笠詰野営場(岩手県)
2011年 6月

住所:岩手県花巻市大迫町内川目岳
料金:¥100/一人

昨晩泊まった秋田・三内の山奥、井出舞沢園地を後にして車を走らす。
なかなか良い天気だ・・・ドライブが気持ち良い。
新緑が目に鮮やかに映り、風も香っている。



さて、例によってあちこちに寄り道である。
その昔、まだ独り幕営への旅をやり始めの頃に、手当たり次第に探りまくったような場所を、懐かしい思いで立ち寄ってみる。

幸いなことに、どこもその当時とほぼ変わっていないようだった。
変わったのは・・・幕営場を再訪して、自分の印象の受け止め方が変化したのかもしれない。
その長い年月の間、相変わらずのワンパターンで繰り返す自分自身の幕営の積み重ねが影響しているのだろうか。
ここのあそこも、訪問して幕営しないではいられない場所ばかりである・・・。

そんな寄り道をするうちに、もう昼になってしまった・・・。
明日の帰路を考慮して少し帰りやすいエリアに的を絞りたい。
と、思うもやはり悪いクセがもたげてしまい、一気に南下とはならず、またまた秘境地へと舵を切ってしまっているのだ(笑
独りでドライブすると歯止めが利かないね・・・いい歳のくせに(大笑

前振りが長くなってしまった^^)
そういう流れで、向かったのは岩手・花巻の早池峰山の麓にある野営場だ。



と向かう途中、岩手県への県境のところにある温泉。
R107沿いにあるこの「峠の湯」は、立ち寄りやすく安価で、中も綺麗でイイ。

野営場の手前の早池峰神社の駐車場から登山口の小田越までは、この時期の休日はマイカー規制となりシャトルバスが発着する。
この日、早池峰山への登山客が大勢で溢れ、シャトルバスがひっきりなしに発着し、大賑わいであった・・・。
ヒッソリの野営地、秘境にある野営地・・・そこに独り向かっているつもりであったのに、この賑わいは・・・笑。
野営場までマイカーで行って良いのか駐車場の係りの方に確認すると、シャトルバスは登山者用で野営場へは車で向かって問題ないという・・・。

      

そこから少し進んで、この祠のところが目印。
かすれた看板が味わいがある・・・その隣に、笠詰野営場への入り口がある。
ここを入って行く・・・。



到着。
おぉー!場内は草刈が施され、どこを見回しても清々しい状況だ。
これはいい!
最高な雰囲気ではありませんか。

     

白樺林、新緑の濃い緑・・・
素晴らしい野営地の情景だ。



前回幕営したのは、2008年の9月の初秋の頃だった・・・
そのときは、ファイヤーサークルのある一番下のサイトは草丈が高く生茂っており、とても下りられる状況ではなかった。

だが、今のこの状況はとても素晴らしい!
実際、この日到着したときには、この一番下の広場では家族連れがBBQを楽しんでいた。

     

これは一番上のサイト。
更にその上には東屋のある広場がある。
ここも、以前来たときは草が生茂っていて、入る気になれない状態であった。



お気に入りの2段目、つまり中段のサイトに陣取る。
貸切だ。

     

もはや朽ちているカマド・・・このサイトに一つ設置されている。
少し整えて、ここを焚き火場所とする。



うむ!いい風情だ!
こうでなくては・・・幕営は。

      

周囲は盛大な蝉時雨に覆われている・・・
脇を流れる渓流の瀬音・・・
見上げると新緑の緑・・・

      

酒肴に焚き火でシュウマイを焼いていると、蛭子さんに良く似たおじさんが来た。
野営場の利用料金の徴収であった。
¥100・・・安価すぎる料金のわりに、こんな立派な利用券が手渡される。



もう、誰も居なくなった・・・完全に貸切の場内。
今日も天気が良くて、時間のわりになかなか暗くならない。
長い夕刻の間を静かに過ごしている・・・。



イイ感じで日が暮れてきて・・・
この幕営場の情景を一心に味わう。

      

今夜はスパゲティとした。
生トマトを使って、日本海の塩屋・ミネラル工房さんに頂いた特性ハーブ塩で味をつける。
シンプルですが、コレがまた美味い。

     

焚き火で遊んで夜が更ける・・・。
少しひんやりして、とても心地良い。
名残惜しいのだけれど、今夜も・・・もう寝よう。
テントに入りシュラフに身を入れると、とても心地良くすぐに寝入ってしまった。



心地良く、お目覚め(笑
独りで幕営すると、どうしてこんなに気持ちよく寝れるのだろう?



露も無く、幕体も濡れてない・・・とてもコンディションの良い朝の情景です。
しばらく、ボーっとしている。
次第に日が射して来る。



グリーンシャワー・・・
なんて気持ちのいい情景なんでしょうか。
あぁ、いいね・・・この幕営場はほんとに好い。

また来ることにしよう・・・。




END



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