山奥某所の野営
2014年 8月


料金:無料

真夏です。
こう暑い日が続いては、もうへこたれてしまいそうなお年頃の自分なんであります(笑。

今週の野営はドコに行くか・・・。
どちら方面に向かっても晴れの好天のようです(真夏の場合は直射日光の弱まる曇天のほうが野営日和なのですがね・・・)。



当初の見込みでは行き先はいろいろあった・・・。
例えば岩手・岩洞湖の野営地・・・岩洞湖の白樺野営地とか姫神のキャンプ場。
あそこは秋の訪れが早い場所で、8月も下旬頃からが好いのだ。

あぁ、岩洞湖の白樺広場には近頃全然行けていないなぁ・・・。
それとも、南会津の野営地にするか・・・久川キャンプ場とか。
南郷地区のトマトも旬なことだろうし。

そんな感じで行き先を決めないままいつものように風任せに・・・あ、いや今日も快晴で朝から暑く無風、任せる風が無い(冗談
さて、家を出る時間が少し遅くなってしまった。
今日はそう遠くへは行けないな。

へんてこな道ばかりを選んでいるものだから、なかなか宮城エリアから抜け出ることが出来ないでいる。
結局、今回も北上と進路をとりはじめ、県境を越えたのは昼を過ぎた頃合だった。

いつものようにナビを目で追ううちに少し先にお気に入りの野営地があった。
久しぶりに立ち寄ってみよう。

市街地をはずれ、山奥へ向かい細い道を辿っている。

     

到着だ。
このHPの愛読者なら、この野営場所がドコなのかは既に察しがついていることであろう。

しかしあっち側でななくて、今日はこちら側に決めるしかなかった・・・。
なぜならば、同じところのお気に入りの本来の野営場所は既に閉鎖になっていたからだ。



トイレも閉鎖されており、水場もこの通り使えない状態で場内も草ぼうぼうでかなり荒れてしまっていた。
完全に管理を止めてしまったようだ。
またひとつ、自分の宝物の場所がなくなってしまったナ・・・。

そんな訳で、いづれレポはしなければな・・・と思っていたところ、さっきの綺麗で整った大広場側での野営に決めたのだった。



広大で綺麗な芝生の広場。
中央にはファイヤーサークルもある。



いくら焚き火好きでも、今日のこの蒸し暑いさにはイマイチ焚き火の気力が沸かないですよ・・・熱中症を危惧する状況で焚き火はできん。
高原地や避暑地なら真夏の焚き火もサマになるんでしょうが・・・。



広場の角に簡易水洗のトイレ棟があり、水も出る。

炊事棟は無くキャンプ場の体裁はないものの、そのぶん一般的なキャンプ人が利用しに入り込んで来ないメリットがある。
もっとも、こんな奥まったところにキャンプ場があるなんて知っているのは、このHPを丹念に見ている方々くらいなものだろう。
したがって、この場所では、自分のようなひっそり野営愛好家において貸切状態が保障される。

そんなことはさておき、今日の現地は大変素晴らしい状況だ。



日が翳ってから幕を広げようと思ったけれども、手持ち無沙汰なので設営にかかる。
なるべく木陰のある場所にするが、この場所は夕刻にかけては夕日は遮るが明日の朝には反対側から日が当たりそうだ。



汗ダラダラでツライ・・・風が無い。
蒸し暑い。



テントを建てる。
暑いのでフライは後で装着とする。



この情景・・・あぁ夏だなー、笑。

良く見れば幕を建てた場所に木陰を作っているのは、桜の木だ。
この自然の森には桜の樹が多くあって、その花見の季節の野営に来てもよかったな・・・。



今日はあと動かないくてもよいのでGINを舐め始める。
こう暑いとGINの香味が爽やかでイイね。

     

普段使うのを忘れてしまっている火器類を出してみた。
この蒸し暑いさなかに、更に熱くさせるモノを準備するところが悲しい性(さが)というものか・・・。



この123R・・・真夏は使い始めがすごく楽。
しばらく出して置くと気温に馴染み、ライターの炎にかざすだけのプリヒートで着火できてしまう。
さすが32℃の夏の午後・・・それだけ気温が高いってことですかね。

↓カメラ前だとなんだか手の動きがおかしいですな(緊・・・慣れてないので。



暑い暑いと言いながら熱くなる火器を稼動させて自分で墓穴を・・・情けない。
次に使うのはいつになるんだろうか?(笑



ようやくpm5時、陽が翳ってきた。
直射日光も減って、ようやく周辺を散歩できる。



多少は気温が下がってきたか・・・それでもまだ30℃ある。
もう少し風がほしい。

     

本日の夕餉・・・地場産トマト、焼肉、123Rで温めるスープ。
美味しゅうございました。



pm6時を過ぎるといよいよ日が暮れてきました。
夏らしい雲に朱色が付いてきた。

      

まだ明るいけれど燈器に灯を点ける。
好い夕暮れの頃だ。

日が暮れ始めると、ようやく気温も下がってきて過ごしやすくなってきたが、湿度が高い。
以前として蒸し暑い状況。

     

ランタンの灯りに虫が寄るので、1/3程度の明るさに抑える。
冷たいGINソーダはキリリとして爽やか、蒸し暑さとの対比で相変らず美味い。

セミの鳴声もおさまりとても静かになった。
とっぷりと日が暮れると空には満点の星が出てきた・・・夏の夜空。

しばし夜を楽しんで、頃合で周囲を片付けてテントに入る。
ゴロリっと横になると、とたんに眠気がくる・・・そのまま灯りを消して就寝。



夜明け前、まだ真っ暗な頃に目を覚ますと、ようやく過ごしやすい気温になっていた。
その気温が下がった結果は盛大に露が降りていて、まるで雨に降られたかのように幕体も周囲もびっしょりと濡れまくっている。

涼しくなっているので二度寝。



am6時、日が上がってきた。

今日も快晴で暑くなりそうだ。
ラジオからは、この地の予想最高気温は35℃超見込みだという。

     

なかなか好い芝生広場なんだけれど、真夏にはもう少し広範囲に木陰が欲しいな・・・。
今日みたいな日、昼頃には暑くてマッタリ出来そうもないね。



・・・とか言いながら、まだ起きがけでの撤収はもったいなくて、マッタリとこの野営場所を味わっている。

すると、広場の向こう側から鈴を付けた大型犬がやってきた。
懐っこい犬のようで、こちらのテントの周りを興味深そうに回ってから向こうに戻っていった。
その向こうには飼い主の車が見える・・・早朝の散歩にでも来たんだろう。

         

今朝も123R・SVEAで朝食用の湯を沸かす。
今回は懐かしいアイテムに囲まれて、なかなか使い好いもんだね・・・笑

     

さて、太陽が高くなって陽射しも一段とトゲトゲしくなってきた。
幕体も完全に乾いたので、そろそろ撤収だな。



周囲にたくさん飛んでいたトンボ。
うーん。長閑(のどか)だ。



なかなか好い場所だった。
以前は整い過ぎて面白味に欠ける印象の場所であったが、それまで本命だった場所が閉鎖となった今は、この野営サイトが好ましい場所に感じられてしまった(笑

遅い北国の春を感じる桜の下の野営も好いだろうし、秋の紅葉時期もまた好さげな雰囲気を予感させる。
また来ようと思う・・・すごく好い場所だ。




END




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