秋山浜(福島県)
2008年 10月

福島県郡山市湖南町
猪苗代湖畔
無料

今回は昼過ぎから自由に時間が取れる為、午後から向かえる範囲の近場でないと行けない。
あれこれと行き先の考えを巡らすものの、どうも気が向くところが浮かばない。
あそこもここも・・・と、候補はいくつもあったのだが、多少なりとも遠出にしたい。
とはいえ・・・何処に行こうか。^^



所用が済んで、さて何処に行こうかな。
湖畔に行こう・・・と言い出したのはミニととである。
あーそうだった、君も居たんだったな〜(汗、今日も連れて行かなくてはならんな。
と、言うわけで(どうでも良いのだが)、今回は猪苗代湖畔なのである^^。
良く考えてみたら、猪苗代湖畔も久しぶりだ。

下道を南下して湖畔に来たのはpm3時頃である。
まずはいつもの様に浜前付近のキャンプ地から見て廻る。
第一候補としていた横沢浜、そして隣の館浜・・・貸切でここに決めたかったが、貸切のはずだ・・・風が強くてイマイチ。
がしかしそんな中、舟津浜のほうは炊事棟を中心に宴会中の一大隊がいるので遠慮。
そうなると必然的に秋山浜しか選択肢は無い。

   

途中サニーランド湖南の前を通るが、なんと!そのはす向かいにあった某コンビニが潰れていた!
このコンビニは確か、わずか2年前にオープンしたはずではなかったか?
しばらく来ないうちに細かなところで変化があるようだ。

さて、やはりと言うべきか秋山浜に来ると殆ど無風の良き状態である。
この湖畔の特徴とも言うべきか、湖南側の浜で風が強くても秋山浜に来ると多少風が弱まり当らないのだ。
今日は幸いにもここは風が無く、楽な幕営が出来る。

      

久しぶりの秋山浜、なかなか良い雰囲気です。
風が無く波音も無し、静かな湖畔です。
天気は曇り、予報では雨は落ちないようだ。
今回は開放感のあるコンパクトな久しぶりのタープ、それにお久しぶりのステラ・・・今回は久しぶりばかりである^^。
気まぐれに持ってきてみたが、こうしてみるとステラの3は結構でかいね。

      

正面の磐梯山は見えるが、曇天で夕日に染まる絶景にはならないようで少し残念。
だが目の前の湖面と勇壮な磐梯山の風景は、この猪苗代湖畔での幕営の大きな楽しみである。
そんな風景を眺めながら、適当に一杯遣る。
やはり、風がないと何をするにも楽で良いですね、お湯もすぐに沸いてくれる。
思えば本当に猪苗代湖畔は久しぶり、天気はイマイチだが場内は綺麗で何か嬉しく新鮮な気分。

   

しばらくするともう暗くなり始めた。
今日は思いのほか温かく、空気も乾いており夜になっても露が下りないので快適だ。



腹を空かしたミニととには、100スキで作った卵とじでどんぶり風にして提供。
家の冷蔵庫から持ってきた僅かな食材だけでインスタントに出来て楽、ワタシの幕営にはアレコレ料理はでません。^^
自分用にもう一つ作って酒の肴。

   

静か・・・シーンとしている。
ラジオの音を小さくして鳴らしてみる。
ナイターばかりでうんざりするが、なんとか好みの音楽流れる局にチューニングする。

しばしマッタリ幕営の夜を楽しむ・・・このひと時が何ものにも換え難い楽しみである。
しばらくして、ミニととのあくびが3回来たところでテントに入ろう。
用心してシュラフも変えてきたが、今日は思いのほか温かく過剰装備だったかもしれない。
ミニととの歯磨きが終わるのに合わせてマットに息を詰める。
シラフのうちに膨らませればよいものを、酔ってやるものだから撤収時の巻き上げの時には酒臭い匂いがする(笑
早い時刻だがもう寝よう・・・静かで良く眠れそう・・・これも幕営での贅沢だ。



うーむ!よく寝た!(笑
寒くも無く暑くも無く、本当に気持ちのよい寝心地。
ゆっくり起きて外にでる。

   

水墨画のような風景。
静かな朝・・・。

      

ゆったり、熱いお茶を啜りながら曇天の風景を眺めている。
あと一月もすれば同じ場所も次第にキツイ風雪に晒されることになるだろう。
その時期にはこんなマッタリ気分では過ごせないだろう・・・。

それでも個人的には、猪苗代湖畔での幕営は真冬に限る、と思っている。
ザァーっと吹き荒ぶ風雪を湖面に見ながら一夜を過ごし、天候回復した翌朝に現れる磐梯山の姿は神々しく見えるものだ。
そんな時期もあと僅かで訪れるだろう・・・今年ももうそんな季節なのか、月日の経つのは早いものだ。

撤収後は温泉に向かう。
土湯峠は標高約1,200mのところで、その周囲には例えば鷲倉、野地、赤湯温泉など本格温泉の秘湯がごろごろしている。
その中でも更に上を行く秘湯がこの幕川温泉である。
秘湯地から更に分岐して行くというアクセスはワイルド極まりなく当然冬季閉鎖、秘境・秘湯とはこれを言う。
まさに山峡の秘湯。



この宿には有名な瓢箪形の露天風呂があるが、そんなものよりマニアはやはりこの野天風呂だろう。
源泉が沸いている脇の渓流野天風呂。
この簡素な風情がソソルのだ。

   

ジツに好い。
脱衣所は狭く流しのフロアなど無い。
がしかしこの荒涼とした周囲の雰囲気の中、ツンと漂う硫黄の匂いが高地で沸く温泉らしさを実感させられる。
ここまで来た甲斐があるというものだ。

   

所々に色付いた紅葉を眺め見て土湯峠を下りていった。
土湯峠はそれ程世間に知れては居ないが、ダイナミックな紅葉は素晴らしく名所の一つである。




END



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