達居森と湖畔自然公園(牛野キャンプ場)(宮城県)
2014年 4月
所在地:宮城県黒川郡大衡村大瓜牛野9
料金:無料
4月も終盤、この週末は気温が上がって初夏を思わせるほどの状況です。
天気がイイので、まずは山に登りに行こうとおもう。
遠出が難しいので近場となる・・・。
少し寒い日が続いていたので舐めていたら、今日は暑いのなんの・・・鈍りきった身体が重く玉のような大汗を落としながらの登山となり、なんともキビシイのだった^^)
それでも山頂へ着くと身体も軽くなり、その対面にあるもう一つのピークも踏むことにした。
何度かの登り返しを繰り返した山登りもやがて登山口へ戻る・・・山歩きは爽快でいいね。
でも足は棒のように硬くなり、身体はヨロヨロ・・・(汗
登山の後、心地好い風を入れながら本日の野営場所へ向かう。
遠くへは行けないので、やむなく近場のキャンプ場へ向かう。
牛野キャンプ場へ・・・。
予想はしていたが、キャンプ場は大入り満員御礼状態(笑
手ごろなサイトにはすべて大テントが張られ、仕方なしに下段の端側に目星を着けて荷を運ぼうとするも、スッと他のキャンパーに場所を取られた。
やれやれ・・・困ったね。
今日は帰るか・・・。
野営そのものは最大の好物なのだが、歓声が飛ぶような騒然とした一般キャンプ場の雰囲気は大嫌いなのだ。
とは言ってもこうして来てしまった訳だから順応するほかない(笑。
ダメもとで最奥の駐車場を見ると・・・。
駐車場ながら、こちらでもキャンプグループ数組が居て賑わっている。
この駐車場の奥側半分は空いており、端のほうなら離れて張れそうである。
最奥の端側に張る。
陸自の演習場のゲートの対面の場所だ。
テントを建てることが出来ると、なんとか落ち着けた・・・。
お隣には賑わうグループが居るが、最端に陣取ったため多少は離れて騒がしい干渉を軽減できたのはうれしい。
駐車場内に車を収めたかったが、側溝のためと入り口側は通せんぼした感じなので駐車場内に入り込めない。
意に沿わないものの、申し訳ないが仕方なしに路駐状態となってしまった。
満開の桜・・・
はらはら・・・と花びらが舞って、それはもう素晴らしい情景を醸している。
昼間の登山の疲労で早く落ち着きたい一心で来たキャンプ場なのだったが、思いがけないこのシチュエーションの見事さに心躍った。
見事な桜満開・花見野営ではないか。
時節柄、小虫が沸いており邪魔で蚊取り線香を焚く。
そして周囲の見事な桜の景観に酔う・・・。
まぁ、桜の見頃のタイミングとこの陽気の良さなら、今日はこれほどに人が出て来て賑わうのも至極当然だね。
その中に自分も野営に居る・・・今日は本当に見事な桜満開、しかも風に花びらが舞うという、なんとも絶好の風情が極まっている。
出来ることならば、遠くからでも響く歓声が聞こえなければもっといい。
歓声があがるにしても、例えば見事な情景への感激だったりキャンプ場からの風景の見事さとかその土地への歓心が話題であれば好ましい・・・。
がしかし、こうした賑わうキャンプ場で耳に入ってくるのは、メンバー同士が持ち寄る珍しいアイテムへの話題が中心のようだ。
誰一人として、そのキャンプ場や土地がもたらす自然環境の良さや雰囲気への感謝、想いに関しての話題などない。
とり憑かれたようにマイナーな野営場を探索して取り上げるようになったのも、そうしたキャンプレジャーという形態に違和感があることが発端だったのかもしれない・・・。
自分にとって野営の主人公は「その場所や土地の自然情景と醸す雰囲気」なのだ・・・そこに一瞬現れる侘びと寂びを見出し味わうことが大いなる愉しみとなる。
さておき・・・
この陽気なので氷たっぷりで缶酎ハイを水代わりに・・・登山での渇きが退いていないようなのだった・・・。
あぁ・・・美味い。
好い風情だ・・・
こんなに見事な桜・花見の野営はしたことが無い。
なんとも素晴らしい・・・こんなに桜が咲き誇る情景が素晴らしいものだとは、と改めて実感してしまう。
なるほど、これがもっと大規模な花見の名所であれば、人のテンションの度合いもスケールが違ってくるのだろう・・・分かる気がする。
夕暮れに向かい物憂げになる情景も素敵だ。
平日は酒を飲まないのだが、週末の野営では酒を楽しむ・・・。
野営では気が大きくなるので、飲みすぎないよう気をつける。
しかしながら今は登山での疲労のためか、缶酎ハイ1本で既にグラグラに酔ってしまった・・・大汗。
しばし様子を見て、いつものHI NIKKAをオン・ザ・ロック。
〆は宮城・塩釜の銘酒、浦霞を・・・。
この酒は全く欠点が無い・・・温く燗をつけると更にうま味が広がって素晴らしい香味。
浦霞(うらかすみ)は我が宮城の誇りの人気酒の一つだ。
大吟醸酒、吟醸酒、純米酒が特に有名で、ちなみに20年前頃は「純米吟醸 浦霞禅」は東京の料理屋などで超プレミア料金で出していた覚えがある。
それほど大人気の酒だった・・・その後はコンビニでも普通に並ぶようになったけれども。
今でも時たまこの酒を味わうが、サラリとしながら豊かな旨味を湛えた銘酒だと思う。
この蔵の大吟醸酒ともなると徹底した酒米の精米削りと低温醸造によって、甘い果実香を湛えた吟醸香たっぷりのプレミアムな酒となる。
浦霞の場合は「大吟醸風/吟醸タイプ」などという紛い物でなくまさに本物の吟醸酒だ。
そして、この佐補・浦霞は普段飲み用のスタンダードランク品でもレベルが高い。
自分の愛飲する「浦霞」の廉価版は四合瓶なら\1,000でお釣りが来るほど、一升瓶ならもっとリーズナブル・・・
無意識のうちにこの浦霞を、自分としてはお好みの基準の味にしているのかもしれません。
無いよりはマシと、まったく美味くはないがパック品のカツオのたたきを酒肴にしてみた。
初鰹の出回りが待ち遠しいね・・・宮城では安くて美味い生鰹が出回る。
たたきもいいけれど、旬のカツオの刺身はまた美味い。
カツオの旨味成分にワサビは合わないから、たっぷりのおろしニンニクとショウガでやる・・・。
6月頃から10月頃まで、初鰹はやがて戻り鰹へと脂が乗って変化することで季節の移行も実感するようになる・・・今年もまたそれが楽しみだ。
美味し酒、桜の下で一献・・・
昼の山歩の余韻を感じながらこの桜の花の下での花見野営情景を堪能しています。
川面に散った花びらが綺麗に浮かんで風情がある。
それにしても、場内は満員で溢れておりそのため対岸やら道端やらにもテントを張っている人が居る。
いつの間にこんな大人気なキャンプ場になったのだろう?
昔はひっそりしてひと気のないキャンプ場だったのに・・・。
夜桜もまた善し・・・
相変わらず見事な桜の情景である・・・。
素晴らしい野営情景に酔う・・・。
牛野キャンプ場も意外に悪くないものだ・・・(笑
日が暮れて早々、もう酒は切り上げておく。
好い酔い心地で夜桜を味わっている・・・。
幸いなことに昨晩は意外なほど静かに過ぎた・・・。
am5時過ぎ、目を覚ます・・・歳のせいか目覚めが早い(笑
場内はどこも静かでイイ感じ。
しかし少し経つとそちこちでの車のドアの開閉音がするようになる。
せかされるようにテントから出る。
湯を沸かして朝餉。
気持ちのいい朝模様。
キャンパー達が去った後にこのまま貸切で連泊できたら最高だ・・・などと妄想してみる(笑
さて、頃合で撤収・・・7時過ぎ。
こうして早く発つのは、今日もまた手ごろな山へ向かい山歩を楽しむことにしているからだ。
霞んで見える船形山。
満々と満ちた牛のダムの水面。
周囲の桜が見頃でとても風情があった・・・。
人の多いキャンプ場であったが、幸いにもいつもの野営情景に浸ることが出来て満足だった。
期待したのはトラツグミの夜鳴きであったが、今回も不発であった。
END
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