国設くるみ台キャンプ場(秋田県)
2009年 5月

秋田県山本郡藤里町藤琴字藤琴沢国有林
料金:無料

今回は北東北へと、遠出を考えています^^
どこまで行けますかね・・・。
GWも終わって、もう道路の渋滞も心配ないと思うのです。



<あゆパーク舟形キャンプ場  住所:山形県最上郡舟形町舟形  料金:無料

今日は仕事を終えたら直ぐに帰宅して出立の準備をする。
車にいつもの荷を詰めると、ミニととも準備万端で乗り込んだ・・・。
日が長くなった・・・まだ明るい。

今日の寝床は山形・舟形町の「あゆパーク舟形」です。
GWのときも利用しましたが、遠出のときの前泊地として気軽に使えて、所謂、都合の良い場所なのです。
鮎釣り解禁後は、キャンプもだいぶ賑わうように思います。



県境を越えて山形へ抜け、新庄の手前の舟形町へ着いたのはpm9時過ぎ頃でした。
嬉しいことに、若あゆ温泉がまだ営業しているので、先に風呂に入ることにする。
しかしこの温泉、昔はちゃんと塩辛い湯だったのに、何故だか今は黄金色こそあれ塩素臭のある舐めても塩味の無い湯になってしまった。
それこそ、昔は湯気だけでも目に沁みるほど濃い湯だったのに・・・。

さて、あゆパークに来ました。
カマドや水場の前には既に先客のグループがキャンプ中でした。
奥側の端のほうに進み行き設営を始める。
今回も同じくこのシェルタです・・・なにより設営&撤収が凄く楽なんですよね。

     

もうpm10時頃になっているのでシェルタに入って寛ぎますが、寝酒を呑むとすぐに眠気。
周りは静かで、とても良い感じですね。
綺麗な星空を見た後、シュラフに潜ると就寝です。

そして翌朝・・・

      

周りは濃い霧。
すごく寒い朝です。
幕体の結露もすごいです・・・幕体に触れるとビショビショになります(笑

ヒンヤリの中、簡単に朝食を済ますとサクッと撤収。
幕体は濡れたままだけど、まぁ、仕方ないね^^

さて、あゆパークを後にしてR13を北上します。
途中、車に給油、満タンで約¥2,000。



<からみないキャンプ場  住所:秋田県北秋田市阿仁 料金:無料>

秋田への県境を越えて、大仙市を通りR105に入り北上を続ける。
阿仁に来たところで、からみないキャンプ場を見に行く。

ここは5年前頃に見たきりで、その後はなぜか通行止めだったりで来ることが出来ず、幕営を果たすことが出来ないでいる。
視察したのは、昔、この近隣の親子キャンプ場で泊まったときだったか・・・。
なんだか今日は〜♪行けそーな気がするー♪
・・・ばき(笑

ってことで?・・・久しぶりに、からみないキャンプ場まで行ってみよう。
早速の未舗装林道です。

     

まずは最初にこの広場があるんです・・・。
昔、最初に見たときは、てっきりこの広場がテン場と思ったものです(笑



崩れた歩道橋を横目で見ながら、その先へ。

      

はい、ここがキャンプ場。
管理棟はまだ開いてません。

トイレと炊事場はもう利用できます、水もちゃんと出ます。
平らなところは少ないのですが、木々の間にテントを張ることになります。

素晴らしいですねえ・・・この新緑の鮮やかさ!
足元にはまだ昨年の落葉が残っていてます。

      

落葉のじゅうたんの心地良さ、そして脇の渓流の透きとおった水の流れの素晴らしさ・・・特筆ものですよ。
釣れるのかどうかは、自分は釣りをやらないので判りません〜^^

炊事棟は結構大きく使いやすく、カマドもある。
七厘も常備?(笑



薪も常備・・・^^
山奥のひっそり系野営場としては全く文句なく、大変素晴らしい環境であります。
これこそ我が「温泉とど的」幕営場にふさわしい・・・なんてネ?

う〜ん、いいですねぇ・・・近い時期にここで念願の幕営をすることにしよう!
ちなみにここの道路(未舗装の林道)をずっと行くと、河辺三内の井出舞沢の渓流沿いの園地へと繋がるが、今現在は通行止めである。



<森吉山ぶな帯キャンプ場  住所:秋田県北秋田市阿仁 料金:無料>

さて、何年かぶりに「からみないキャンプ場」を視察した後、時間もまだ早いので、今度は別のキャンプ場へ向かってみよう。
ふふっ、今日はヤル気満々なのだ!(って何が??笑)

R105号へ出て、阿仁幸屋渡に差し掛かると、ぶな帯キャンプ場への案内看板を見ることが出来る。
またぎの里・・・阿仁町。
これは、もう何度もこの105号で阿仁を通過するたびに目にしており、いつか見に行かなくては・・・と思っていたのでした。
幸いに今日は時間に余裕がある・・・山形で前泊した効果なのだ。



幸屋渡−ぶな帯線というルートのようだ・・・およそ12kmで、反対側のスキー場のルーに比べると10kmほど近い。
これ幸いと、その案内のほうに車を向けるのです・・・あぁ、この先に待つ地獄も知らずに(重油汗。
直ぐに、秋田内陸縦貫鉄道の踏み切りとなり、丁度、一両だけの客車が通過したところだった。

     

やがて未舗装の道・・・この辺は走り易く林道と言えど鼻歌交じり・・・スイスイと登っていった。
そろそろ飽きたところで、高津森林道の標識。

走りやすい砂利道はやがて終わり、上り坂がきつく、轍も深く、所々泥濘まである悪路に変わった。
オフロードの4WD車でもない只の軽のFFタウンカーなんぞが登ってくる道じゃない!!・・・写真撮る余裕も失せてマス(冷汗

が、しかし、時既に遅し・・・道幅も狭く坂道続きでUターンも面倒なのだ・・・。
覚悟を決め進むしかない・・・時折、轍の出っ張りが車の腹底に当たり悲鳴に似た鈍い音を出すのだった。
しかし・・・いつも思うが、この華奢な軽自動車、こんなことばかりやっていては、いつか本当に壊れるんじゃないかろうか?(汗

ようやく悪路も軽減し、キャンプ場まで1kmと迫った。
が・・・



ぐひゃ!残雪に阻まれましたとさ・・・(凹
こ、ここまで迫ってきながら・・・ウラメシや〜〜。

くそー!と思いつつ、せっかくここまで来たのです・・・あの地獄のような恐怖の悪路を舐めるように上って来たんです。
こりゃー、行くしかないでしょう〜〜!歩いて!
ってことで、トレッキングシューズに履き替えて、ざくざくと歩いていきますよ。

     

スキー場の真上ですね。
キャンプ場へ進む道にはこんなに残雪が・・・。
で?どこなの?キャンプ場?



しばらく歩いて上っていくと、道の脇に標識を発見!
この辺なんでしょうか・・・ね〜?!

      

いやー凄い!
なにが凄いって、このブナ林の緑の濃さ!自然の醸す色合いって、なぜにこうも素晴らしいんでしょう。
新緑の素晴らしいところは、紅葉も良きかな・・・。

で?・・・この建物はなにやらバンガロー?・・・使えるのかな?
キャンプ場といえば、炊事場とか、テン場とかでない?・・・どこ?

よく見ると、谷の向うにも建物が・・・。
あれ?・・・ってことは、この先の道路をもっと進んで、谷の対岸の方へ回り込まねばならないのか・・・。
そうなると、あと1kmもありそうだ・・・まだ残雪の道を。
う〜〜む!どうする?あんまり道草も出来んぞな・・・この先もまだまだ遠いんですよ、今夜の寝床は。



しゃーない!今日はここまでにしといたるで〜!!・・・ってことで、ハイ(汗
トトの待つ車に戻り、車を出す。

今度は分岐をスキー場へ下りる方向に舵を切り下る。
すると、砂利道は直ぐに終わり、舗装路に変わったではないか!やはりこっちのルートが正道だったのねー!(自爆
スキー場の駐車場まで下りれば、あとはスピードの出せる普通の道路・・・
冷静に考えれば当たり前ですよね〜?、スキー場までの道路が悪路のはずが無い。

麓に下り、またR105に戻ると、これまでの緊張からか、どっと疲れを覚えたのはホンの気のせいですよ(笑



<くるみ台キャンプ場  住所:秋田県山本郡藤里町 料金:無料>

さて、いよいよ今回のレポの本題であります・・・(遅
実は、この時点ではくるみ台キャンプ場は、視察のつもりだったのです。
なぜならば手前の真名子の集落あたりで、未だ冬季通行止めなのではないかな?なんて思っていたのです。
でも、暖冬で早く解除されたかも?・・・との淡い期待もあったのです。

まず向かってみて、だめなら戻って近隣の「素波里園地キャンプ場」へ行けば良い・・・
そこは間違いなく営業中なのであり、有料キャンプ場なのだがそのときは妥協することにしよう。

      

案の定、幾度かの通行止めの看板があって、怯えながらも進むだけ進む・・・ようやくキャンプ場への黒石林道との分岐に到着。
青森へ抜ける釣瓶落峠へ向かう道、県道317の西目屋−二ツ井線がこの先から通行止めとなっているのだった。
黒石林道へは入って行ける・・・これは良い展開ではないか?

      

なんと!予想を覆して現地に来ることが出来たのだ。
さて、問題はキャンプ場として公に利用できる状態なのか?と言う確認である。

トイレは開いており既に利用可能な状態、水洗の水も出て紙まで常備されている。
このような山奥の更に奥にありながら、こんなに快適なトイレが設置されているとは・・・さすがは国設のキャンプ場と言うべきか。
炊事場の水道の蛇口を捻ると水が出た。
よっし!OK!無問題!本日の幕営地決定!あー良かった(安心

      

あぁー、この深い緑の濃さ・・・素晴らしいです。
脇の渓流は雪解け水でやや水量多し、清き流れであります。

この周辺は木々が多く、ブナ林のほか立派な秋田杉の杉林にも囲まれた一帯だ。
そんなこともあってこのキャンプ場は独特の雰囲気・・・こんもり囲われた感じのひっそりした一角だ、それがとても好い。
思えば、このキャンプ場の存在を知っていたのは7年ほど前、視察が叶ったのは3年前、幕営が叶ったのは2年前のことで自分的には大いに感慨がある。

      

ここへ来ると、どうしてもこの東屋のある広場へ居ついてしまう。
一例として、東屋の前に建てると上の写真・・・こんな風になりますよ^^
他のキャンパーも居ない状態なので、遠慮なく幕体を建てることが出来るのが贅沢。

ただし、写真で見るよりここの地面の状況は良くはない。
砂利状でペグは刺さりにくく、ピンペグでは頼りなく、ゴツイ鉄ペグでゴリゴリと打ち込む必要がある。
今回はシェルタ付属のアルミのペグを浅く刺したが、ちょっと頼りない。

     

他のキャンパーが居る状況なら、こうして施設を占有してはいけない・・・東屋と言うのは共有物で占有してはならない。
が、この時間で他に誰も居ない状況なら、もう気にしなくとも良いでしょう・・・それが貸しきり状態での贅沢。
この東屋の居心地の良さ・・・タープを省略できて楽なのです^^

それにしても、このミニととよ・・・脇に炭の箱を置いては、焚き火台に炭を補給する姿・・・なんとも、いっぱしのキャンパーじゃの〜!?
この後彼は、炭火が頃合になると一人焼肉を始めてます(笑

     

北東北、北秋田・・・白神山地の一角、深い緑に圧倒されながらやがて日が暮れてくるのです。
少し早いがランタンを出し、プリヒートカップにIPAを注ぎ火を着けて点灯の準備を始める。

      

今夜の夕食のメインはこのところ毎度の、お気に入りのシンプルなパスタ料理。
前回の時にも書いたのですが、塩屋さんに頂いたオリーブオイル・・・なにか、ひと味違うんですよねぇ。
材料、たったこれだけ・・・ちなみにフライパンは百均品、ちゃんと焼き入れ済みです。

オリーブオイルがエクストラバージンなので、熱くし過ぎないようにしてニンニクの出汁をとります。
トマトと乾燥バジルと白いダイヤを入れて炒め、トマトの水分とオリーブオイルとで乳化させてソース状にしておきます。
固めの茹で上がりのスパゲティを強火で混ぜ合わせて、味を見て塩で調整して出来上がり。
もしそのトマトが旬のもので、更には自家の庭で成ったものだったら更に良し(笑

自画自賛(汗・・・あ〜美味い。
う〜む、これに冷えたワインなんかあればねぇ〜〜^^
こんなのが、幕営でのささやかな自分ながらの贅沢ですね。
真夏だったら、冷えたトマトに白いダイヤとオリーブオイルを掛けて、ジュースが出たところでスパゲティを合えて冷製トマトスパゲティなんてどうかな?
なぁんて、一人自己満足。(笑

     

いつものように焚き火の炎に見入る。
ここにファイヤーサークルがあれば完璧なのですがねぇ・・・。
今夜は小さな炎・・・これもまた善し!



さて、夜も更けてきました・・・今夜も寝る頃合です。



翌朝・・・
どんより曇り空、時折雨粒で湿った空気。



気のせいだろうか?広場の草の緑の濃さが少し増したように見えるのですが・・・?
ひと雨毎に新緑が増す季節なのですよね・・・あと二週間もすれば更に濃い緑に囲まれるのです。



撤収を終え、名残惜しくこの場を後にする。

      

来た道順を戻りつつ、振り返りに撮影です。
くるみ台に向かうときここのゲートを通ると、いよいよエリアに入って行くという実感が沸くのです。

     

ふもとに下りて藤里町に戻ると、こんな綺麗な風景に出会いました。
菜の花畑です。
一面の菜の花・・・鮮やかな黄色です。
天気がパッとしない早朝なので見栄えも今ひとつなのかも知れませんが、それでも思わず車を止めてしまう見事さでした。

さてこれから一気に帰宅の途です。
北秋田から南東北の宮城まで・・・来るはよいよい、帰りは長い一般道・・・未だETCは装着せず。笑
家に着いたのはpm4時過ぎ、今回も約800kmの旅でした。






END



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