法体園地キャンプ場(秋田県)
2015年 7月

住所:秋田県由利本荘市百宅字奥山
料金:無料

今年(2015年)の梅雨は、例年のとは何か様子が違う気がしませんか?
いつもだったら、この7月ともなれば東北地方も連日の雨降りですがねぇ・・・
確かに先日、この東北地方全般も入梅したのですが、それほど雨が降っているようにも感じないでいます・・・。

そんなわけで天気も状況が良く、野営に出かけました。
今回は、秋田の法体園地(ほったい_えんち)での野営。



この法体園地には結構昔から来てはいるのですが、頻度はそれほどでもないかもしれません。
前回来たのは・・・あらら、もう3年前のことになってしまっていました(大汗

そんな久しぶりの訪問だったとはねぇ、まったく気がつかなんだ・・・。

さて、鳴子温泉のところからR108の通称・仙秋サンラインに乗って宮城から秋田へと出県する。
途中、荒雄湖の湖畔沿いにある荒雄湖畔公園にも奥の方にテントが見える。
冒頭、梅雨時期と言いましたが今年の東北地方は雨が続かないので、毎週、こうしてレジャーが楽しめるのでは?

このルートはサンラインと名のついたとおり、爽やかな感じさえして気持ちの良いドライブで順調に進む。
途中通過する秋の宮エリアも温泉とか面白いところなんですが、今回は通過。

やがてこのR108は、一旦、秋田県雄勝でR13へ出ると、少し南下して上院内のところでR13を離れる。
松ノ木トンネルを抜け、道の駅の「清水の里・鳥海郷」へ着く。
ここで小休止、法体園地へ向かうにはこの場所から県道70号へ分岐するのが都合がいい。

分岐の交差点にある、ごく小さなAコープに入る。

今日の野営は到着も順調で時間の余裕もあるので、珍しく適当に自炊するつもりで店内を物色してました。
しかし、やはり少々品揃えがなくて手軽にできるものを見繕えなかった・・・その点、確かに大手スーパーは何でも揃う。

さて、分岐して野営地の法体園地へ一直線。



まだらに雪の残った出羽富士・・・名峰・鳥海山、厚い雲の下の裾野が僅かに望まれています。
この鳥海山の麓、下玉田川が交わる玉田渓谷の下部にある「法体の滝」前に広がる風光明媚な場所が今日の野営地だ。

      

野営地、とは言ってもここは景勝地とした観光場所で、園地はとても整備されていて滝を見に来る観光客も多い。
立派な棟のトイレは水洗で綺麗、2棟ある。
炊事棟も広く文句なし。
携帯・・・私のdocomoは圏外だ。(SoftBankだと売店近くで繋がる旨の張り紙があったが稼動していなかった)

観光地とは言え、町には遠くかなりの山奥エリアであるので、例えば急病や不意の怪我などアクシデントが出ると大変ですから要注意。
ここからR13に戻って湯沢市に出るには小1時間かかります。

   

さて、ドコに張りましょうかね〜。
広場は広大ですから、こっちでもあっちでもドコでもお気に召すまま。

そうは言っても、名勝・法体の滝・・・その滝に近いエリアだと多少音が大きいので少し離れたほうが・・・。
と、結局は毎回同じような場所になってしまう。



タープを設えたところで、Gさん到着。
張り始める。



Gさんのも舶来品の幕^^)。
もう道具を買う意欲は薄れたよ、などとお互いに笑うけれど、たしかにアレコレ持ってたりするよな〜それなりに。(笑
とは言え私のはもう古くてボロい道具しかないし、こんな野営人なんていう貧乏臭いスタイルは、昨今流行のオサレな方々の前では恥ずかしくて居られませんナ・・・。

     

持ってきた瓶入りソース、これは長らく納屋の隅にあったヤツだ・・・
これを使ってチリコンカンでもやろうと思ってきたのですが、先の店で挽肉やらビーンズ缶が無かったんだなぁ。

ところが、この得体の知れない瓶入りの赤いソース、開けてみたら激辛ペースト。
それになにか独特の風味・・・これはかすかに脳裏に引っかかるものがある・・・。
Gさんと首をひねりながらよくよくラベルを見ると、タイ風味と書いてあってそもそもタイ製でしたよ^^。

う〜〜ん、道理でねぇ!・・・って、おいおい、これはトマトソースではないぞ・・・こりゃトッピング用のソースのようでした。
よかった〜ドバっと入れなくて。



皮がパリっとなるまで焼いた鳥モモ肉をウィスキーとGIN、BEERで風味付けして、炒めたタマネギごと和えて煮込みへ移行・・・。
見るからに辛そう、それになにやら得体の知れないエスニックな香りが立って・・・コレ、どうなっちゃうんだろうか?



ま、そんな得体の知れないものは一時忘れて、一献やる。

大雪渓というカップ酒・・・長野県安曇野の地酒です。
これは今、私が気に入っている酒の一つ。

カップの絵に大雪渓、山の酒と書いてあって、そして青空の下に雄大な雪渓、下のほうには緑の森・・・その絵が素晴らしい。
爽やかなコク、カップの淵から僅かに香る果実香、すっきりと綺麗で爽やかな佇まいの酒が自分のお気に入りになっているんです。

酒蔵から直接取り寄せて週末に愛飲中、この間はこの絵柄が大きく書かれている1.8Lパックも調達した(笑
このカップ酒を約束どおり、キャンプ友の分をGさんに預ける。

このカップはそのまま、翌日帰るまで使ってました(笑
カップに見る絵が鳥海山の雪渓風景ともシンクロして、得も言えない感覚になってしまう。
善い酒だ。

     

日が傾いてきています。
向こうの売店はまだ営業してませんね。



他のキャンプの人達のテントも増えました。
夕方前ですが、まだ滝見物の人達もちらほらやってきてます。



酔い覚ましに、ようやく自分のテントを張る。
背後にある水銀灯、夜は点灯しないのを願う。

ここまで一切、嫌な虫が居ないのをいいことに素足を晒していたのですが、夕刻にはやはり小さなブヨに数箇所やられてしまった。
徐々に気温も下がり始めたので長ズボンを着込む・・・ブヨにやられる前にしなきゃな〜遅かった。



先の得体の知れない今日の野営料理、全くのエスニック味。
鳥モモ肉と合って、それなりまぁまぁな出来・・・ご飯に添えて食べたい。

辛さが爽やかでGINソーダが進む。



お口直しに・・・と、Gさんのラム肉をゴチになります。
今日のラムの焼肉は美味いと思ったねー。
先の赤いソースを付けても合います(また?笑)



日が暮れました。
灯器を稼動させます。

明るくしても虫が少ないので快適。



今日はシェラではなくて、この大雪渓カップで呑んでます。
中身はGINソーダだったりする(笑

いつしか、炭火が暖かくて嬉しい感じ・・・周囲は結構冷えてました。
さすがにこの地の夜は冷える。
半袖だと寒くフリースを着る。



先の野営料理が辿り着いた先・・・
赤からブラウン色になって、スパイシーで、ハーブ類が複雑な風味をだしています。
これって・・・もはやカレーだよな?エスニックな? うん、そういうことにしよう(紙一重^^

そうか〜今日はカレーを作ったんだな(笑
コレはタイ米なんかと一緒に食べたかったね。



そんなこんなで四方山話。
静かに夜も更け行く・・・。

7月だというのに冷え込んで、なんとも心地良い夜だねぇ。



さて、もうそろそろ寝ようかね。
川面の水音も心地良く、ぐっすり寝れる。



翌朝
少し遅めに起きる・・・昨夜の酒量にしてはスッきりのお目覚め。

     

結露で幕体も足元も濡れる。



少し散歩。
滝を見に行こう。



赤い橋を渡って遊歩道を上がる。



これが法体の滝、なかなかの迫力のある滝。
この滝の上流エリアが玉田渓谷で、この先も遊歩道があって散策にも良い。

    

展望台から戻って滝を振り返り見ます。
この滝前の広場が大きく開放感があって、お仕着せのキャンプ場の体裁でないところが野営するのには嬉しい。

好い場所なんです、法体園地。



ユルユルと撤収に掛かる。
今回は場内の状況が良くて、非常に善い野営でした。

さて、車を出す。

Gさんと一緒に猿倉温泉へ向かうが、県道70号へは下りず祓川へ向かう山間の道でぐるりと回りこんでドライブしながら、猿倉温泉へ下りる。
猿倉温泉鳥海荘にて温泉に浸かる。
リンス液のようなツルツルの泉質、美肌の湯だね。

今度は秋頃に来たいですね・・・
この地は秋の訪れも少し早いところですから、その雰囲気を楽しみにしたいものです。





END




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