岩洞湖家族旅行村(岩手県)
2008年 7月

所在地:岩手県盛岡市玉山区藪川亀橋
料金:無料(オートサイトは有料)

東北地方、今年の梅雨は空梅雨のようですね、一向にまとまった雨が降りません。
多少の蒸し暑さで梅雨時を思わせるものの、何日もは続かない様子なのです。
幕営にとっては雨続きではない方がありがたいものの、やはり水不足などの影響まで出ないことを祈りたい。



今回の幕営は遠くに出向くので前日に荷物を車へ積んでおいた。
翌早朝、普段の平日に出勤する時間より早い時間には車を出すことが出来た。
いつもの軽自動車はカミさんの都合で拝借できずステーションワゴンでの移動となったが、燃費がほぼ2倍でありサイフにキツイ旅だ。
土曜日の早朝ということもあって一般道はスムーズな流れで、順調に北上できる。
岩手に入り地元のラジオから梅雨明けのニュースが流れた・・・空梅雨が明けたか・・・。



燃費を気にしてエコ運転に徹すると11km/Lくらいの燃費で、渋滞などが無ければ維持できそうなのですがね・・・。
天気は晴れ。次第に暑さが増してきます。

今回の目的地は岩手県の「岩洞湖家族旅行村」です。
緑の葉を茂らせた白樺林の広場が素晴らしいキャンプ地、今回はそこでゆっくり過ごそうとの目論見である。



R455に分岐して外山ダム付近に来た所で外気温は24℃、分岐前の盛岡の郊外では31℃だったからこの周辺はそうとう涼しい。
特に寄り道はせずになるべく早めに到着したいと思い、ストレートに北上し現地に着いたのはpm2時過ぎ頃だったろうか。
一般道で約7時間以上かかった・・・休憩時間も入ってとは言え、やはり遠いね。(笑

さて管理棟で受付、もう既に顔馴染みともなった管理人さんと談笑です。
ワタシの大のお気に入りの場所・・・白樺林に囲まれたピクニック広場へ向かいます。
うーむ!何度来てもこの白樺林に囲まれたここは素敵な風景&雰囲気。

     

今の時期は白樺の葉が茂って葉の緑と白樺の樹皮の白とが、絶妙なコントラストとなっているのです。
実際の話、ワタシは数年前まではこのような白樺林の風景というのは写真でしか見たことがありませんでした。
そんな訳で、岩洞湖家族旅行村の中でも更に白樺林に囲まれるように幕営が出来るこの場所に来ると、自分的には未だに感激です。

さて、いつもの幕営場所には大きなタープが建っております・・・予て当HPのBBSで交流をして頂いております、三太夫さんであります。
三太夫さんは東京を出てはるばる山形〜秋田と廻り来て、今日、ここでの合流となっております。
HPが取り持つ縁でありまして、いやー初めまして!と、まずは御挨拶となります。

既に具合の良い大きな屋根を建ていてくれましたので、図々しくも早速その屋根下に入れさせていただきます^^。
テントは後回し、寝る時までに建てればイイや・・・^^と、腰を下ろし三太夫さんと談笑。
タープ下でマッタリくつろぎながら見渡す白樺林の風景の見事さ・・・あぁ、なんと素晴らしいことよ。

まだ日が高いので、薄く割ったウィスキーソーダを遣る・・・三太夫さんの茹でた枝豆が合う。
広場を抜ける風がとても心地良い・・・。



ミニととがせっせと白樺の薪を運んでいるのを眺めているうち、合流の安倍さんが到着です。
皆で乾杯の美味い一杯を遣りつつ、BBQかまどにて白樺や桜の木の丸太で焚き火です・・・これまた贅沢。
白樺はその樹皮には勢い良くバチバチーと着火し、インスタントに焚き火が始まる。



管理人さんによれば、ここ玉山区藪川という土地は特異地区で夏でも盆を過ぎると明け方にかなり気温が下がる(氷点下?)日があると言う・・・
にわかには信じられない話だ。
だが実際、昨年の夏の終わり頃にも付近の飼料用トウモロコシ畑には霜が下りて白くなったのだと言う・・・凄い、さすがは本州一厳寒の地である。
確かに今年1月にも、この岩洞湖周辺では気温−(マイナス)22.8℃を記録している。
ともあれ、そうそういつも特異な日があるわけでは無いので安心だが、やはり下界に比べればかなり涼しいので夏でも焚き火がとても心地良い。

BBQのかまどを小さい方でやっているので、やや焚き火しづらいものの好い雰囲気。
今夜は我々しかキャンパーは居らず貸し切り状態。

     

焚き火を眺めながら一杯遣る・・・安倍さんが持参の塩ウニもご馳走になって豪華だ。
夏の遅い夕刻、暗くなり始めて焚き火にダッチを仕掛けていると、向こう側から大雨が移動してくるのだった・・・。
通り雨のようだが一時ザーッとやられてしまった・・・三太夫さんの大タープのおかげで安心して雨音を楽しめた^^。

     

本当に静かでのんびりとした好いキャンプである・・・ふと誰かがホタルを見つけた。
最初は足元の芝生で光り、突然浮遊してタープから出た後は白樺の葉の影に消えた。
安倍さんの大きなロウソクの揺らめく灯りが雰囲気を盛り上げる・・・良い夜だ。

      

さて酔いも回り、気分良く寝ましょうか・・・。



翌朝、一番起きはやはりミニととだ。
次にワタシも起床、静かに散策する。



テントの脇に自生の樹に生っている赤い実・・・御存知の方、何と言うのか教えてください!
ワタシときたら動植物には全く疎いんですよ(汗

はい、これは桜の実と判明・・・やっぱり全く無知なワタシです(汗

      

朝は、野鳥の声で賑わう白樺林である。
爽やかな清清しい朝、とっても気持ちイイですな〜!
それにこの風景はどんなテントでもこの白樺林をバックにすると、なんだかカッコ良くまるでカタログの1ページになりそうですね。

      

夫々簡単に朝食を済ますと、次の予定がある安倍さんが先に出立した。
しばらくして三太夫さんも撤収の流れ、今日は東京までの帰宅で長距離を走らねばならない。
名残しくも散会、お世話様でしした・・・また会いましょう。



さて、入れて貰っていた大タープの換わりに今度は持参のタープを建てますか。
そんな頃合、見慣れた車から降りて来たのは、りえぴさん御夫妻。
なんと、昨日からオートキャンプサイトに滞在中でした。
夜に集いましょうね〜^^

     

さて、せっかくの連泊ですから遊歩道を歩いて相の山へ登ります。
広場の奥のT字路、右に行くか左に行くか迷います・・・左かな?ってことで左折。
少し進むと看板、展望園地2.8kmとあります。
相の山に登って下りるつもりでしたが、まぁ一回りコース・・・大したことないでしょ、とお気楽に進みますね。

お気楽なのは最初の1kmほどですた・・・笑
途中、白樺の倒木があったり足元がぬかるんでいたりと、鬱蒼とした道を行きます。
だんだん上り坂が連続するようになりキツクなります。
パッと開けた風景などが出て来ないので、歩いても歩いてもどこまで進んだのか手ごたえがありません。
次第に蒸し暑くなり玉のような汗が噴出してきて、小虫もまとわり付いてヤナ感じ(凹



畳み掛ける様に急坂連続・・・ふぅー、とともがんばれー!^^
休憩を繰り返しながら坂を上り、ようやく建物が・・・東屋だ。

     

ここが展望園地ですな・・・到着〜ホントにこれで2.8kmしかないんですかね〜?。
園地とはいえ草が伸び放題ですよ。
木々の間にちょっとの展望しかありませんね(笑

さて、看板を見るとその先に進めば相の山の山頂です・・・お、たった800m進めば山頂だ。
休憩して山頂に向かって進みます・・・今度は距離感があるので安心して進めます。

     

最後の急坂・・・はい、ここが相の山山頂です。
ここもあんまり展望が広がっていません。
しばしぐるりと見回して登頂をかみ締めます(笑
看板によるとピクニック広場へは900m・・・最初のT字を右に曲がれば約1kmで山頂に来られたのですね(笑

手っ取り早く山頂に来るにはこっちのコースだったのだな・・・。
さ、帰りは早ぞ・・・と、山頂からは下りの急坂が続きますね。
下り坂は滑らないように慎重にゆっくりです。

     

ゆっくり風景を見ながら下りてきて、ピクニック広場へ戻りました・・・。
一周、約1時間20分程の山歩きでした(笑。

さて時間を見るともう昼になってました。
山歩きで汗かきしたので、温泉で汗を流したくて仕方ありませんね・・・と言うことで麓に下りていつもの「ユートランド姫神」へ。



途中、姫神山一本杉園地の脇を通り好摩に向かう所ですが、気温22℃・・・涼しい!!
昼時なので、温泉ついでに手っ取り早くそこで昼食ですな、たまには贅沢な外食ってことで(笑。
ここは全くクセの無い温泉ではありますが、今回は汗が流せてサッパリできるのでとても気持ちイイですね。
時間に余裕があるので、ゆっくり温泉に浸かって良い感じ・・・連泊だとこういうのがいいな〜。
岩洞湖のキャンプ場から約15kmくらいあるんだろうか、やはり少し遠いかな・・・姫神山一本杉園地を通って好摩に下りる道路を覚えれば楽だ。

白樺林の幕営地に戻る、引き続き貸し切りの状況だ。
時間は15時・・・また今日も焚き火を始めよう。

      

パチパチという音が響き、煙の匂いが漂っては弱い風に流されて行く。



相変わらず、白樺林の濃い緑にくっきり鮮やかな白のコントラスト風景には癒される・・・好きなんですこの風景が。
今日も日が傾いてきて白樺林のほうに傾いてきており、雲に赤味が付き始めている。



しばらくして、りえぴさん御夫妻が来てくれた。
りえぴさんの所は舟を湖に浮かべるので、便利で快適なオートサイトだ。
この岩洞湖家族旅行村は、湖岸近くのサイトも林のサイトもお好みでキャンプが出来るのが良い所だ。
湖岸側の無料のキャンプサイトも、斜面を下りるのがやや難だがトイレや炊事場は快適で雰囲気も良い。
りえぴさん御夫妻とも話が弾んで時間を忘れる・・・。



頭上のタープを見ると昨夜に続きまた小さなホタルが光っていた・・・昨晩のホタルか?一緒にキャンプ話に混ざっていたのかな?笑
いい夜ですね・・・やはりこのキャンプ地は最高だな・・・。

りえぴさんがサイトに戻った後、シトシトと雨が降り出した・・・確か昨日梅雨明けした筈なんだよな〜(笑
次第に雨脚は強くなり、ザァーという感じで降って来た。
はしゃぎすぎたミニととは眠気に勝てず早々にオヤスミ。

     

ワタシはタープに当る雨音が心地良くて、寝酒を続けることにした。
気温も下がり広場の上にはうっすらと霧が立ち込めているようだ・・・幻想的な風景。(写真に撮れれば良いのだが)

灯りがあるとどうしても虫を集めてしまうので消す。
周りは漆黒の闇となり、手元だけを小さなLEDランプで照らして過ごす。
さて、夜も更け雨も止まないね・・・・そろそろ寝ましょうか、オヤスミなさい。



翌朝、雨は上がっているものの愚図ついた曇り空です。
雨上がりで早朝にも関わらず用心を忘れ、少々虫に刺されてしまった(笑
ミニととに合わせて簡素な朝食、なにせ白樺林を眺めてだからメニューはさておき気分的に美味しいかな?(笑



乾いた風が出てきたおかげで幕体も大濡れ状態ではなく、撤収も楽。

     

トイレは水洗式、男女別のほか身障者用にも配慮されてあってそ高規格キャンプ場並の快適さです。
水場の水道からは冷たくて美味しい水が出ます。

管理人さんが定時の清掃に来て、談笑。
ありがたいことに、またお出でくださいと言われる。
無料で我侭にピクニック広場でのキャンプをさせて貰い、また、そのように言ってもらえるのはキャンパーにとって最上なもてなしではないだろうか。
本当に感謝したいものだ。
そしてぜひ多くのキャンパーにも、この北東北の素敵な場所でのキャンプを味わってもらいたいとおもう。

      

さて、撤収が終わって管理棟とオートサイトで撤収中のりえぴさん御夫妻に挨拶し帰路です・・・。
約7時間、何はともあれエコ走行だ!(笑





END





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