れていましたが、車止めがあるということは車を乗り入れ横付けてのオートキャンプはやれない、という意味だと思います。
サイトへの急坂の荷運びは大変ですが、誰もが頑張って荷を揚げてますしここでキャンプする工程の一つです。

そして、あの夕陽のロケーションの素晴らしいキャンプ場を無料で利用できる環境に感謝しましょう。
綺麗さを守りキャンパー同士が気持ち良くキャンプできるよう協力し合い、皆でマナー・モラルを良くして利用していきましょう。
にかほ市観光課へ壊れていた車止めを補修していただくようお願いしましたところ、すでに補修済でその後も異常ない旨の連絡をいただきました(19/10/2時点)、
ありがとうございますm(_ _)m

今回は秋田方面、象潟の飛の崩れへと行ってまいりました。
9月になり早くも中旬、太平洋側の宮城は雨天の事もあって肌寒く季節の変化を感じていました。

この週末の好天予報に従い、行き先がこちらに向かってきました。
それにしても何なのでしょう、この暑さは・・・。
まぁ残暑ですかね・・・気温計は30℃を越えてます。



R7で山形/秋田の県境、象潟(きさかた)に差し掛かる頃に見えてくる鳥海山と周辺の山々の風景。
そのR7は日本海に沿う海岸線の道でとても風光明媚、そこをドライブするだけでも私には大きな旅情を感じさせてくれます。



この景色が見られるようになると、今回の目的地の飛の崩れが近いことがわかります。

山形から県境を越え秋田県、最初のビュースポットである三崎公園のキャンプ場を覗く。
テントが一張あったがこの時間は結構空いており、久しぶりにここでも良いかと思うも、管理人が不在で受付できない状態。
小さな広場には小さな区切りとしてNo付けされており、受付前に勝手に張ると拙いのだろうと思い、当初の予定通り飛の崩れでのキャンプとする。

    

三崎公園のキャンプ場は、水平線とそこに接する海岸線との風景が非常に素晴らしく、とてもロケーションが良い場所なんです。
夜になると、向こう側にある小さな灯台の赤い灯りと、近くを走る羽越本線の列車のカタンコトンの音が聴こえてきて、これもまた旅情があるものです。

話が逸れました、本題へ・・・笑

飛の崩れに到着。
それほど広くはない芝生の広場には既に幾張りかの先客様が居ますが、奥のほうはまだまだ空いてますのでそこに決めます。



坂を上っての荷揚げと設営、この夏日の暑さで大汗です。
その大汗を強風が乾かしてくれています(笑



風が強くて幕体が大きくゆがむ状況です。
こんな強風のもと、無理して張ってます。
こうして無理なことを平気でやるが、それでも幕体は良く耐えてくれている。

これまでの経験では、飛の崩れはいつでも風が強い印象・・・海岸沿いなのでそれも当然かもしれません。



目の前には日本海の海原が広がります・・・
日によっては潮の匂いも感じることもあります。

    

暑い・・・
直射日光がツライ。

   

空の雲は秋を予感させてくれますが、まだまだ夏の陽気のほうが強いのです。
9月も中旬、夏を越して秋を感じたくて野営旅に出てきたのですが、今日は全くその気配を感じることが出来ませんね。



暑気を払うのに、氷で冷えたGINをやり始めます。
暑い日には一段と美味いですね!



気になっていたのが、荷揚げの時に同時に作業が始まってお隣同士になった原付ツーリングのソロ・キャンパーさん、しかも女子。
シンプルな佇まい・・・ハンパな私などより、よっぽど本格的な野営スタイル。
お隣さんへのご挨拶です・・・いいなぁ、若いって(笑

・・・ってなことをするうちに、偶然にも山形のキャンプ友・Rさんご夫妻が来られた。
近くの山を登った後、ここのキャンプに来た模様。



さて今日は夕陽を見るコンディションも上々ではないでしょうか・・・。
あと1時間程かな。



飛の崩れの名物、夕陽ショーの開幕です。
Rさん、ソロ女子に声をかけて皆で夕日に見惚れる。

飛の崩れでのキャンプとは、このような夕陽が見られるかどうかがポイントです。
今日はそれが叶う・・・



素晴らしい・・・
まさに絶景、素晴らし過ぎる!

水平線上に雲が横たわりましたが、それもまた趣きがあって善い感じだ。
こういう素晴らしい風景をちゃんと収めるべく、もっと写真を上手に撮れるようにしたいと思いますが、なかなか上達しません。

   

あぁ・・・夕陽ショーが終わってしまった。

儚い風景・・・
侘び・寂びの世界の儚さゆえに、この僅かながらの時間やこの地がもつ情景に出会えることに感謝したいです。
そんなことを感じられるのが、こうした野営/キャンプでの素晴らしい場面だと考えます。



日が暮れて、夕日の反対側から羊雲越しに明るい月が上がってきました。



Rさんご夫妻、ソロ女子と焚火を前に夜を楽しみます。

しかしまぁ、昨今のキャンプブームの状況の凄さにびっくりです。
私がソロキャンプやり始めの頃(20年程前)はソロキャンプ自体が好気の目で見られた時代です。
それが今や”ゆるキャン”の影響もあってか、こうして若い女子でもソロで来るんですから。

本人曰く、ひっそりした場所が好みだとか・・・完全にこの世界にハマってますな(笑
そんな山奥はひとり女子には危険なので控えるようにと、老婆心ながら余計なお世話が先に出る・・・自分とRさんのオジサマ・コンビ(笑

二日目

   

引き続き好天。
今日も朝から暑い。

   

そうこうするうちに、ソロ女子の行動が素晴らしい。
場内に飲用水の大きなPETボトルが何本も捨てられていて、それを拾い集めて綺麗にしていたんです。
袋で二つ分も・・・彼女は小さな原付バイクにかかわらず持って帰ろうとするので、引き止めて私が引き継いで持ち帰ります。

彼女は最近始めた初心者キャンパーと言いますが、キャンプ場を綺麗にというその志は我々も見習わなければなりませんね・・・オジサン、考えさせられました^^)

さて、散会して私も撤収を少しづつ・・・
そんな頃合いで、キャンプ友から電信あり。
こちらに向かうとのことで、連泊決定です。

   

昨晩、多くのテントで賑わった場内は潮が退くように去り、ガランとした状態です。

あまりに暑いので一旦、冷房の効いた車で周辺を散策に出ました。
海水浴場キャンプ場、奈曽川河川公園のキャンプスポットなどを視察。
そのうち、奈曽川河川公園はやはりいつ覗いてもキャンプ適地で申し分ない
飛の崩れのようなダイナミックな眺望こそないものの、炊事棟に水洗トイレの快適さと鳥海山の眺望、利用者の少なさで未だ穴場、健在です。

今年はまだ泊まっておらず、今回もこの飛がダメだったら奈曽川のほうに来るつもりでした。

   

ドライブでの散策を終えてサイトに戻る。
Rさん夫妻も連泊、隣に張った今回初張というZ/A製の広々テントがカッコいい。



暑いので沖縄・・・Orionビアを始めた頃、電信により招集掛かったキャンプ友・ソルさんを迎える。
岩手・石蔵山キャンプサイトからの参上です。



この時点ではまだ長閑な情景です・・・
夕刻に向かうにつれ徐々にテントが増えていくことになります。

この後、山形のキャンプ友、悲しきギター親父さんとジープさんの到着。

更にその後、自転車でツーリング中の外国人3名が到着・・・
片言で話しするうちに仲良くなり、夜の焚火を一緒にやることになります。



こんなに広がった羊雲が・・・



少し経つとこんなにクリアーな状態に・・・!
夕陽に伸びる光のSunSetロードが出現しました。

海に掛かる夕陽への道です。



皆一同、海側の小高い縁に登って夕陽ショーを見守ります。
先の外国人ツアラー3人含めて一同で感動。



今日は水平線付近に雲が掛からず、夕陽がくっきりとしてシャープ・・・素晴らしい落日の風景です。
本当にこの日本海の沿岸一帯はこうした夕陽の景色が見られて羨ましい。
この先10月頃には更に凄い夕陽・夕焼けの風景が広がる筈であり、その頃にもまたチャレンジしに来たいと思います。



⇒YouTubeチャンネル


   

焚火に先の外国人3人が遊びに来てくれました。

ベルギー人の男女&ドイツ人の男の人。
ベルギーの彼女はリサさん・・・女の人の名前はすぐ覚えられる(笑

そのリサさんが作ったポップコーンが良かった・・・彼らのお気に入りは、セイコ-マートと百均。
ポップコーンもオイルも百均で入手、百均品はかなり気に入ってるみたい。

実は3人ともバラバラで来日ですが、北海道一周で合流しここまで来ていると言う。
ベルギー(男)のほうは日本の後に韓国へ渡るらしい、もう既に一年くらい各国を旅してるとか・・・
かたやドイツ人の彼も韓国の後に今の日本に来ているというし、凄いとしか言えません。

しかし・・・彼らは母国語以外に国際共通語の英語でしゃべれるのに、こちらは片言もままならん(恥
こりゃ〜この先我々も英会話の勉強をしないといけないのかなぁ?〜〜〜なんてね。笑
まぁ、そのへんは語学堪能なギターさんとソルさんにお任せすればOKか!?・・・お願いね(笑
今回、妙に意思疎通できたもんね(笑

ジープさんのムックリもウケてましたね・・・
ベルギーの彼は貰ったムックリで音が出せてうれしそう、翌朝も首に掛けてましたもんね(笑



焚火の会はほどなくして解散として、それぞれ静かに就寝。
好い交流の晩でした。



今日も晴天の下に日本海が広がってます。

   

彼らの旅の幸運と成功を願って、それぞれ別れる・・・See You!
一期一会の出会い・・・か。
こういう、国を飛び越えて本格的な旅をしている人たちを見るにつけ、その行動力は凄いと思います。

そして海に沈む夕陽の情景を共に感動し、日本酒を美味しいと言い、ポップコーンのはじける様子ではしゃいだりと・・・
わたし等となんにも変わらないのを見ることで、国も人種も関係のない人間味を感じます。

・・・なんだか某TV番組みたいな(笑

    

さて、私も撤収完了。

    

R7を南下して新潟の県境を越えると、すぐにいつもの塩屋の「ミネラル工房」さんへ立ち寄って白いダイヤを入手。
いつもながら、あちこちの釜で海水を煮ているさまを見るとその熱の凄さに大変さを思い知らされます。
真夏ならば、それはもう大変な作業でしょうねぇ。

さて、今回の野営キャンプは人との出会いが楽しかった・・・
それに、なんと言ってもあの素晴らしい夕陽を二日とも見られたのは最高でした。
かつて何度も通った飛の崩れ・・・その時と同じようにまた何度も季節を変えても行きたくなってしまいました^^)



END




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