須刈田縄文の里/大野平キャンプ場(山形県)
2008年 7月

山形県南陽市須刈田

今年の梅雨はドコに行っちゃったんでしょうか?(笑
この週末も晴れてます・・・すでに暑いです。



今回は先日来話の出ていたキャンプ場へ向かうことになりました。
山形県南部の南陽市にある、須刈田大野平キャンプ場という所です。
その周辺はキャンプへ行く時には良く通っているところで、案内看板もいつも見ていた。
数年前にも一度視察に行ったことがあって・・・かなりの奥地だったように記憶している。

キャンプ友ジープさんが仕入れた情報では、今時期その付近ではホタルが見られるということなのでした。
同じく山形のピタさんも仮想居酒屋で話すうちに急遽参加となった・・・キャンプの計画はそんな何気ないきっかけで決ることもありますね。

さて、既に日が当り暑くなって来た頃に出立・・・近場なのでスローに出かける。
がしかし、ここで悪い虫が・・・このまま直ぐにキャンプ場に到着するのも勿体無い・・・いろいろと回り道して行こう・・・。(笑
せっかく近場で金も掛からず好条件なのに、こんなことではイケナイ・・・。
そう思いながらも、宮城県川崎町へ来てしまった・・・今日は笹谷峠を走ることにする、峠ドライブだ。
宮城と山形との県境のこの峠部分は、大抵は自動車用代替路として有料の笹谷トンネルを通行する。
国道286の笹谷峠は舗装されているが、細く幅でグネグネに曲がり標高も約900mまで上がる難所道路だ、当然、冬季閉鎖となる。



この峠を通るのは約17年ぶり位で、災害で何年間も通行止めになっていた時期の以前に通ったとき以来とおもう。
ゆっくりと車を進めて上って行く、窓を全開にしてドライブすると風が気持ちいい。
時折カーブの向こうから対向車が近づき慎重にすれ違いを行うが、軽自動車はこういうときに楽だ。
爽やかな木々の匂いや濃い緑の中、グネグネの曲がり道を一つ一つクリアして進む。



やがて峠の頂上付近となった。
ここに駐車場があり一休み。
少し遊歩道に入ったところに、山小屋(山工高小屋)があり見学する。

     

深い草むらで入り口が良くわからない・・・

     

中を覗いてみると、土間にある薪ストーブの他に石油ストーブも置いてあった。
涼しい風に吹かれながら東北電力の保線所の手前まで散歩し、駐車場に戻った。
登山道以外に案内板で示された史跡などへの道は、これまた深く草に覆われてとても歩けるものではなかった。



さて、峠ドライブを堪能して麓へ下り山形の街中に入った・・・うーむ、暑さカムバック。
ここから南下し南陽市方向に舵を取る。



山形市を外れた頃に温泉の看板を発見、「百目鬼(どめき)温泉」だ。
山形は温泉王国、ドコにでも本格派の温泉があってしかも安くて綺麗な施設が多い。
この百目鬼温泉も大露天風呂を備え、成分タップリの濃い温泉で説明書きには湯あたり防止で一回連続3分以上浸からないよう書かれている。

綺麗なヨモギ色のお湯、湯ざわりも良く最高である。
大きな露天風呂が気持ちいいので、つい何度もタップリ浸かってしまった^^)・・・その後特に異常はなかったのでだいじょうぶでしょう!(笑
ふと、どこかで似たような温泉が・・・と、思い出したのが以前浸かった事のある青森碇ヶ関の古遠部温泉だ。
がしかし、この百目鬼温泉の総成分の濃さは飛び抜けていて、温泉の濃さで有名な古遠部温泉の約2倍近くもあるようです。
・・・なるほど、そんなに濃い温泉なのであれば湯あたりしやすいのかも知れませんね。
タップリ堪能で¥300は安い・・・さすが温泉王国ですよ、山形は。



<視察:上の台キャンプ場>
所在地: 山形県白鷹町横田尻  場所はここ→地図
(利用時は蚕桑地区公民館へ一報でOK:現地案内板参照)

さて、南陽市を目指してドライブです。
この辺のキャンプ場を覗きましょう・・・こういう機会にでないとなかなか視察できませんので丁度いいですね。

まずは「上の台キャンプ場」です。
ここは看板が無く地図を持たないと探し回る羽目になるが、道路は良くアクセスは楽。
少し上った感じのところに開放的な芝生状の広場がある。

      

一見して、岩手県一関の「尾花ヶ森キャンプ場」と場内の雰囲気が似ている、もっともここのほうがはるかに広いが。
あそこも鎮守の森といった風情で忠魂碑などに見下ろされるような感じだが、ここも同じく招魂碑というのがある。

      

水場の水道蛇口からは水がでるし、隣の大きな屋根付きで土間状の休憩所、下のほうにはトイレ。
キャンプ場としては必要充分な体裁である。
綺麗で清清しい感じの芝生広場、テン場としても全く問題が無い。
端のほうにある東屋の付近に車の乗り入が可能でそこにテントを張れば、それなりに良い感じに落ち着けるでしょう。
白鷹町は山形でも有名な鮎の名産地、山形での旅の拠点にどうだろうか?



<視察:白兎葉山森林公園キャンプ場>
所在地: 山形県長井市白兎地内  場所はここ→地図

次は「白兎葉山森林公園キャンプ場」です。

      

道路沿いに水場があります。水道から水が出て飲めるようです。
運動場のような広場があります。
奥にトイレ、そして大きな建物(外観の写真撮り忘れ)。

   

これは山小屋のようで、なんと中の土間にはコンクリートの囲炉裏がありロフトのように二階部分もあります。
なかなかいい雰囲気ですね〜。
キャンプ利用もこの大きな建物も、利用者記録に記入するだけで利用が出来るようです。
めくると先日もこの中で泊まった旨の記入があり、使われているようですね。

      

さて、肝心のサイトは・・・案内板で見るにこの大きな建物の後ろ手側にあるのですが、杉木立のなかは草ぼうぼうですよ、とてもこれでは・・・。
半信半疑で草を掻き分け上に入ってみると、雛壇状に平な部分がありこれがサイトのようです。
実際には先の運動場に入りトイレ脇からだと車で上がってこられるようになっています。
が、しかし、トイレや水場にはかなり遠くなり、この草むら状態では今の時期はチョッとテントを張るには適さないですね、秋なら?
そうなると、現実問題、大きな建物の前のちょっとした平地が都合のいいサイトになりそうです。
天気の荒れたときなどはこの大きな建屋の中で泊まったほうが雰囲気がいいかもしれませんよ。
外は吹雪の日・・・大きな山小屋に篭り囲炉裏の焚き火を前に過ごす・・・っていいですねー!
いずれやってみましょう。(笑



<視察:三吉公園キャンプ場>
所在地: 山形県長井市勧進代  場所はここ→地図

さて次は「三吉公園キャンプ場」です。
看板にしたがって分岐、丘に上がるように上っていきます。



まず手前に古いトイレ、そのまま上に進むと回り込んで場内に車が入れられます。
小さな場所ですが、こざっぱりしてジメついた感じはなく問題ありません。

      

ふと上を見るとなにやら観音堂が(汗・・・賽銭を入れて祈れば良い事があるかもしれませんよ。
場内の看板によると、この場所は昔からの村落の人達の憩いの場で学童達の遠足の場でもあったようです。

場内の奥のほうに水道がありまして、蛇口からちゃんと水が出ました。
中央部分に真っ平な部分も設置されていますが、所々草地の場所にテントが張れそうです。
眼下に長井市の町並みが一望、結構いい所ですね・・・使ってあげたいな〜こう言うキャンプ地。



<視察:古代の丘縄文の里キャンプ場>
所在地: 山形県長井市草岡  場所はここ→地図

さて次に向かったのは「古代の丘縄文の里キャンプ場」
 数年前に一度見に来たことがあるが、写真を撮らずにいたので再度覗きにきました(笑
ここに来るには、「古代の丘資料館」の方から上がる道が荒れておりかなりキビシイ。
資料館を目指さずに、「あやめ温泉」のある西側の快適な農道からのアクセスが絶対楽だ。
その農道にある看板に従い分岐すれば直ぐに場内に入ることが出来る。

      

その分岐にある看板だが「なしの木むらキャンプ場」となっており、古いキャンプ場の名称なのかもしれない。
場内に入ると直ぐに炊事棟、そして名物の縦穴式住居(復元)が数棟取り囲んでいる。
雰囲気はジメっとしており、盛夏の頃には涼しいがやや居心地的にはよろしくない。
炊事棟の周りにも小型テントなら幕営可能と思われる。

ちなみにこの縦穴式住居には入れるし自由に使ってよいが、中での火気使用が禁止です。
なので、中に入るとかび臭いやら湿り気やらで・・・焚き火が出来ればいいですがねぇ。



その先に進むと一面の草むらが広がっております・・・が、草ぼうぼうでとても幕営する気にはなりません。
眼下に長井市の町並みも見えてロケーションは良い所なんですが・・・うーむ残念ですね。



<視察:明神森公園>
山形県長井市草岡川原沢南(曖昧〜) 場所はここ(たぶん)→地図

道路沿いに看板があったので向かって見ました・・・。

    

入り口に看板なし(汗。
入ってみると駐車場らしき場所の端にトイレ(使えるのだろうか?)
その先を降りた所に沼があって、その周囲は草ボウボウ。
昔の水場らしき跡・・・うーむ!こりゃ廃墟状態ですな(笑

   

アヤメではなくカキツバタ・・・ではなく花菖蒲(見分けつかんですたい)が綺麗に咲いており、それなりに雰囲気は悪くない。
うまい具合にテン場に適した一角があり、沼岸からは少し距離があってここに張ると落ち着きそうです。
周囲を少し歩きましたが刺し虫もおらず居心地は問題無いでしょう。
その気なら、ここまで車も乗り入れが可能でもあり、充分幕営(野宿?)は可能ですが・・・
こんな所での幕営・・・う〜む!これはちょっとツワモノの方専用でしょうか?(汗



<須刈田大野平キャンプ場>
所在地: 山形県南陽市須苅田  場所はここ→地図

さて、そろそろ今日の目的地、大野平キャンプ場へ向かいましょうかね。
南陽市のR113にあるキャンプ場の案内看板にしたがって分岐、どんどんと山奥に向かって進んでいきます。
直ぐに車一台分の幅の道路になり、渓流に沿って進んで行きます。

    

所々にキャンプ場の案内看板があって励まされます(笑
しばらく対向車に怯えながら進み、ようやく何軒かの民家が見えるとその先に看板がある。
到着、須刈田の大野平キャンプ場です。
トイレが手前にありその後ろは草地で一見サイトに思えるが、そこではなく通路沿いの水場の脇を上がって行くと広場。



広場には車が一台到着していた・・・山形のピタさんだ。
どーもどーも!と初対面の挨拶です(笑
ピタさんとはロープが繋いだ縁です・・・4月の三崎公園でピタさんの置き忘れたロープを見つけこのhpで載せた所、無事ピタさんに戻ったのでした。
その御本人とこうしてお会いできることも嬉しい。
このような拙いhpでも、何かしら誰かのお役に立ったという事は嬉しいことなのだ。

      

場内には縦穴式住居が3棟。
もう一つ上段の部分が本来の設営場の区分、車の入ってきたところが多目的広場。
この広場が使い勝手が良いので、ここに設営をします。
管理人さんは先の集落に住んでおり、既にピタさんは話をしてきたという。
案内看板は一切無いので有料か無料かは良くわからなかったが、無料で良いとのことだったらしい。

      

さて、サッとタープを広げて日陰を作る。
ピタさんも例のシャンティで、暑いのでインナーを省略してアウターをシェルタ代わりにしてコットを使うそうです。
今日みたいに暑い日はいいですね〜、ピタさんはアイディアマンですね。

早速、乾杯といきましょう・・・と、ピタさんからサッと冷たいビールが差し出されアテには自家製の胡瓜のからし漬け・・・コレがまた最高。
いやーホント、美味く御馳走になりました!
お返しに氷をふんだんに使って炭酸で割ったハイボールをば・・・。笑
ピタさんのボンベイジンもあとで味見を・・・瓶が綺麗なんですよね〜。

夕方になり幾らか日差しが弱まると、少しずつ涼しい微風が来て嬉しい。
そんな頃合になりジープさんが遅れて登場、皆揃いましたね(笑
テントを張り、乾杯して懇談。

昼の蒸し暑さは影を潜めて、とても過ごしやすい加減となって良い感じ。
そこにギター親父さん登場!差し入れにお酒と甘熟トマトというのを持ってきてくれた。
残念ながら今日は泊まれないらしい、残念。
ジープさん、ギターさん、ピタさんと、山形キャンプトリオが結成されました(笑



そのうち管理人さんも来てくれてこの場所のことをいろいろ教えてくれた。
ここの遺跡は昭和30年代の頃、この管理人さんのお父さんが見つけたものという。
キャンプ場の縦穴式住居の施設も維持する為に、なるべく使ってもらいたいと言う。
見れば外装の萱も結構傷んできている。
中で焚き火もOKなのでぜひ燻してあげたいものだ。
キャンプ場に行くのが楽しみな者にとって、「より多くの人に来てもらい地区を賑やかにしたい」と言われるのは最上なことだ。
しばらく歓談して楽しいひと時。

   

ジープさんが持ってきた月山筍は山形の名産で高級品、これを炭火焼きと天ぷらで御馳走になった。
初めて食べました・・・美味い物ですね〜。

やがて日も暮れ暗くなると、管理人さんに案内してもらいホタルの乱舞を見に連れて行ってもらう。
キャンプ場前は田んぼが広がっている・・・が、減反の為もう休耕田となっており周囲の溝に水を流している状態だ。
田んぼの畦道を歩き奥の杉林の方を見ていると、光るものが動いている・・・ホタルだ。
結構距離は離れているのに、くっきりはっきりとそしてスーイと飛んでいる。
今は源氏ホタルで、強く光っているのです。

見ているうちにその数も増えてきて、何匹かは直ぐ手前まできて飛んでいくようになった。
きっとこの田んぼに水が張られ米作りをしていた頃には、水田の上にも無数のホタルが飛び回り乱舞していたのだろうね。
個人的にもこういう感じで数多く飛んでるホタルを見るのは初めてだ、もっと近くで見たかったが足元が悪くしょうがない。
しばし鑑賞しました・・・8月頃まで見られるというし源氏の後は平家蛍になるようですし、来られるならまた来ても良いですね。
管理人さんにお礼を言って別れ、ギター親父さんも帰宅、我々はテント場へ戻ります。

      

三人でタープの下で静かに酒を酌み交わす・・・とても好い夜だ。
やがて夜も更け良い気分でテントの中へ・・・。



翌朝、やや思い頭をもたげ起床(笑。
爽やかな早朝、周囲を散歩に出向く・・・あー、気分良いねぇ。



利用者も少ないのか管理人さんの手入れが良いのでしょうか、トイレはとても綺麗で快適しかも水洗式です。

      

昨晩、多くの蛍を見た場所はこの辺だ。
ぐるりと休耕となっている田園を周り、今度はテント場の上の展望所にも上る。
こういう散歩は楽しいね、気分も体もスッキリです。
しばらくして朝食にソーメンを茹でる。

   

ジープさんは周辺の野草を採ってきて、123Rで天ぷらを揚げる。
野草の天ぷらがイケル、美味い。

         

朝から御馳走を頂いた後は撤収作業。
撤収が終わるとジープを運転させてもらって皆で周辺をドライブ。
道が狭くて怖いし、ジープはハンドルがとてつもなく重いがフルオープンで風を受けながらのドライブは楽しい。
分岐した先の奥のほうへ進んで行くと、小さな廃校があったり一軒家があったり・・・。
あー、楽しかった(笑。

テント場へ戻り、それぞれ車を出しキャンプ場を後にした。
良いキャンプ場だ・・・こんなに好い雰囲気の場所だとは数年前の視察の時も判らなかった・・・人の感覚なんて曖昧なものだ。

さて、南陽市の町に出たところでお二人とは別れ、ワタシは蔵王に向かう。
蔵王温泉の大露天風呂
ここで汗を流してスッキリ気分良し。
エコーラインを窓を開けて風を入れながら気持ち良くドライブ、今回のキャンプを〆たのだった。





END





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