田代高原キャンプ場(宮城県)
2018年 10月

住所:宮城県加美郡加美町宮崎字北
料金:無料

喜多方の山都森林スポーツ公園キャンプ場を出たあと、一旦、仕事のために会社へ戻りに帰る。
仕事のケリがついたところで、中途半端な頃合いなのですが・・・。

しようがないので、そのまま帰宅せず野営に再出立します^^)



天気はイイのですが、風が強い。
もう午後で時間に余裕がないので、数時間も掛からないで行ける県内の野営場とする。

とは言っても、まず思いつくのは牛野キャンプ場だが・・・。
そっち方向であれば、そうだ、あそこがある。
昨年以来、そこへは野営に行ってなかったな・・・。



加美町の田代高原キャンプ場です。
この山奥にあるキャンプ場は、自分としては宮城のキャンプ場の中では一番にお気に入りの場所なのだった。

二ツ石ダム方面からのルートが道が舗装されており無難にたどり着ける。
一方の陶芸の里のほうからは未舗装路の砂利道で荒れており、ジムニーのような車でないと辛いと思う。
昔、その道をステーションワゴンで走りこのキャンプ場に辿ったことがありました、ずいぶん懐かしい思い出になってます。

寒風沢から二ツ石ダム方面へ分岐して上っていくが、強風で折れ枝などが所々で道に散乱しており荒れていた。



田代高原キャンプ場へ着く。
既に先客が一人おり野営中、そのわきを通り奥のほうに上がる。

       

まだ木々が緑であり、ここも秋らしさは少し先の様子です。
さて、今日はここで決まりだ。



上のほうは木々の間に小さなテン場が点在しており、これが好い雰囲気なんでありますね。

     

天気がいま一つ、それに麓とちがってここに来ると結構涼しい、というか肌寒いくらいで、しかも湿気っぽい。
でもって速攻で焚火を熾して心地良し。

今日は焚火がイイね。

    

天気は悪いけれども、この森の中に佇む雰囲気は好いねぇ。
ここでの野営は一年ぶりほど・・・。

こんなひっそりした雰囲気が好きで何度か来ていたのだが、昔のある時、某イベントで占有されていてショックだったことがある。
自分はそのようなイベントには否定的です。

このような素晴らしい場所は、そんな騒がしいイベントの集いでなく野営をこよなく愛する者のために静かに佇んでいてほしいのです。



先客の方との同宿ですが、それぞれ距離が離れていて相互に影響しない。
それぞれがソロ野営を楽しんでいる。

相変わらず、風がゴーゴーと唸りますが、木々のおかげなのか直接煽られなくて、なんとかマッタリできています。

この地の紅葉はまだ・・・
囲んでいるカラマツ(唐松、落葉松)は、この先一斉に緑の針葉を黄金色に変えた後ハラハラと降ってくることになるのです。
以前の野営では、まさにそんな時でした。

   

ホント、素晴らしい場所なんだなぁ。
最高です。



上にあがっているので見下ろす感じになるんです。

屋根のところは一応水場のハズですが、沢水で出たり出なかったりで実質は無いに等しい。
トイレも一応、向こうの建物にあることはあるが・・・です。



そんなワケで、わたしには最高な野営場所ではありますが、婦女子連れのファミリーキャンプ用途には向かないところと思います。

     

周囲の焚き木を拾い集めるのも面倒になり、持参の薪で焚火を楽しんでます。
風が強くて消費が早い。

そろそろ夕刻で、天気も悪いので薄暗くなりつつあります。
そういえば、今日は何も食べてなかったよ、ハラすいたね。



昨日の残りの2袋・・・ヤバいねぇ(汗
やっちゃイケない2袋食い。
結局、食べすぎ・・・バカだねぇ(凹

    

今夜は焚火が好い、そんな気温、状況。



しばらくすると雨模様となるので幕体に籠りますかね。
向こうの焚火を気にしながら、火が収まってきたら寝ることにしよう・・・。

ひとりだと寝る時間が異常に早い・・・今夜も21時前には寝ようとしている。(凹



寝る頃合いから強風は治まりつつありましたが、夜半以降は天気も回復していたようですね。
朝にはすっかり青空が広がり、清々しくなっていました。



まだ暗い明け方前に、周囲にいろんな鳴き声が響いたのです。
フクロウと思われるのがひと際大きかった。

2羽が互いに呼応して鳴き、独特のリズムだった。
しかも、移動しているのが分かりこの広場近辺にも来たように思う。
しばらくして遠ざかって行った。



爽やかな朝模様が嬉しい。



今朝、この情景は素晴らしい!



やはり、このキャンプ場の醸している佇まいや情景は、なんとも言えない魅力がある。
冒頭で吐露したように、宮城のキャンプ場では自分のお気に入りの中でも指折りの場所の一つ。



今日こそ野営日和であろうけれど・・・
残念ながら撤収せねばならん。

     

印象的な建物、山荘・避難小屋です。

トイレ側のドアは依然としてガラスが破損していて修理されない。
ポットンのトイレは使うには覚悟と勇気が要る。(汗
部屋の中は掃除道具もあって、大荒れの天気の時などにはこの中で過ごすのには重宝するでしょう。

この後、同宿した方と懇談しましたが、冬や大雨の時などこの避難小屋を活用して楽しんできたという。
話をするうちに面白い話がいろいろ出てきて楽しかった、中には少々オカルトチックな話もあった(笑

さて、この小屋にキャンプ場の利用案内が掲示されており、これがまた感心させられたのです・・・。



まぁ、一般的な心得が書いてあるが・・・



赤線は編集での書入れです。

「本物の自然と向き合う」「満点の星空を見上げる」「木陰に憩う」・・・など。
自身の野営を振り返ってみて、果たしてこのような気持ちを持ち続けているだろうか?と思ってしまう。
初心を思い起こさせる良い事を書いているな、と思う。



極めつけコレだ!
「星の採集はできません」とある。

この素晴らしい森の中で昆虫採集はもちろんではあるけれど・・・星までは採れないヨ、って。
もー、洒落てるじゃありませんか、このユーモア・センス。



さて、名残惜しい思いで一杯ですが、しぶしぶこの野営地を後にします。
先にも言った、この先の秋が深まると更に素晴らしい情景を味わえる・・・

なんとか、また近いうちに再訪したいですね。



END





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