米沢市緑地休養施設　市民の森・こどもの広場（山形県）
2011年　11月

住所：山形県米沢市小野川町→場所はココ
料金：無料

初冬、何度かの寒冷前線が通り過ぎ、寒さの波も感じられるようになりました。
そんな週末、久しぶりに天気の良い日でした。
久しぶりに向かったのは、山形・米沢の市民の森の野営地です。



米沢市に入り、市民の森へ上る前にふもとの小野川温泉の野天風呂にて入湯。
なぜか、かなりぬるかった・・・そんな見込みではなかったのに・・・温まらんじゃないか〜。

ブツブツ・・・と言いつつ、現地着。

　　　　　　

雑木林は葉が落ちきっていて、日が射し明るい。

道路沿いにある簡易な便所は使える状態、常備のペーパーもまだ残っていて助かる。
それを横目で確認しながら、右側の上り口から上がって行く。



こどもの広場・・・ほのぼのした名前の広場なのですが、ここが私の野営現場でありますよ＾＾）



冬に向かう季節は、もう丈の長い邪魔な草はなくなっている。
どこにでも張れそうだ。

場内の雰囲気は決して賑やかではない、むしろ少し重い空気感さえ漂う。
隣にある西向沼のヒッソリ感を知っているからかもしれない・・・。
なんにせよ、多くのキャンパーが集うのに選ぶような場所では無いと思う。

ではなぜに一人でこんな場所に野営しに来るのか・・・。
まさに、それが野営の味だからですよ。



小さなテントを米沢市街を見下ろすような絶好の一角に置く。
入り口に近い場所だ。



そういえば数年前のこと・・・
夏の頃だとこの入り口のところにある大きな朴の木に、立派な白い花が開き甘い匂いが漂うのです。
やがて大きな実もなる。
それを食い散らかしに来る山の猿が、あろうことか先客のこちらを威嚇するので、ポールなどで応戦するともうその晩はやって来なかったこともあった。
そんなときは、元気の良いワンコがいると役に立つかもしれません（犬猿・・・

　　　　　

ま、そんなことは良いとして・・・。
ほら！
こうしてこの場所にテントを張ると、最高のロケーションでしょう？

　　　　　

そんなロケーションの素晴らしい場所を一人で占有し、眼下を見下ろしている。
なんと爽快な野営なのだろう。



夕暮れに向かって、大きな雲がポッカリ・・・色付いてきた。



風も無くてとても居心地が良い。
次第にヒンヤリと露が降りはじめている。



夕暮れ・・・
下の道路には車の往来は全くなしで、大変静か。



空が暗くなると、街の灯りが燈ってくる。
この時間が贅沢だ。
テントに居ながらにして、この夜景を独り占めにすることができる。



テントの中は暖か極楽。
熱燗がすすむ。



好い夜が更ける・・・。
ささやかな夜景が、煌びやかに輝く。



翌朝も依然として静かに明けた。
寝袋の中は心地良く、足先までホカホカ。



テントを出てみると・・・
眼下に広がるのは、雲海のような霧がふもとの街を覆い被った情景だ。



テントは白く凍っている。
幕体はバリバリで硬い。
外はこんなに冷え込んでいるのに、寝袋の中は快適に暖かいのが、テント泊での面白さ。



昨晩、寝るときに煌煌と明るかった月は、西の空に残っていた。

　　　　　

しばらく下界の街の方を見ていたが、一向に霧が晴れない。
頃合で、今回の野営を閉じる・・・。
好い野営だった。

　　　　　　

西向沼、しーんと静まり返っている。
周囲はすっかり冬枯れの情景。

う〜〜む！渋い。
そんな野営地なのだ。




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