田代高原キャンプ場(宮城県)
2011年 10月

住所:宮城県加美郡加美町宮崎字北
料金:無料
宮崎生涯学習センターにて利用申請のこと

今日は日差しがあって天気が良い、暖かい日です。
昼前に気の重い用事を終わらせると、天気に誘われてそのまま野営に向かってしまったのだった。

こんな野営馬鹿の自分でありますが、長年患っている悩み事が人並みにも一つ二つはあるのですよ(笑
寂しげな山奥に篭り、そんなものをどうしたものか・・・などと独り思いに耽るのがお似合いなのだ・・・。



街中からすぐ行けるところ・・・
しばらく向かっていない、加美町(旧・宮崎町)の田代高原キャンプ場を的にした。
舵を向けつつ、宮崎生涯学習センターに無線(TEL)を入れる。
・・・なにか話の通じが早く、有名人のような扱い。^^)



いつもは、休日の日直さんにお世話になるのですが、今日は通常の方の応対です。
何度も利用されてる方でしょう〜?てな感じで、スムーズ。

がしかし、申請書にはハンコも押印するのが正式だと言う。
そんな〜野営にハンコは持たんですよ〜^^)
次回の申請からはハンコ持参ということにし、受理してもらった。
先日熊が目撃されているので、要注意との事だ。

さて、野営場はここから更に山奥へ約15kmほどある。
その山奥感が好いんだ。
例によって、旭小学校のところは左に分岐し、寒風沢(さぶざわ)を経由し二ツ石ダム脇を通って現地へ向かう。
このルートが無難であり、だいぶ遠回りのルートではありますが大いにオススメする。
それ以外は、林道向けのそれなりの車両でないと辛い・・・大事な街用の愛車なら後悔するに違いありません。

      

当然、誰も居ようがない。
草丈も低く、足元スッキリでいい感じ。



避難小屋のトイレの扉・・・
4月末に壊れているのを連絡しておいたのだが、ガラス片こそ片付けたが、ガラスも入れてないし蝶番も破損したまんまだ。
ハトが一羽迷い込んで天窓に居座って出られないでいる・・・高い場所の窓にいるので救出不可、これはいずれ衰弱してしまうことだろう。

しかも、今年はどこもかしこもカメムシ大発生で、このトイレ付近にも無数のカメムシ・・・ぎゃー!(汗
仕方ないので、近くにあった竹箒で掃いて清掃作業・・・ご苦労様(俺)
今度、清掃用具とペーパーでも用意してここに寄付しよう・・・。



さて、大変に野営風情がひしひしと迫り来て、ほんとに素晴らしい野営地。
自分的には、宮城の幕営場ではこの場所が一番だ・・・二番は旗坂。(以前にも同じ事を・・・略)
設備の立派さとか、サービスがあるとか、トイレがウォシュレットだとか人気が高いだとかは、自分の野営地選びの優劣基準にならない。
むしろそれらは、追い求める理想への阻害要因にさえなってしまう。

「その場所の風情の善さ、野営しての味わい深さ」・・・これに尽きる。



うむ!これだな・・・
この雰囲気だ。
久しぶりの幕体を建てると、枯れ枝をあつめて狼煙を上げ、野営場の周囲へ人の気配を漂わす。

腰を落ち着け、野営場と会話する。(笑
コオロギなど、秋の虫の音が素晴らしい響き・・・。
風は無いが、ほんのり木々の匂いが漂う。
パチパチ、焚き火の音は周囲に響く。

     

善い!
本当に善い・・・この野営の雰囲気、情景。
素晴らしい、満足だ。
周囲の木々の立ち込める感じ、上手く伝えられないが、周囲の感じがいいのだ。

残念な点は、サイトのある上のほうの草むらまで車が押し入った跡があること、ファイヤーサークルの周囲が大型タイヤ跡で芝が禿げてる・・・。
そして、所々に黒炭が落ちていること。

     

鍵は持ってきたが、先のトイレドアの件の通り全く無意味だった・・・
野宿でも避難小屋で寝るつもりでもないし、野営場で宿営の幕体野営が信条ですから。
さて、夕餉は焚き火が落ち着いて炭火になったところで、イカを焼く。
生のゲソとエンペラが二杯分パックに入って、いわゆる胴体を取った後の残り部位なのですが、これは¥120の安さ。
これを炭火で炙ると好い匂いが漂って、やはり一杯やりたくなる・・・野営での楽しみだ。



独りだと、ごちゃごちゃとゴミも不要物も出ないから、こうしてシンプルなのが好い。
野営を数多くやっていると惰性で持ってくる道具は減る・・・はじめの頃は使わない道具も持って来ないと不安だったものです。
所有する道具は増えても、スタイルが固まってくると道具は決まってくるものだし、それに最低限のアイテムだけでの野営のほうが充実感が深い。

     

独り、焚き火を前にして心地良く爆ぜる音がBGM。
あぁ、やはり好い・・・こうしたヒッソリした場所に独り居て焚き火をあやしている。
テントに戻れば、123Rの火音も焚き火の音と共演して愉しい。
でも、こういう燃焼音の大きな道具は、こうして周りに誰も居ない状況でないといけない・・・他に人が居ると大きな音が邪魔で迷惑となるから。



夜半には雨になった。
そのまま朝まで降り続いているようでした。



しばらくテントに篭ったままで過してます。
雨の具合をみて、小雨のタイミングでこの野営を締める事にする。



名残惜しい・・・。
なんともムード満点、風情のある野営場だ、大事にしたい。

麓に戻り鍵を返却しつつ先のトイレの壊れているドアの件を報告、やはりいつまでも壊れたままでは拙く、修理必要と申し入れた。
予算の関係もあるのでしょうが、直してくれるといいなぁ。




END




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