あだたら高原野営場(福島県)
2013年 2月

住所:福島県二本松市上葉木坂3-2
料金:無料

このところ、だいぶ野営レポに間があいてしまいました。

気がつけば季節も変わり年も新らしくなっているし、うっかりすると、この冬さえもあっという間に過ぎてしまうような気にさえ襲われてしまう。
前年と同じで、この時期ならではの豊富な雪に戯れるような冬の野営に出向くことが出来ないでいます。



そんな状況のなかでも今回は都合がよくなり、野営に出ることが可能となった。
とはいえ事前の計画も何もないので、その日の朝の起きがけに考えた即席の野営準備なのでした。

そんなことを匂わせると、目ざとくミニととも察知して同伴するらしかった・・・
ヤツの狙いは、このところ面白くなり始めたスキーが目当てだ。

遠出せずに時間的に余裕を持てるエリアで、自由に野営が可能な場所のひとつに、福島・二本松市の「あだたら高原野営場」があった。
その周辺にはスキー場も温泉も多くあって、より取り見取りのように思える。

あぁ、そうだった・・・ミニととに丁度いいミニスキー場が、その野営場のすぐ近くにあった!
「塩沢スキー場」だ。



結構賑わっている。
駐車場には地元のお客さん以外に、関東圏のナンバーの車も多い。

大型ホテルもあるような大規模レジャー施設ではなく、こじんまりとしながらローカル的なほのぼのした雰囲気に好感を覚えます。
ミニととにリフト券を購入する・・・4時間券で2千円也。

さてその間、こちらは一旦町へ下りて食料の買出しに給油、そして野営場にて幕体の設営とする。



あだたら高原野営場・・・
場内は積雪、一面の雪原といった風情。



入り口脇、建物の前のあたりに場所を決める。



雪は二層になっており、固まった下層の上に薄く柔らかい雪が積もった感じだ。
踏み固めようにも中途半端な状況。

上層の柔らかい雪をスコップで除けて場所を決める。
下層の雪は固くて、歩く度に足がズボズボと嵌るわけではないけれど、時折ズボッと入る場所もあるのでなかなか難しい。

     

ちゃんと効いてほしい部分には、大き目のV字ペグを使ってみる。

雪が降ってきた・・・。



ふと、しばし雪の降るさまに見とれる。
サラッとして心地良い、軽い雪だ。

     

すぐに幕体が雪で飾られる。

明日にかけては大雪になる予報ではないので、今回はこの幕体でも何とかいけるだろう。
重くて湿った雪がドカッと降られるとその重量でもって、この手の形状の幕体では拙いかもしれない。



さて、自分の設営中、お隣に来られた親子のお二人がおりました・・・。
そのお方は、HPのご愛読者・・・セフィーロさんでした^^)

以前よりメールでやり取りをしていた間柄ですが、今日ここで会うのは初対面。
まったくの偶然のことで、お互いにびっくりです!

さて、その後は丁度スキーが終わる時間でミニととを迎えに行く。
近くて安くてコンパクト、初心者のミニととにはジャストFITのスキー場じゃないかと思う。^^)

一旦野営場へ戻り、セフィーロさん親子を同乗して岳温泉郷へ。

セフィーロさんも、このあだたら野営場に来ると温泉は、岳温泉の共同湯・岳の湯が定番だということです。
自分的にもこの岳の湯はお気に入りで、立ち寄り湯¥300は適料だと思います・・・もし天候が荒れた日なら素泊まりに切り替えるのもありではないかな。



野営場に戻ると、もう暗くなり始めた夕方。

      

セフィーロさんはマキを持参してきており、カマドで焚き火をはじめているので、こちらも早速その火をご馳走にさせてもらって一杯はじめる。笑



焚き火の火を眺めながら親は親同士で一献酌み交わし、子は子同士で雪遊びに興じています^^)

セフィーロさんは、かなり古くからのこのHPのご愛読者のようであり、本当に細かいことまでご存知でいらっしゃる・・・
管理人である当の自分が、レポの内容を忘れてしまっているのが情けない(凹



焚き火もひととおり終了し、テントに入ってマッタリする。

     

定番の簡易のおでん・・・
鍋一杯にハンペンが膨れて、目を離すと溢れて大変(笑
すると、ブスブスと箸で穴を開けて汁に馴染ませるのがミニとと流だそうです^^)

熱々のおでんを頬張って、冷たいGINを遣る。

極楽な気分・・・

まぁ、おでんにGINの取り合わせが合うのか?・・・という突込みはさておき(笑



雪は静かに舞っていて綺麗。

無音で舞う粉雪だ・・・いい降りかたをしている。



この幕体の前室は、こんなときにこうして4人で団欒をとることができて重宝する。



しばし歓談・・・
つもる話はあるものの、そろそろ頃合なのでもう寝ることにしましょうか・・・。



翌朝・・・

     

清清しい雪景色の朝模様。
空気もキリッとして美味しい。

しばらくゆっくり過ごした後は撤収。



なぜか建物の軒においてあった石油ストーブ・・・
ほとんど新品風で綺麗な石油ストーブなのだけれど、何故こうしてココに置かれているのか??

思わずこのまま車に載せてしまうところであった(笑
誰か冬キャンプ愛好家のために寄付したとか?・・・んな訳ないか??
長期滞在者でも持っていたのか?・・・なんにしてもこちらには謎であります。

よくキャンプ場には、数回使ったばかりのキャンプ用品が捨てられていることが多い。
筆頭はバーベキュー用具だな、たまにテントまであるという。

きっと宴が終わると、きちんと仕舞って持って帰るのが面倒になるんだろう・・・。
そんなことを見聞するたび、どこが不景気の世の中なんだと、突っ込みたくなるね。

今回のこのストーブがどのような経緯物かは窺い知れないが、もし仮に只置き去ったものであれば自分には考えられないことではある。
もったいない。



さて。。。

セフィーロさん親子を誘って秘湯へ行くことにした。

本格温泉・・・

雪見の野天風呂と洒落込もう・・・などと私が提案したのだった。



R115へ出てトンネルを出ると、新野地温泉への分岐へ入り、圧雪上の雪道となる。
行きは視界も問題なく楽々に行くことができた。



新野地温泉 相模屋旅館
ここの野天風呂が大名物なのだ、ぜひこの雪の中の野天風呂を味わってほしい。

      

いやーすっごい!
野天の湯船まで辿り着けるのか?!

     

だいたいにして、脱衣カゴが雪まみれ(笑
服を脱いでる間、まごまごしてると体が凍りそう!

もうお湯から出られない(笑
温泉の湯に浸かっていると大いに極楽だ。

問題はどうやって出るか・・・だ。
ふと気がつけば、雪が降り始め次第に大雪模様、さらに吹雪模様に悪化。

脱衣カゴには、とりあえずビニール袋に服を入れておいたが、すでに雪で埋もれていた。
なんにしても温泉から上がって帰路につかねばならんのだから、皆、意を決して湯から出るのですが・・・

まぁ、なんと申しましょうか・・・

我々、決してお笑い芸人ではないのだが、傍から見ればそれと同類であろうなぁ・・・
このときほど、芸人のプロ根性に思いを察したことはない・・・かも(笑

さてこの後がまた大変だった・・・
大雪模様、吹雪、車のワイパーが役立たず・・・



外気温は氷点下8度、堂々とした氷点下の世界。



ここの温泉へ向かう鬼面山の裏側の道は、よく天候が変わる。
真冬は特に。
ただ、除雪状態はとても良く行き届いているので、吹雪や霧さえなければ特に問題ないはずです。

野営帰りのひと風呂・・・の割にはちょっと帰路がスリリングではありましたが、やはり、こういうシチュエーションは楽しい。
岳温泉まで併走して散会、またお会いしましょう!




END





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