岩木青少年スポーツセンター(青森県)
2015年 9月 SW野営旅その2

青森県弘前市常盤野字湯段萢1-2
料金:¥860/1人(入浴料込み)

野営旅の二日目は、岩手・岩洞湖家族旅行村ピクニック広場から始まった。
ゆっくりめの朝模様で、場内散歩の駐車場で偶然に遭遇したご愛読者様との3人で朝コーヒーを飲みながら談話。

その後、am9時を過ぎて撤収に取りかかった。



昨日の時点では岩洞湖のピクニック広場での野営を、そのまま連泊で楽しもうとのことでありました。
しかし焚火を前にウィスキーを飲みながら話すうちに、青森・弘前にある青少年スポーツセンターの件が話題にあがって、翌日はそこへ行こう・・・と。

そんなわけで、今日は移動・・・青森・弘前へ。
昨日ご一緒しているご愛読者様を後ろに引き連れて、車を走らせました。

そうかぁ、青森か・・・私にはまったく抵抗感なし。
このまま素直に青森入りしては何となく芸がないじゃないですか。

そんなわけで、この岩手・岩洞湖から一気に日本海へ!
深浦、そして鯵ヶ沢で名物・焼きイカにありつくための大移動を決意・・・
いつもの気まぐれ行動ですが、一人きりでなく他に連れが居ることは何ら考慮してないのでした(大汗



岩手盛岡から北上と西への針路で秋田・鹿角、大舘、能代と経る。
何時間も走り、岩手の山間のエリアから大移動でいよいよ日本海へ抜け出る。

来たね!日本海!
旅情だ・・・。

   

青森、深浦の行合崎のキャンプ場はシーズンオフ、8月は一張り¥1,500ですが今は無料。
ココもいいなぁ〜、かつての野営情景が思い起こされますね、懐かしい。



やがて青森・鯵ヶ沢へ入り、名物のイカ焼きロード。
今日のイベントはここでの焼きイカを求めることだ、このために延々とドライブで移動していたんだもの。



例によっていつものチギリばぁちゃんの店。
以前冬に来たとき、店の奥の小上がりで持ち込み弁当を食べさせてもらってもいる。

ちなみに、種里とはここ鯵ヶ沢の奥地にあった津軽藩の発祥の地であり、種里城があったところだそうです。
チギリばぁちゃんはそこの地の出なんだと、以前凄い訛り言葉の中に聞いたような気がする。
その懐かしのチギリばぁちゃん、相当お歳に見えるんだけれどもお元気な様子。

ただ、今日はイカ焼きを別な若い女の方が焼いてらした・・・。
以前は包丁で切ってもらってパックに入れてもらいましたが、今日はそのまま丸くなったイカを紙で包んで渡されました。
肉厚で柔らかそうな大振りのイカで、このままワンカップと一緒にほおばりたいくらいです。

全部のお店を知っているわけではないですが、そのお店ごとに自慢の焼き方で競っている。
ある店ではドライヤーを駆使して仕上げをパリっとしたり、あるいは扇風機で炭全体を熱くしてじんわり焼いたり、細やかな調整があるように思えます。

海沿いに以前と変わらず、質素で観光客へ向けて目の前の日本海から上がったイカをひたすら焼いて提供するこのエリア・・・
そこには私のような旅人にとって圧倒的な旅情感が迫る・・・なんて、こちらの勝手な物言いなのでしょうけれど。

なんにしても、このたかが焼きイカなんだけれど、私個人的にはこうして馬鹿みたいに時間と燃料を費やして求めて向かうことに、旅の情感を感じたいのです。

     

さて、鯵ヶ沢から岩木山の麓を回り込むようにして嶽温泉エリア。
今日の目的地、岩木青少年スポーツセンターへ到着。

以前は\520ほどと思っていたところ、¥860へ値上げされていてしばらく野営訪問に間をあけていたことを実感させられた。
まぁ、それでも温泉入浴付きで千円を下るのだから穴場なキャンプ場には違いありません。
受付の時「値上げしたのですね」と言うと、申し訳なさそうにしながらも「良い温泉なので3回入れば元が取れますから・・・」などと景気よくされました^^)

さて、場内は連休ともあってどのエリアにもテントが張られており、今日は混んでいる。
ただ、場内は広くて第3キャンプ場までエリアがあって、どこにでも落ち着けるのだが其処此処にうねりがあってなかなか決められないでいるのです。

うろうろと場内を巡って、結局落ち着いたのは第一キャンプエリア。
どんよりした空模様にせかされて、黙々と設営。



落ち着いてみれば、混雑とは無縁でこんなに広々して良い状況(笑
いつも自分の野営情景がヒッソリ感に馴染み過ぎていて、今日のような通常のキャンプ場の雰囲気に対して妙な違和感があったのかも知れません・・・
困った習性なんだと反省する。



せっかくのお楽しみの温泉付きキャンプ場、浸かりに行きます。

    

試合後の合宿であろうか、高校生くらいのスポーツマンたちに交じって風呂に入りました。
元気よく挨拶、屈託のないまっすぐな挨拶をかけてもらえた・・・
どんよりした親父であろう自分に、そんな爽やかな風を吹き込んでくれて・・・ありがとう。

このような学生たち、運動部員たちが同宿している野営情景・・・それがこのスポーツセンターでの野営の味だね。

夕暮れ、正面には雄大な津軽富士のシルエット・・・なはずなんだけど、厚い雲で見えず。
それでも湯上りに最高な情景。

そんな頃合いで、ようやくもうおひとりの幕友が到着。
山形から延々と弘前まで弾丸移動だ、ご苦労様。



山形の幕友を、炭火で炙った鯵ヶ沢の名物・焼きイカを肴に乾杯して祝う。

美味いんだ〜の鯵ヶ沢の焼きイカ。
柔らかくて身が甘い、塩加減もちょうどいい。
日本酒の燗酒でやると、止まらなくなりそうな相性だと期待します。



今夜はそんな燗酒にも合うようにと、Gさんがおでんを仕込んでくれた。
おぉ、コレはいいねと、こちらも昨日消費していない具材を一緒に入れる。

そんなときでした・・・。

向こうの団体の方がやってらした。
スポーツ少年の団体で、試合後のBBQをやっているが用意された食材・肉が余っているので貰ってくれとのこと。
まぁ、一皿くらい丁度いいよね、なんて気軽に安請け合いしたのでした。

ところが・・・



おぉー!!!

4、5人前?いやそれ以上?
まさか、こんな大プレートが差し入れされるとは〜〜〜

我々、あまりの衝撃に言葉が出ません〜〜
どうしよう、この量。

さっき仕込んだおでんはどうする?
この大量の生モノの処理は???

こんなとき、肉好きな若者が4,5人もいたら30分かからずに消費するんでしょうが、酒を飲むと食べなくなる性質の飲んべぇ3人ではなんとも・・・。



丁度お隣に来たツーリングライダーさんも強引に引きずりこんで、焼き肉開始です。
皆でガンバロー、と気合を込めて取り組む次第でありました・・・。

そのとき私の脳裏には昔聞いていた歌が・・・「Eat It」 By AlYankovic  食え!食え〜!!

これがまた、焼き肉のたれやら怪しげな粉末調味料やら、美味いウィスキーやらで順調に消費。
ライダーさんにも協力的に食べていただいて、2時間もすると不思議なことにすっかり完食。
やっぱり炭火と百均フライパン、味の違うタレの効果、そして野営マジック・・・野営での出会いの味。

なんにしても、その晩のうちに無駄にすることなく美味しく完食できたのにはホッと安堵したのでした。
ただ・・・最初に仕込んだおでんはほとんど手付かず、さすがにコレは残った・・・
確かこのおでんは、翌日にカレーうどんで食べようなんて言って盛り上がっていたんだっけ。
その証拠に、Gさんの怪しげなカレー粉末の調味料瓶がテーブルにあった。

昨夜の場内は早々に静まっていて、こちらも何とか差し入れの食材を消費して野営の夜を静かに楽しんで・・・それぞれ就寝。



翌朝早く、弾丸野営者のGさんはいち早く帰路へ発っていた。
今度はちゃんとゆっくりやろうね。

    

周囲はまだ静かで物音が無いので、静かに場内散策。



これは、場内の最奥・第三キャンプ場から望む岩木山。
裾が麓へと優美に延びる山容が素晴らしい。
うまいこと朝日に照らされるところが見られなかったのが残念。



2日間デュオでご一緒したご愛読者様のTさんを見送って独りまったりで、さて、今日の行先を思案する。



もう一杯コーヒーを淹れつつ、おもむろに撤収に掛かるのでした。




END




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