三株高原キャンプ場(福島県)
2010年 4月

福島県石川郡古殿町大字松川字三株
料金:無料

4月になりました。
関東地方などは、お花見の良い陽気になっているのでしょうが、東北はもうちょっと・・・うららかな春模様は、まだ先のことです。

そんな4月初めの幕営の出先は、福島の南東部にあたる古殿町。
三株高原キャンプ場です。



昨年11月末に幕営した以来の、キャンプ場です。
車に荷を積んで、出掛けは快晴の良い日。
春に向かっているのか・・・などと、気分も軽い。

ゆるゆると南下ルート。
福島〜郡山〜須賀川・・・と、ストレートに南下。
特に寄り道スポットを考えてなかったので、何の気なしにドライブしてしまった(笑
次第に好天は曇天となり、向かう先を見やると黒い雲に覆われているようだった。

さて、石川町を通り古殿町に入り、幕営場への道に分岐して取り付く。
空模様は悪化の一途であった・・・。

     

三株高原へ上ると、一変して吹雪模様。
どうなることやら・・・。



吹雪に出迎えられて、三株高原キャンプ場へ入る。
炊事棟前のテン場は、既に吹雪の通り道となっており、実質、テントなど張れる状態ではない。



「輝く朝日のサイト」への通路沿い、大きな松の木のところに、おあつらえ向きの良い幕場らしきがある。
ここなら、風に煽られること無く、テントを広げることが出来る。
地形の加減で、うまいこと風の道になっていないようなのです。



吹雪は激しさを増して、見る見るうちに周囲は白く塗られてゆく・・・。
雪中幕営に来たつもりではないです(笑

     

天幕を拡げる頃に、丁度、東京のキャンプ友の三太夫氏も到着・・・。
この吹雪に、お互いゆっくりする間も無く、まずは設営となります。
しかし、まぁ、今はなんちゅう吹雪模様か・・・。



この松の木の下の場所は、非常に落ち着く感じで良い。
頭上の木の枝には注意ねばならないが、風に煽られないようなので、まぁ、折れたりせずに大丈夫だろう。



トイレは通年開放されている。
ブレーカーを上げれば蛍光灯も点灯する。
炊事場はあるが、現状では予算の関係で水道管補修の目途が無く、水を引くことが出来ないということだ。

     

1時間ほどして吹雪が止んだ。
吹雪が止むと、次第に白んだ景色はまた元に戻り始める・・・。

     

あっという間に雪は消え、西日も射してきた。
一息つくと、巡視員のTさんが来た。
昨年以来の再会で懐かしく、つい長話になる。



Tさんに、今年もまたこの「三株高原キャンプ場」を何度も利用させてもらう旨を話すと、快く受けてくれた。
天候は回復。
よし!今日は夕日が見られるだろう。

     

少しずつ・・・日が・・・夕日に・・・
泣ける夕日の情景です。



三株高原で幕営すると見られる夕日。
来たときの吹雪模様は、まるで嘘のようなひと時です。
好い夕日だ・・・。

     

テントに篭りましょう・・・。
前室は狭いが、3人は楽にくつろげる。
三太夫さんとも昨年以来の合流となり、その間、お互いの幕営の状況を話して楽しい。



夜は静かになった。
静かに呑み交わし、好い夜。
外に出て、夜空を見上げると、満天の星空だ。

まだ時間も早い頃だが、眠気。
三太夫氏も自分のテントに篭った・・・
火物を沈めたあとシュラフに入り込むと、先に寝入っていたミニととの寝息が聞こえて、ヘッドランプを消すとこちらも寝てしまった。



翌朝
深酒をしない早寝の翌朝は、非常にスッキリとした感じでいいものです。



湯を沸かし、3人で集う。
風は無く、落ち着いた朝模様だ。



昨日の吹雪は嘘のよう・・・。
正面に見えるのが三株山(842m)です。

     

「輝く朝日のサイト」への登坂道路は、このようにコンクリートで整備され楽に上がられるようになった。
この上のサイトを使いたい場合は、チェーンと鍵が掛けられており事前に管理部署へ相談が必要です。

     

8時過ぎ、★(ホシ)さんが訪問してくれた・・・はじめまして!
★さんは、当HPの熱心な御愛読者様です。
熱いコーヒーを淹れて、マッタリとキャンプ談義であります。

しばらくして、三太夫さんは東京まで帰らねばならないので、帰路へ。
入れ替わりに、巡視員のTさんが再訪。
正面の三株山へは、南登山口から車で上がれると言う。
南口からの登山道は、頂上のNTTの電波塔への作業用の共有路となっており、最近コンクリートを打ち整備したのだと言う。
確かに、昨年見たときは砂利道だったはずだ。

テントを撤収したあと、そのTさんの話に興味を持った私と★さんは、早速、南登山口へ車で移動したのです。
北登山口からぐるりと約3km回り込み、南登山口。
そこから車で乗り入れることが出来ます・・・Tさんの言う通り。



最近新しくコンクリートで整備された道。
がしかし、これはほんの僅かで、すぐに細く急峻な上り坂へと変貌した。
この先は怖い上り坂でUターンも出来ず、止まることも恐ろしく・・・登りきるしかないが、アクセルを踏み込んでも止まる寸前の限界ギリギリの状態。
クロカン車などの、スーパーLOWギアが無い車だと、本当に恐怖を覚える急坂になります。

気軽に街乗り用の車で登るのは絶対にオススメしません・・・やめときましょう(汗
巡視員のTさんに教えて頂いたものの、本来この道は登山道・・・車で上がっちゃいけませんね。

      

やっとの思いで、頂上まで車を引き上げてきました。
昨年は北側の登山道を歩いて登って来た山頂です・・・反対側から車で来れるなんて・・・何だかなぁ(笑

冷たい風が吹いていて、とっても寒いです。
展望台に上り、2台の双眼鏡で周辺の山々を眺める。
遠く富士山を見ることも出来る、とのことですが、いずれ何度もここに幕営に訪問するときの楽しみにしておきます。

さて、下りはソロ〜リと車を下ろしていき麓へ・・・。
「いや〜、すごい坂道でしたねぇ〜!」と、★さんと安堵の苦笑い(笑
ここで再会を期して散会です・・・。

帰路は、鮫川〜棚倉〜浅川〜中島、と山間の秘境道路を堪能したのでした。
この周囲の山間は、林業の伐採作業場と牧場が多く、何となく雰囲が南東北と言うより、岩手などの北東北と似た感じがします。






END



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