姫神山一本杉園地キャンプ場(岩手県)
2010年 2月

住所:岩手県盛岡市玉山区馬場前田
料金:無料

久々です・・・幕営レポUP、ようやく幕営に出られました。
昨年末以来、だいぶ間が空いてしまいました〜。

この冬、暖冬予報でした。
自分的には、暖冬のイメージとこの冬の状況にはギャップを感じていまして、ちゃんとした冬状況なのでは・・・などと思うのです。
しっかり冷え込むし、大雪も降る。
がそれでも、トータル的に断ずればやはり暖冬なのだ・・・と言うのを、何かで聞いた。

何を言いたいのかというと、こんな真っ当な冬景色になっているさなかにボヤボヤしていると、冬の幕営の機会を逸してしまうではないか・・・ということ。
気が焦るのだが、このところは幕営に出られない週末が続いているのだ。

さて、そんな個人的な愚痴はどうでもいいことで・・・。
とにかく、このhpでは幕営してこそナンボの世界なんだろうね(笑。



久々の幕営・・・今日の東北地方は本式の冬模様・・・。
どこに向かいましょうか・・・?

まずは、自分の天邪鬼な性格を反映して、あえて吹雪模様で荒れる方面へ舵を向ける。
雪道ドライブで気分をジワリと盛り上げるのです。

     

いつものルートを北上すると、満足の白銀風景が楽しめるのでした。
宮城からの県境を過ぎると、一気に吹雪き模様だ・・・。

やはり東北とは言っても、宮城側とその隣は状況にえらく差があるね。
宮城では日差しが出ていたのだから・・・。

      

路面は雪で白くその下はしっかりと凍結しており、ブレーキを踏めばABSが効きながら一気に10mほど車体が滑走してしまう状況なのである。
前に車が居ないのが幸いで(居たら衝突)、危うく交差点の中まで進入してしまいそう・・・凍結路では何しようが、とにかく止まらない(汗

そして今の降雪状況がすごい・・・見る見る間にモコモコと綿雪が積るほどなのです。
雪道ドライブ・・・危険と隣り合わせだが、ドライブテクニックを磨くには最高だ(何言ってんだか)。

さて、怪我しないうちにほどほどにしておいて、この辺で雪見の温泉に浸かろうよ・・・。
近くにあるのは、網張温泉・・・いつもの休暇村の温泉館のほうに寄る。
幸いにイモ洗い状態には混んでおらず、ゆったりと湯に浸かることができる。
あ〜この感覚・硫黄の匂い、大雪の塊を見ながら露天風呂に浸かっている・・・強い吹雪が吹き荒れる・・・湯船から出るに出られないのだ(笑



こんな感じで雪景色、吹雪ドライブ、雪見露天風呂を味わって大満足・・・。
さて、もうそろそろ今宵の寝所を決めなければ。



温泉にすぐ近くの相の沢キャンプ場も悪くないのだが、歩くスキーなどの人出の賑わいが煩わしく気が向かないのです。
それに林の中に入ると、特に眺望も望めない場所柄だ。



やはり、このエリアでの自分のお好みは、この「姫神山一本杉園地」・・・ここだ。
眺望の良さと、登山口にある野営場の持つワイルド感が、たまらないほどに良い。
まぁ、もっとも眺望の楽しみは好天時に限るが・・・。

     

到着はもう夕刻となってしまった・・・。
この時間では既に雪の姫神山への登山の人は帰っており、駐車場には一台も車が居らず好都合だ。
場内、貸切だ。

      

今回は上にあがらず、トイレ棟から下った場所に決める。
登山口前だと、夜明け前の早朝に登山者の熊鈴の音が煩く響き(この真冬なのに)、わずらわしいのを避けたい為です。



それほどの雪の深さではないが・・・約40cmほどかな?
今日は昼でも氷点下の冷え込む日・・・雪はいくら踏みつけてもサラサラのパウダーなので一向に固まらない。
こうなると、テン張りの地均しなど意味のない作業になってしまう。

      

夕刻も過ぎ・・・テントの設営が済んで雪見を楽しんでいる間にも、日が暮れて暗くなってきています。
こうして、雪中の幕営の時のほうが普段より道具は少なく済むので楽だ、あれこれ持って来なくても良い。

吹雪に耐えるテント、安眠できる冬用シュラフ、最小限の火気と僅かな食料・・・これだけで済む。
集合用の大きなテント、明るいランタンや、大きな焚き火台など・・・天候の荒れやすい雪国で吹雪の下の幕営では不必要で使うのも面倒。

テントの外は、シンシンと冷え込む。
岩手・姫神山の麓、このエリアの冬の冷え込みというは、本当の冬の冷え込みだろうと思う。

pm7時頃になると、外はキラキラとした粉状の浮遊物がランプの明かりに浮き上がる・・・ダイヤモンドダストになっているのだ。
既に−10℃近くに冷え込んだのだろうか?
がしかし、無風で空気が乾燥しているので、外に佇んでもそんな気温の低さは感じないものです。

      

テントに篭る。
二人の吐く息が白く、いっぺんでテントの中が白く煙る。

まずは喉が渇いた・・・雪で冷していたビールを取り出しカップに注いで遣る、これがたまらない。
明かりを点け、ナンを炙る頃には暖かくなっており防寒着を脱ぎ、心地良いマッタリの状態となった。



うむ!美味い〜。
岩手なのに、なぜか飲んでいるのは秋田の銘酒・高清水。
燗酒が、またいい味わい。



静かで、風音すら聞こえないシーンとした夜。
久しぶりの雪中幕営、やはりいいねぇ・・・満足です。



風も無く安心して寝られた一夜。
明け方am5時頃だろうか、早速、上の駐車場に到着の車のライト光が一瞬テントを照らし、同じタイミングで瞼を開けた。
やがて静まりシュラフに包ってウトウトしているのが、なんとも心地良い。

     

だいぶ明るくなり、シュラフから身を出す。
キーン、と冷え込んでいる。
テントの中に転がっているコーラが凍っていて飲めない。



この景色だ・・・これが素晴らしい。
本当はきちんと明け方に起き出て、朝日に当たり紫に染まる南部富士・岩手山を拝むのがイイのだろうが・・・いつものように寝坊した(笑

      

場内はたっぷりの雪で覆われており、傾斜があるのでスキーやソリ、スノーシューなどの雪遊びには好適な場所だ。
テントに戻り、冷え切ったガス缶を手で暖め、何とか湯を沸かして熱々の簡素な朝食。



名峰、南部富士・岩手山・・・実際に望むと迫力の山容です。
何度見ても、この迫力と美しさに感動するのです。

今回も、この絶景を見ることが出来て嬉しい。
名残惜しいが・・・撤収して帰路だ。



ユルユルと南下。
盛岡を通り過ぎ、花巻。
温泉に浸かろう!

     

ここも好きな温泉地です。
この大沢温泉は自炊の湯治宿泊が出来る・・・この湯治宿泊、いつかやりたい。
とにかく、昔ながらの風情を味わえる・・・。



さて、あの川沿いの露天風呂にたっぷり浸かろう。
雪見の露天風呂である。



お約束の風呂上りのアイス。
帳場の隣、畳の休憩所でTVを眺めて頂く。

姫神山一本杉園地・・・自分にとっての一等地!
満足の幕営でした(笑





END



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