奈曽川河川公園(秋田県)
2013年 5月

−GW野営単独行 2日目−

秋田県にかほ市象潟町本郷字上の平
料金:無料 管理人巡回にて利用申請

GW連休、野営単独行の2日目であります。

昨晩泊まった福島の「久川ふれあい広場」には、今朝の夜明け頃から続々と来場者が増えてきたのでした。
本日の行動予定は・・・など一切考えることなく無計画のまま濡れた幕体をたたみ車に押し込んだ。

場内を出たのはam6:30。
う〜む、早いね^^)





周囲は山々に囲まれて、ドライブも自分の好む峠道がいくつでもあるのがうれしい。

がしかし、GWだと言うの周囲の里山の上は真っ白に化粧されている。
寝ているときには気がつかなかったが、昨晩〜今朝はだいぶ冷え込んでいたのだ・・・これじゃぁ未だ冬とおんなじではないか。



こんな峠も通った・・・この場所を通過するのはもう10回以上はあるだろう、もう数え切れない。
周囲はまったく冬の枯れた情景で、新緑の気配なんてまったくない。

時速30km程度でまったりとドライブを楽しんで、やがては主幹国道46号へ抜ける。

さてどうするか・・・西か、東か、とれとも北か。



奥村杉キャンプ場(新潟県)

とりあえず西へ舵を取り移動。
そういえば・・・とこれまたもう6年ぶりくらいに覘くこのキャンプ場・・・。

     

以前と変わりない佇まいだ。
トイレが立派なので、利用には特に問題ない場所だ。



水は出るが飲用できない。

     

およそキャンプ場らしくはなく、護岸の隙間に適宜陣取るだけの場所だ。
川遊びもできて、周辺の温泉も多く結構キャンパーで賑わう場所だ。
そのうち一度くらいは野営すべき場所かもしれませんが・・・いかんせん、人の寄り付く場所なのがイマイチなのだ。



さて新潟の北部、新発田市に来た。
こうなると日本海側を北上となるのだろうな・・・。

     

あぁー、久しぶりの日本海だね。
これよこれ!この情景!!

うむ!そ−だ!
塩屋さんのミネラル工房のとがし氏に会いに行こう。



久しぶり〜。

      

店主・とがしさんに出迎えてもらい、世間話で盛り上がってしまった。
相変わらず、目の前の日本海の海水をグツグツと煮て、丁寧に真っ白に仕上げた天然塩は逸品だ。

「白いダイヤ」と「金色」を買う。
通販でも買えるが、こうしてこの現場に訪問することで入手したいのだ。



さらに北上する。
空模様がどんよりとなり、ぶ厚い黒い雲が覆ってきている。

やがてR7号へ乗ってひたすら走る。
秋田県への県境を越え、まずは三崎公園・・・
空いてはいるが食指が出ない。

次、飛の崩れキャンプ場・・・

     

強風!吹きっさらしだ。
とてもこの状況では幕体など広げられない。

他に2箇所ほど野営スポットを覘くのですが、いまひとつパッとしなく決め手がない。

もう夕方なのだ・・・
早朝の南会津から新潟を経てこの秋田の象潟まで・・・いやー今日はよく走った。

いまだ寝どころが決まらない。
天気が悪く、この海沿いはどこの場所も強風で、とてもテントを張れる状況ではないようなのだ。



どうにでも成り行きで良いのだ・・・と、平然としています^^)
野営スポットなど、この周辺には他にいくらでもあることを知っている。

そんな余裕で、久しぶりの「天然温泉はまなす」でくつろぐ。
黄金色でヨード臭の強いお湯は、この場所を旅すると記憶に残るものです。



さて・・・
そろそろ日が暮れる。

もう一つの野営スポットに行く。
ココは安全パイ、いわゆる保険的な場所・・・。

たしか5,6年くらい前に覘いていたが、いつか利用しようと思いながらそれが今日になった(笑



広場は綺麗な公園でキャンプ利用も可なのですが・・・
この場所は、お年寄りたちの娯楽のグランドゴルフコースとの共用でテントを張ることになるのです。

     

じつに開放的で、しかも地面の状況も平らで最高。
向こうに見えるトイレも立派で何の問題もない。

     

この炊事棟がまた超立派・・・そこんじょそこらの有料キャンプ場よりトイレと炊事棟は立派だ。
これで無料で泊まれる。

秋田のいわゆる「なべっこ」時期(宮城県・山形県でいうところの「芋煮」というやつ)には結構賑わっている。

     

さて、そんな公園風情の野営情緒の薄い場所柄なのだが、海沿いエリアと違って風が穏やかで助かる。
今にも雨が降りそうなので、そそくさと今朝畳んだびしょ濡れの幕体を張る。

pm6時前頃に、管理巡回があって利用申請をする。
ここ数日、だいぶ冷え込んでいるとのことだ。



ぶ厚い雲の隙間から、今日最後の夕日がわずか20秒だけ日を射して終わった。
本来なら、向こう側にどどーんと鳥海山が望める好ロケーションで、そこが魅力なのだが今日はまったくだめだ。

しかし・・・ようやくマッタリできる場所が決まり、安堵した。

中央にあるモニュメント・・・



EARTH VIBRATION 龍神、とある。
なかなか意味深いことが書かれている。



それにしてもだいぶ日が長くなったな・・・。
あと少したてば、どんどん暗くなるのだろう・・・。



夕日が終わるととたんに冷え込む。
冬用のジャンパーでも羽織らないと寒くて居られない。



本日のご当地地酒は「天寿」、周辺の由利本荘市の地酒だ。
当然、燗をつける。
一番グレードの低い安価な品だが、糖類添加していないので自分的に基準合格の品質だ。

これは美味い、イイ酒だ。
冷でもいけるが、少し燗をつけるととたんに旨みが伸びてくる・・・もろみの風味が活きている。



いよいよ暗くなってくる・・・。

     

テントに篭る。
なんでだか知らないけれど、今夜も肴はイカ・・・

燗酒が美味い。



マッタリと夜が過ぎる・・・。
うまい具合に風は治まっており、雨はパラつくが大雨にはならないようで助かる。

燗酒が美味すぎて困るが、今夜もほどほどでやめておこう。



翌日
やはり早朝のam5時に目覚める。

周囲にはトラツグミ(鵺鳥)のヒィーンという特有の金属的な鳴声が盛大に響いている。
あぁ、いいね・・・。
しばらくその鵺(ぬえ)の声を聞きながらまどろむ・・・本当にいい雰囲気だ。

今時期は、この鵺の声がないと野営に出たような気にならない。



公園は結構広く、身支度を整えてから散歩に向かう。

      

桜は残っており、陽気さえよければお花見で賑わうはずなのですが・・・
浅瀬では水遊びができるし、炊事棟もトイレも問題なく、公園自体がのどかで家族連れのファミリーキャンプなどには最高のスポットだ。

ただし、木陰がなく真夏の炎天下の時期だとキャンプするには厳しいだろう・・・子供の川遊びには最適ですが。
反面、寝どころさえ確保できれば良いツーリング用途には高規格の部類・・・いわゆる大穴場と言えるだろう。
チョッと紹介するのは控えたほうが良かった場所かもしれないが・・・既に5,6年も引き出しに仕舞っていた訳だから、もういいでしょう。(笑

なにせ、天下のGWの休日中ですらこの閑散とした、人っ子ひとり居ないのだ・・・穴場のキャンプスポットです。



今回も自家製で焼いたパンを持参している。
今回はライ麦パンだ。
朝食はそれに野菜ジュース。



天気は好転する兆しはなく、このままが続く模様だ。

am8時前・・・

撤収が終わり車をスタートさせる。
次の野営場所もまったく想定していないし、そもそも行く先を何も決めていないのだ(笑

まぁ、どうにでもなるさ。




END





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