野営旅 その四
2016年 5月

秘湯温泉を堪能した後は、周辺のだいぶ山奥のほうをドライブしていた。
やがてぐるりと遠回りして大きな道へ出た。

例によってナビを操り、今夜の寝処によさげな野営場所を探っていました。
せっかくなので、普段よく行くような場所ではなく、ごくたまにしか行かないような場所がイイと思っていました。



とはいえ、ナビを見ていてもなかなか思うようないい場所を見つけられずにいて、またまた、行方知れずのドライブ模様になっていたのでした。
あぁ、そうだ・・・あそこがあったな、と思い出した場所があった。

そうとなればフラフラした舵取りは、ようやく目的を見つけて明確にその舵を向けることとなった。



小さな看板を見逃さないようにして分岐。
山に上がるようにして行きついた先に駐車場とトイレがある。

     

さらに小高い丘の上に東屋があり、この場所が私の定番の野営場所となっています。



水は出ない。
トイレも温調付きの簡易洋式トイレもあるのですが、水が出ないので流し用の水がポリタンクで備えられている。



周囲は本当に心地良い環境で、素晴らしい雰囲気です。
ここは最高の野営場所なのです。



対面側にある展望台から見下ろす。



野営場所からはこの山が迫力の風景となって迫る。



昔と変わらず、最高の野営地。
ゴミ一つ落ちていない奇麗さで、居心地が良い。

    

場内は広く、散歩するのも気分がイイ。
ココには遊歩道が巡らされており、何度か来ているもののまだ全部を歩き切ってはいない。



さて、小雨も止んだので幕体を建てようか。
昨年出そうと思っていたが、実に一年以上待たせての連れ出しである。

     

緑色はこうした木々の多い場所の情景によく溶け込んで調和する。
今回は簡易コットをINする。

手早く設営した頃、ここの巡視員である年配の方と久しぶりに会う。
このテントに興味があるらしく、いろいろと聞かれる。
しばし、このエリア周りのことを教えてもらった。

その後、焚き木を集めていると、また別の方に声を掛けられる。
登山の帰りに立ち寄ったという・・・。
話が合うので、またしばしその筋の話に花を咲かせる。

今日の野営旅はいつもと違って、結構、人と話をしている(笑。



そんなこんなで、ようやく焚火。
無風ではなく時折強い風で、火の粉が飛ばないよう気を遣う。



シーズニングしないと使えないので、野営中にやろうと車に入れてきていました。
・・・が、やろうと思うにも、こうした素晴らしい野営場所に居てその風情をたっぷり味わうべきで、作業する時間がもったいなくて止めてしまった。
別の機会にしようと思う・・・が、いつになったら本番投入となるか?笑



なんとも素敵な場所。
この周辺の山に登るときの前後の営地として何度か来ており、実は私が秘かに楽しんでいた馴染みの野営地だったりする。


そんなワケで、この野営場所にはこれまで何度か幕っているもののレポには出していない。
今回は思い切って初出しのレポとなってしまった。

      

まだ日の明るいうちに夕食にする。
ゴミを出すのが嫌なので、手の込んだことはしません。

あっという間にお腹が膨れる・・・。



今夜も素晴らしい情景・・・。
独り野営の晩の雰囲気が極まる。




この薪で終わりにしよう。
薪はすべて現地調達、落ち枝。

      

テントに入ってコットのシュラフにゴロンと入ると、明かりを消してそのまま就寝となってしまった。
やや風が強まっている、雨もパラついてきて少し荒れた夜になっているようでした。



翌朝は好天になっていた。



素晴らしい情景、最高の朝だ。
明け方に目を覚ました時はまだ風も強く荒れていたが、明るくなるにつれて穏やかになった。

    

天気がイイと、さらに印象が良くなる。
このまま連泊したいほどだ・・・日がな一日を過ごしてもいい。



すぐわきに聳える山。
なかなかカッコイイ山だ。

この朝も同じ巡視員さんが来ており、朝のあいさつを交わす。
私が山好きなのを察して、目の前の山のことを教えてくれた。
登山道があって登られるとのことなので、今度はこの山に登り同じように野営しに来ると伝えた。



名残惜しくて、なかなか撤収に掛かれないでいます。

     

今の季節も良いが真夏でも涼しく、秋は紅葉に囲まれる。



いよいよ意を決して撤収。
また来ようと思う。



やはりここに来ると、帰路はいつも名残惜しい・・・。

     

展望台のあたりも荒天の時には良い野営場所になる。
建物の前のほうだと山々の眺望も利いている。

これまで数年に一度程度しか来ない場所ではありますが、今回一番の素晴らしい印象となり今後は回数が増えそうな気がする。




END




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