東北 山歩と野営の旅 その2 (3日目)
2014年 9月

   

〜 第3日目 〜

昨晩は鳥海山の麓、山形県酒田の湯ノ台の登山口にて宿営した。

登山口駐車場に置いた車の脇、テントのなかで寝ていたわけだが、深夜にもかかわらず数台の車が入ってきていた。
皆さん明日の登山楽しむために来ているわけですね。
後で明るくなってから判った事ですが、車のナンバーから東京周辺をはじめ、かなり遠距離のところからこの鳥海山への登山へ来たことが伺われた。
ここは人気の山ですもんね。



早朝5時。
あれこれやっていたら日が昇ってしまっていた・・・

素晴らしい、綺麗な日の出の情景です。
駐車場で支度をしている他の登山者からも歓声が上がった。



テントを畳み、山歩の出で立ちに着替えていると、隣にいた方に声をかけられた・・・
「イイ天気になりそうですね・・・鳥海山は今日が初めてなので凄くワクワクしてます!」と。
その方は東京から来たと言い、いたく感激が沸いているようでした・・・。



「これからが本番ですね^^)」と返して、こちらも15分後に入山となった。

   

約1時間半、二つの避難小屋を過ぎた。
この先はまだまだ長い。



万年雪の雪渓が数箇所。

雄大な風景の中、足元に目をやると不意に訪れたのがオコジョとの出会いでした!
かっわいいねー!!癒されます。



すばしっこくてなかなか写真を取れなかった・・・
それでもなにか人懐っこくて、足元まで近寄ってきてしばらく回りをじゃれついた感じなのでした。

      

休憩時間が多かったものの、ようやく新山・2236m頂上へ立ちました。
この岩山の登りはなかなかスリリング!。
この周囲の風景の迫力は、こんな写真では伝わりませんね。

          

凄まじい情景の鳥海山・新山の岩山山頂に立ち(いや怖くて座るけれど、笑)、狭い場所なので次々登ってくる方に場を譲り山頂神社の広場へ降りた・・・

鍛えた身体ではない自分ゆえ、やはり体力が足りないですね(汗。
でもせっかく来た素晴らしい山を味わうべく、ゆっくり登山口へ戻ることにしたいです。
夕方近くになってしまうでしょうけれど。

さて、昼食を取ろうとお湯を沸かしつつ、カップラーメンを食べるための箸を探すが・・・あれ?無い。
ザックを隅まであさるが箸が無い。

カップラーメンを食べるたった一膳の箸が無いことの悲しさ・・・。
ま、他にもにも食料はあるから別に問題は無いけど、せっかく沸かしたお湯はお茶淹れに使う。



まぁ、なんにしても鳥海山の2,236mの頂上に立った感慨は大きい。

昼休憩して疲れも回復、その後はたっぷりと風景を堪能しつつの帰路・・・。
車に戻ったとたんどっと疲れが出てしまった状況でしたが、なんとか日の明るいうちに登山口に戻り着いた。
普段歩かない体力無しの自分には結構なボリュームでしたね^^)

     

麓に下り街中に向かう車中からは、綺麗な夕日模様を眺めることができました・・・。



いまは彼方に見えるが、まさに数時間前にはあの頂の周辺を自分が歩いていた。
夕暮れの山のシルエットを眺めては、大きな感慨が沸き起こるのでした。

PHOTOアルバムもご覧下さい



体が大汗をかいていてベトベト、塩を吹いている。
象潟の温泉になだれ込む。

石鹸で身体を洗い大浴場へどっぷんと浸かると、なんとも言い得ぬ気持ちよさに浸ったのでした。
風呂上り、いい夜風に当たって更に気持ちがイイ。

さて・・・今夜の寝処はどうしたらいいだろう・・・もう、この道の駅の駐車場でこのまま車の中で寝てしまいたい。



いやいや、そんな事ではダメだ、情けない・・・と、都合のいい野営場所へ来た。
奈曽川河川公園キャンプ場だ。

      

車のヘッドライトを照らしてテントを張る。

ほぼ満月の月の明かりが綺麗な晩だ。
晩酌もごく少量で満足がきた。

疲れてはいるけれど、無事に鳥海山を歩ききったことの充実感に浸る。
月夜に黒いシルエットになっている鳥海山の陰影を眺めている。
機会があればまた別な方面からもチャレンジしたいものです。

さてpm8時を過ぎた・・・
疲れた、寝る。



昨日登った方向とは違うのですが、この野営地から望む鳥海山の頂だ・・・。
昨日はあの先っちょに登っていた。

      

さて今日も好天だ!
昨日の鳥海山登山の後遺症でやや体が重い、足の感覚がチョッと変。

やがて管理人さんが来て受付する。
周囲エリアの観光スポットなどいろいろとレクチャーを受ける。

     

もう5年前から立ち寄っていたこの奈曽川河川公園ですが、やはりここは穴場のキャンプ場だとおもう。
綺麗ですごく使い心地のよい、イイ野営地だ。

さて、旅の3日目、今日はどうしたものだろうか・・・
今日もまた、まったく無計画な旅なのだ・・・。




つづく




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