山奥の野営地
2015年 8月 夏の野営旅その3


料金:無料

2015年夏の野営旅は早や3日目を迎えました。
今日は北秋田の「くるみ台野営場」からのスタートです・・・。



明け方までは雨模様だったようですが、天気は回復傾向を思わせていて時間とともに日が差し込み始めていました。
どんよりだった空も、所々に青空も覗かせていますね。

くるみ台野営場・・・やはり、好きな場所です。
原生林を思わせる濃い林に圧倒され、また周囲の山深さはこの野営場にある種特有と思える情景と、野営場の”侘と寂”ともいえる空気感を醸しているように感じます。



連泊してはどうか・・・の誘惑に後ろ髪をひかれつつも、思い切って次の展開へと出立する。



さて、今日はどうしようか・・・。
さしあたりふもとへ下り、ウロウロとあてなくドライブ。

何軒か野営地を散策しながら適当に舵を切って移動してます。
そのうちに天気はカラッとした好天となって、暑さも増してきました。

また真夏の暑さになるようだ・・・。
今日は、適当なところで早めに宿営地を決めて落ち着いてしまいたい・・・。



ぶらぶらとしたドライブを切り上げ、思いついたお気に入りの場所へと到着。
すぐに濡れた幕を広げて乾かす。

ここもまた素晴らしい・・・。
いつ来ても居心地が良い。

     

うまい具合に木陰ができて、その下が心地よく居られる。

ブヨも蚊も寄ってこない。
その代わりに寄ってくるのはトンボで、幕体に止まって羽を休めているのがイイですね。

この広場一面の芝生がまた居心地を良くしています。



夕刻まではまだまだ・・・。
日もまだ高い。

pm2時前の早い時間ながら、この長閑(のどか)な野営地でまったりしている。
木陰が涼しい、爽やか。



好天のおかげで、幕体はすべてパリッと乾いていい気分です。



窓を開けっ放しの車の中にセミが忍び込んでました^^
やっぱり、セミさんも暑いんだろう・・・



無風、暑く重い空気で、少しばかりムッとした蒸し暑さ・・・。
しかしながら、今朝のくるみ台の湿気った雰囲気とはまた違って、この場所には開放的な気持ちよさがあります。



道路沿いになってしまうものの、木陰の下に入れるのは嬉しい。
トイレ棟は水洗式、ただ、現在は男子用は水が出ないので使用禁止状態、そのためにやむなく女子用を借りる。



日が傾くにつれ、木陰部分が広がって暑さが楽になると、こんなに居心地が良くなる。
すっきり心地好い芝生広場、ここは本当に良い。



ファイヤーサークルに燃え残りがあるので、今夜はこれを処理しよう・・・。
暑いけど、夏の夜のたき火。

     

早いけれど昨晩に続き、先日来まだ半分以上残っている産直品の野菜で夕餉を始めようとしていたころ・・・
あれ?急に空が暗くなった・・・途端に風も強まっている。

そして大きな雷鳴!
これは非常にまずい!すぐに雷雨が激しくなる!

まだ小道具類は出してなかったので、バーナーなどを車に戻し、自分も車に籠る。
数分もしないうちに激しい雷とバケツをひっくり返したような大雨。

  

風も強まってタープがひしゃげながら耐えている。
雷が恐い。

やがて1時間半ほど過ぎて、小雨模様に・・・そして静かになってきた。



低く黒い雲は流れて行き、青空が戻ってきた・・・。
あの激しい雷雨がいつまでも長く続かず、ホッと安堵した。

しばらくすると、市の巡回車やら消防関係の見回りがあってエリアの点検をしていった。
となれば、ここまで上がってくる細い坂道に異常はないのだろう、安心した。

     

芝生も一時は水たまりでしたが、水はけもいいのでしょうか、すぐに問題なく歩けるようになった。
ようやく、今日の最初の一杯。

     

昨晩と同じ野菜メニュー、好きなので飽きないです。



大雨に打たれて濡れたファイヤーサークルですが、なんとかたき火にこぎつける。

不思議なもので、夕方のあの荒れ様とは変わって、満点の星空になっていた。
星がくっきり見えてたのしい。

ふと気が付くと、周囲には夜鳴き鳥のトラツグミの声が森に響いている。
今夜の野営に、この金属的な鳴き声「ヒーーー」「ヨーーー」と互いに連呼する特有な鳴き声を添えている。
ここで聞くことができるなんて感激!
う〜〜ん素晴らしい。



翌朝
曇っていて、結構涼しい。

さて、この野営地は邪魔な虫もごく少なく、涼しい時間も多く居心地が良い。
今日はここでもう一泊、この旅初の連泊にしようと思う。

朝の涼しさのうちに簡便な朝食をすますと、ふもとへ下りた。
やはり今日も見回りの車が上がって来れたように、野営場所までの道路状況は昨夕の大雨の影響は無いようでした。

     

ぶらりと車を走らせるうちに、この村の観光案内の表示板を見つけてそこで車を止めた。
すると、標高約1,000mほどですがこの村の最高峰になる山の案内が表示されてあり、登山道が整備されていると書いてあった。

早速向かうが、登山口までは未舗装の林道を約8km行く・・・
これがまた長く感じました。

     

登山道は整備されていて途中のブナ林は良かった。
しかし、山頂の直前が深い笹薮となっていて難儀しました。

これで今日も野営の晩酌が美味くなる。



近くの温泉で登山の大汗を洗い流し、さっぱりとして野営地へ戻る。
昨日と同じ頃合いで戻ってきた。

     

やや疲れた体でタープ下の椅子に腰かけて、おそらくはさっき登ったであろう山影を目線の向こうに見やる。



3時を過ぎたころ、昨日と同様の見回りの車が数台来る・・・。
するとまた昨日と同じ時間に激しい雷雨に激変した・・・そうか、見回りはこれを察知して警戒していたんだな?



昨日は約1時間ほどの通り雨的な雷雨でしたが、今日はなかなか降りやまない。
雨も昨日より強く感じる、そして稲光に雷の爆音。
黒い雲もなかなか切れない。

こりゃまずいねってことで、やむなく幕体を撤去して車へ押し込む。
大雨の中、合羽を着てずぶぬれの作業だ。

そのまま車を出してふもとへ下り、道の駅の休憩所へ入る。
この休憩所の部屋はエアコンが利いていて凄く心地いい・・・って、まぁなにか野営にはそぐわないような?汗。
ともあれ、濡れた服と体を乾かすには良かった。

その後6時頃になると落ち着いてきて、雷雨は過ぎたようでした。
今夜はこのまま車中泊?

     

やはり手足を伸ばせるに越したことはないので今夜のテン場を検討するも、一番近いのは当然さっきの場所だからして、出戻りました(笑。

野営地には問題なく戻って来れて、芝生の水は退いていました。
やはり、この野営地は素敵です・・・。
幕体を撤収したのはやりすぎでしたかね?



今日も煩わしい虫が居なくて楽で、居心地快適そのもの。

初日のアユパーク舟形も虫が居なかったし、この旅の野営地は虫害が少なかった。
くるみ台では微小な羽虫がテントにたかっていたけれど、刺す虫は少なかった。

     

2日とも雷雨にはやられましたが、なんだかんだで結果良好・・・でも天気状況の変化が激しかったね。
今夜は星空にはなりませんが、無風で穏やかな夜になりました。



翌朝も穏やかに迎えました。

やはり、幕体の中でのびのびとして寝ていられるのは嬉しいです。
連日強い雨に打たれた幕体でしたが、この晩も快適に快眠でした。

いつもの犬の散歩にくる地元の方とあいさつを交わし、ゆっくり過ごす。

今日は一旦自宅へ戻る。
盆の入り、墓参りもあるのでね・・・。




つづく




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