三崎公園キャンプ場(秋田県)
2010年 7月

秋田県にかほ市象潟町小砂川三崎クツカケ1-2
¥300/一人

今回向かうのは、秋田の西南端の町で山形との県境に位置する、象潟(きさかた)の海岸沿いの幕営場です。
梅雨のさなかのことで、空模様が気になるのですが、それでも構わず出向く。
こちら方面が、多少は雨の予報確立が低いようなのでした。



さて、まず向かうのはいつもの塩屋さん、白いダイヤのミネラル工房さんへ立ち寄る。
ここに来て簡素な工房(失礼!)でのシンプルながら奥深そうな塩造りを見る度に、いつもホッとした気分になれる。
立ち寄って買う塩は、幕営で出会う人にあげたりしてすぐに無くなるので、度々こうして仕入れに立ち寄るのがまた一つの楽しみなのです(笑

     

いつもの風景・・・海水を薪で炊いている現場を見せてもらうのが愉しい。
店主とがしさんに、いろいろと話に付き合ってもらい楽しい一時。
いつもの塩と、今回目的だった工房の塩を使った「とまとカクテルジュース」を買う・・・。

さて、その後は海岸沿いを北上して県境を越えると、今回の営地とする三崎公園へ着く。

      

広い駐車場の奥の管理棟へ・・・管理人さんは草刈作業中で不在。
テーブルの上のキャンプ申請書に記入し、その上に二人分の料金¥620を置く。
看板には¥310/一人とあるが、実際には¥300のようで、後で¥20がバックされた・・・

このキャンプサイトはまさに海岸の上であり、ここは小砂川(こさがわ)海岸という場所です。
風光明媚な場所で、石碑には「東北60景」とある・・・
熊の闊歩しそうな山奥の営地ばかりに没頭するのもナンであろうし、こうして真っ当な景勝地での幕営も清々しいものです。

さて、このサイトは小さい広場ではあるが、飛の崩れキャンプ場と違って木陰が出来るのがメリットです。
夏場はこれが一番ありがたい。
・・・と、内心目論んでいたのですが、いざ着てみればいつ雨になってもおかしくない重々しい曇り空でして、なんともうまくいかないものです(笑

     

落ち着きそうな場所は、やはりサイトの奥のあたりかと思う・・・他にキャンパーが居ないのでどこでもOKなのだ。
日は射さないが、やたらと蒸し暑くてすぐに大汗が吹き出てしまう。

     

この松の木越しの海岸風景が、このキャンプ場の情緒風情を盛り上げてくれる。
そんなところがとても好きなのです。
向うの突き出たところには、小さな赤い灯台があり、夜に暗くなれば灯りが燈る。
右側の道路の向うには線路があり、わずか2両の電車がカタンカタンと通り過ぎて行く。
潮騒、海の匂い、灯台の明かり、電車の窓の明かり・・・なんとも風情を感じるのです。

あらかた設営が済んで、海を見ながら過ごす。
海の潮の匂いが香り、波音が静かに聴こえる。

邪魔な草も無く、足元がスッキリしてとっても居心地がいい。
心配な雨も、降りそうで降らない。

      

場内のアジサイがとても綺麗に咲いていて、今の季節を感じさせてくれる・・・こんな梅雨時も、好いものではないですかね。
そして、来るときに寄ったミネラル工房さんで仕入れた「とまとカクテルジュース」を頂く。
オンザロックでレモンを添えると、かなりどろっこいジュースが適度に緩くなり爽やかな一杯になる・・・トマト好きには堪らない、美味い!

さて、時間はまだpm2時過ぎと早い・・・。
ちょっと出歩いてこようか。



といっても、金浦まで足を伸ばして、白瀬記念館です。
蒸し暑いので、館内の冷房で涼みに来たって訳であります(笑

ミニととが隣の公園でひとしきり遊んだあと、館内に入ります。
ペンギンに出迎えてもらって・・・。

      

何度来ても、それなりに面白いのです。
雪上車の中には、古いコールマンがあったりして、道具好きの人にも楽しめる部分がありそうです。
古いストーブもそうですが、特にこのガルウィングタイプのランタンケースなど、昨今復刻版で話題ですので・・・その筋の方々には・・・。
ゆっくりとオーロラ上映も見て、いい気分です。

白瀬記念館を後にして、近くのスーパーで買い物の後は、楽しみの温泉。
国道沿いの「天然温泉はまなす」。
いつものワンパターンの手順なので、我ながら苦笑いするが、でもいいのです・・・「コレでいいのだ!」(笑。



この施設は安価で宿泊もできるので、旅中にどうしようもない悪天候なら逃げ込むことも出来る・・・まぁ、運良く部屋が空いていればですが。
ヨード臭がプンと匂う紅茶色の3号泉の湯を注ぐ湯船にどっぷり浸かり、そして旅情に浸る。
「天然温泉はまなす」は露天風呂があって長湯に向くのがいい・・・近隣の道の駅の温泉は展望はいいものの、外の風に当たれないので冬向きかな(笑。
なんにしても、好きなのだ・・・こんな温泉が、このエリアでの幕営が・・・。



営地に戻りました・・・タープ下のテーブルには、申請書の控えの半紙と過剰分だった¥20が乗っており、ロープに許可札が付いていた。
管理人さんが置いてくれたのですね・・・今はもうpm5時を過ぎているから、管理人さんの帰り際に、だろうか。



湯上りの乾いた喉にはこのキンと冷たい一杯がとっても心地良く流れて・・・もう、最高だ。
静かに響く潮騒のBGMを聴きながら・・・遣る。

     

日が長いのだが、相変わらず曇よりの重い空模様であります・・・。
「きさかたの夕日」・・・こんな日は、この看板の絵で見事な夕日に想いを巡らし、その絶景を味わおうじゃないか!

    

日暮れを待つひと時・・・。
夏時期の虫除け用に使う、ランタンのアンバーグローブ・・・#290用しか持ち合わせがなく、久しぶりにコレに燃料をたっぷり入れて燈してみた。
2マントルなので、燃焼音が静かで明るいのがメリット・・・でかくて嵩張るのがデメリット。
がしかし、どうだろう・・・ほんのり柔らかでやさしい灯・・・松林越しに見る海岸風景と相まって風情を感じさせるのがいい・・・。



卓上炭火焼肉・・・いつもながら、今時期コレがまたイケるんですよ(笑
焼肉の香ばしい匂いを肴にグラスで2杯遣る・・・酒飲みにはコッテリ肉料理への未練は薄くて、野菜のほうが好きなのですが(笑



焼肉にあわせてアルミコッヘルでご飯を炊く・・・普段はしないのに、うーむ!キャンプしてるね!・・・って、あのね・・・(笑

     

そんなワケで、肉も余るのでお隣さんのお二人にも来ていただく・・・笑
旅先で袖振り合えば、すぐにお友達。
今夜のタープ下は、旅人達同士の交流の場となった。

     

ミニととも、こうして一丁前のキャンパー気分なのだろう、小学5年生が幕営について語る(汗



夜も更けたね・・・。
盛り上がるけどそろそろお開き、寝ようか。



翌朝もどんよりの空模様。
降りそうで、雨は落ちない。

場内は静かだ・・・。
昨晩一緒に呑んだ、自転車でツーリングのほうのSさんは、既にもう早朝には発っていた。

テントを出て周囲を散策・・・静かな朝模様。
さて、状況もいいので、ゆっくり朝食にしようか。

      

朝からスパゲティーです(汗
とは言っても、シンプルに作る。

にんにくに熱が伝わると、周囲にはイイ匂いが漂う。
今回は、昨日来の「とまとカクテルジュース」も使ってみよう。

     

その、とまとジュースのおかげか、いつもより濃厚なソースになって、我ながら抜群の出来。
いいんです、自分が満足すれば・・・トマト好きですので。(笑
すごくウマイです・・・シンプル・イズ・ベスト。



景勝地です・・・素晴らしい海岸風景。
三崎公園、とてもいい雰囲気ですね。
周囲には遊歩道も巡らされていて、滞在中のトレッキングにもうってつけです。
名残惜しい気持ちで帰路・・・また季節を変えて来ようか、と思います。




END



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