奥新川キャンプ場(宮城県)
2009年 8月

所在地:宮城県仙台市青葉区新川岳山1
料金 ¥100/大人、子供無料 ¥400/1張

先週はお盆休みで、青森で幕営してきました・・・。
すっかり秋の匂いがしていましたねぇ・・・笑

その盆休みの狂乱も過ぎ去った後の週末であります。
そんな今回は近場です。
独りで気ままに出向きます。



宮城のキャンプ場の中でも、いや、広く見ても「奥新川(にっかわ)キャンプ場」と言えば特色があります。
何より、駅に隣接したキャンプ場として有名なのです。
宮城・仙台と山形とを結ぶ仙山線は、深い山間を縫うように繋がる路線で、鉄道マニアにも知れたルートでもあります。

奥新川駅を降りると、そこはキャンプ場・・・という特色のある場所なのです。
また、当然、鉄道以外にも行けるのであって、R48の作並から林道に分岐して進むと来ることが出来る。



仙台方面から来ると、作並にある「ニッカウィスキー仙台工場 宮城峡蒸留所」がある。
ニッカ好きなので、当然素通りは出来ない(笑
とは言え、時間の都合で売店にだけ寄りに来ました〜。

     

「日本のウィスキーの父」と言われる竹鶴政孝氏が創業したニッカです。
その創業者の名を冠した「竹鶴」であります。(ちなみに、竹鶴は広島の有名な日本酒の酒蔵で、政孝さんはそこの同家の出です)
わずか180mlビンのこれは、普段のクリアブレンドの720mlとほぼ同額であります・・・今日は贅沢!!(笑
学生時代に何度も読んだ「ヒゲのウヰスキー誕生す」・・・また読見直してみようかな。

「ニッカ」という社名は、創業当時、青森や北海道で産出されたりんごを使った果汁の販売でスタートした「大日本果汁株式会社」の略称なのである。
ウィスキーは仕込んだ後、何年も寝かせなければ商品にならず、創業当時は近隣のりんごジュースを販売し経営を支えたのだという。
そして、台風で落下し傷物となり、そのままで売れず困り果てた農家にリンゴを持って来させ、そのまま申告の量を計らず高値で引き取ったのだという。
そのりんごジュースの歴史は、今や「NIKKAシードル」という本式の瓶内二次醗酵(つまり、シャンパン方式)のアップル(りんご)ワイン「シードル」として販売されている。
NIKKA創業者の政孝氏の一生は、まさにドラマチックそのもの・・・感動します。

昔、本場スコットランドに学び日本で産声を上げたニッカのウィスキーは、今や世界No1(WWA認定)に輝き、既に本場以上の気合充分の酒造メーカーであります。
その、日本が誇るべき「この道一筋」のニッカの主要な蒸留所の一つが、この宮城県にあるのです。
大いに誇らなければなりません!(笑





さて、美味し酒を手に入れ、トレッキングの出発点に来ました。

     

ザックの中身を点検して背負います。
まぁ、軽量化なんて考えてないから、結構重いですよ・・・・
50Lザックでこれだもの・・・でもオヤジの気軽なレジャーは・・・「これでイイのだ!」(笑



この看板が目印で、林道へ入っていく。



長命水という湧き水のある場所までは、車で10分とあるが、これは誇大広告(笑
RV車で飛ばせばその通りかもしれないが、実際、道が険しくそんなにはスピードは出せない。

前出のように、今回向かう「奥新川キャンプ場」へは、電車でも車でも行けるのですよ・・・実際。
でもね・・・デカイ車でバァ〜って悪路を走破して向かっても、大して面白味のない場所なんですよ・・・と思います。

      

なので、自分は必ずトレッキングでこのキャンプ場へ向かいます。
奥新川キャンプ場とトレッキングはセットです(笑

昨年も同じ8月にトレッキングで向かいましたね。・・・あの時は蒸し暑くて大変だった〜。
今日は、気温25度で曇りと条件は楽です。
それに独りで歩くので、それもまた楽です。

急斜面などはないですが、それでも坂道は息が切れます。
とは言え、わずか5〜7km程度の歩きです・・・まぁ、ザック背負ってのトレッキング、丁度良い距離ですね。

      

長命水のところまで来ると、新川川の渓流も素晴らしく綺麗で、靴を脱ぎ脚を浸しタオルを濡らし汗を拭います。
ニッカのウィスキーの仕込み水も、この新川川や長命水とこの地にある水ということで同じくしており、先の竹鶴に合わせたい。

ここを過ぎ、更に歩くが、この先舗装に変わりと坂道が辛い。
しばし行くと、キャンプ場が見えてくる。

      

テントが何張か建っているが、閑散として良い感じだ。

   

受付は名取屋商店なのだが、営業していないらしく人気がない。
その手前に受付の看板があって、矢印先は民家で、受付はそこで行うことになったようです。



その隣の奥新川食堂で冷えた缶ビールを買う。
すると、自家製のカラシ漬けをいっぱい持たしてくれた(笑
ナス、キュウリ・・・冷えていてパリポリと美味い!
大汗かいて歩いて着いた後のビール・・・美味いんですよ!!

さて、どこに張ろうか・・・
サイトは線路沿いや炊事棟周り、ファイヤーサークル隣など、多彩にある。
が、昨年と同じ場所が空いていたので、必然的に同じところになった。



やはり蒸し暑くて、汗だらだら状態になっております(汗
無風が辛い・・・。

空を見やると、黒い雲が流れております・・・
雨はヤだなぁ・・・

      

まぁ、降らないだろうけど、念のため前室として屋根掛けしときます。



屋根の下で、早速ウィスキーを長命水で割って遣る。
うむ!美味い!!
水で割ると、豊かな香りが広がる。



焚き火場所があるので、そこで焚き火をはじめる。
受付したときに、廃材があるのでそれで焚き火OKよ・・・と言われおります。

     

日が暮れて、焚き火が良い感じ・・・
やっと涼しくなってきました。

     

蚊が多くて居心地が良くないのだけれど・・・
まぁ、まったりとやってます。



やがて夜も更けました・・・
寝ましょう。



翌朝!まだ4時過ぎの早朝・・・
目が覚めてしまったのですよ(凹

まだ暗いです・・・。
しばらくラジオで気を紛らしながら・・・ウトウト。



5時過ぎ、起床しちまいました(笑
とは言え、やることもないので、周囲を散歩です(笑

     

奥新川駅です。
まだ始発電車も来ません。



奥のほうまで散歩して、ワイルドなつり橋を渡ったり・・・。
次回はちゃんと用意して、この先の滝めぐりをしましょう。

     

戻ってきてam6:30・・・まだ早朝(笑
二度寝すっか・・・笑



夜は涼しくなったものの、まだまだ暖かくてシュラフに包まるほどでもなく、マットも出さずにシートに直のほうがヒンヤリで気持ちよかった。
日が出てきて暑くなってきたので、撤収。



9時を過ぎ、飲料水を携えてまたザックを担いで歩きます。
車でも電車でも自転車でも来ることは出来ますが、自分としてはこうしてトレッキングで向かうのが楽しいのです。





END



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