東北 山歩と野営の旅 その4 (6日目〜7日目)
2014年 9月

   

〜 第6日目 〜

青森・下北の大間崎のテント広場で旅の6日目を迎えた。

    

朝早く周辺を散策、時間が早いのでほとんど人が出歩いていない。
滅多にできない長い連休なので、いっそのこと海を渡って北海道へ行こうかとも考えましたが、札幌の周囲では今朝にかけての大雨で被害が出ているようです。



大間崎では観光バスが2,3台到着して人が溢れ始めていました。
海峡の風景を味わいながら、この日のドライブを始めたのでした。

昨晩走ってきた道を戻りながら、まずは奥薬研へ向かってみる。
かっぱの湯に行こうというわけです。

     

男女別の時間帯があるので、20分ほど待機して入浴開始。
良く手入れされていて、お湯もとても綺麗で快適。
以前は混浴でもっとあけっぴろげの雰囲気でしたが、女性にはかなり不利な状況だったから、少なくともこの時間割のやり方を皆で守れば安心して入れるでしょう。

     

かっぱの湯にたっぷり浸かった後は、恐山を経由する。

赤い橋のたもとで若い女性グループがなにやら討議(笑)しており、聞けばこの赤い実はなにか?ということでした。
おぉ、これは知ってますよ^^)
数年前に「行合崎」でこの実を見て、HPの御愛読者に教えていただいたことがありましたね。
先のグループの方々は、「トマトでもなさそうだし、なにコレ?」ということで、おせっかいにも「ハマナスの実ですよ」と教えて知ったかぶりをしてしまった(笑



恐山街道に湧く冷水。

とても美味しい湧き水で、汲みに来た方から教えられる・・・「1杯飲めば10年、2杯飲めば20年、3杯飲めば死ぬまで若返る」。
しっかり3杯飲みました^^)

さて、名残惜しいけれど下北を離れよう・・・なんだか忙しないな、やっぱり旅の仕方がヘタだなー。
休みの日程は3ヶ月も前から決まっていたものの、計画性が無いんだから・・・いや、仕事の関係で直前まで本当に休めるとは思えなかったんですよ。



さて、今日の行き先は決まった。
先日の鳥海山へ登ったときに話を交わした方から勧められていた八甲田の山々でした。



その中の八甲田大岳を勧められ、来ました。



その登山口にあるキャンプ場は「酸ヶ湯キャンプ場」となります。



酸ヶ湯温泉へはこれまで何度か来たことがあります。
しかし、このwebサイトでは無料野営場をメインに紹介するのが主なので、有料施設の酸ヶ湯キャンプ場はこれまでレポを上げることがありませんでした。



だいぶ以前に、一時期改修のために営業指していない時期もあったとおもう。
昔の酸ヶ湯キャンプ場は結構ワイルドなイメージを持っていましたが、その改修で立派で綺麗になっています。



受付の場所にはその日の天気図なども用意されてあって、周囲観光の情報提供も整備されていた。
受付・・・利用料金テント一張り¥500、場内利用料一人¥500で計¥1,000となった。



平日なので利用客は少なく、ライダーさん一人、オートサイトに一組、この後夕方に隣に来た一人・・・そんな状況でした。
とても静かな状況で居心地もイイです。

     

場内のサイトもそうですが、炊事棟もかなり立派。
さすがは有料キャンプ場だけあって、普段ヒッソリと簡素で鄙びた野営場にしか行かない者にとっては不釣合いな設備の豪華さですね。(笑
立派な設備が整っているけれど華美な豪華さではなく、周囲にマッチしてとても好い情景のキャンプ場です。



せっかくなので、この立派な炊事棟のベンチでゆったりと過ごします。
いやー、イイねこれは。

      

明日の山登りの準備も怠り無く・・・。

      

先日寄ったミネラル工房のとがしさんに頂いたハーブミックス塩が、最高に美味い。
ペロリっと平らげてしまった。

     

夕暮れ、高地にて冷え込んでくる。
吐く息が白い。

     

〆にそばを茹でる。
炊事棟があると水が使えるので、こういうのも楽にできていいね。

今日も早く寝る。



〜 第7日目 〜

am5時、起床。

     

静かにテントを仕舞う。

身支度を整えて車をキャンプ場の隣の大駐車場へ移動しようと思ったが、出入り口にチェーンがあるのでキャンプ場の駐車場にそのまま置かせてもらうことにした。



八甲田大岳。
ほぼ快晴でその山容がくっきり望めて最高の状況。

     

さっそく入山。

     

なんとも爽快な登山道で、単調ではなく景色に変化があって飽きないで歩いていられる。
先日の岩木山も向こうに望めた・・・。



そろそろ、目的の大岳への取り付きに来た。

     

本当に爽快なルートで、とくに今日は天気も上々で好い日に登ることができてます。



おぉ!
先日の鳥海山での出会いに続いて、この大岳でもまたオコジョに出会うことができました^^)
かわいいですねー、癒されます。

     

キャンプ場で隣にテントを張った方も登ってきて、山頂でいろいろ話す。
こちらの方は3日前に東京からほとんど徹夜で車を走らせて青森に来ていたという。
この山を降りたら東京へ戻るという。



山頂からの素晴らしい展望を楽しんだ後は周回コースで戻る。

     

毛無岱の地塘群を過ぎて酸ヶ湯温泉へと戻る。



お勧めされたままに来た八甲田の山の一つですが、たしかに素晴らしいエリアです。
またチャンスがあれば、ゆっくりと訪れてあちこちの山に登ってみたいと思わされました。
この周辺の温泉もいいところばっかりだしね・・・かなり昔だとその温泉巡りがメインだったんだけれどね(笑



さて、今日のメイン・イベントが終了しました・・・。
次はドコに向かいましょうか・・・。

次は岩手だろうね・・・

途中、青森のリンゴなどを数種類、何袋も買い込んで南下していく。
青森ともさよならだ。

これまで天気がよかったのですが、岩手に下がってくるとどんより曇っていて寒い。
青森は山の上は別にして街中は暑いくらいだった。

一気に南下してしまうのも勿体無いので程好いところ・・・。
そうだ、稲庭キャンプ場へ向かおう。

     

やはり天気は崩れ、雨模様になった。
稲庭キャンプ場に到着。

トイレも空いており使用OK。
今日はここで決まりだな。



テントを出して張ろうとしたのですが、雨が強くなって来てしまった。
雷も伴って荒れ模様だ。

     

そんな訳で、立派な避難小屋に退避することにした。
嵐のような雷雨が止んでくれるといいのですが・・・。

そんな願いも届かず、だらだらと雨が続く状況だった。

      

雨だれの音を聴きながら地酒で一杯。
〆にとろろ昆布汁で温まる。

雨が止まないので外にテントを張るのも面倒になり、この避難小屋の中で寝させてもらう事にした。
テントは出さずに、テーブル脇にシートを敷きその上にインフレマット&寝袋を広げて寝る。
藪蚊や嫌な虫も見当たらないのでこれで寝れそうです。

ラジオで天気概況を聞く。
たぶん、天気は回復傾向と思われる。

さて、就寝。
明日は晴れるといいね。



目が覚めると窓が明るい。
天気がいいようだ・・・昨夜の天気概況はおおむねあっていたようです。

     

青空が広がっていてイイ感じだ。
しかし、昨夜の雨で周囲は濡れそぼっている。

せっかくなので、稲庭岳に登ることにする。
登山口がこのキャンプ場にあるのです。

昨夜の雨の影響が心配でしたが、とりあえず登ることにしよう。





つづく




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