相の沢キャンプ場(岩手県)/稲荷穴キャンプ場(岩手県)
2008年 2月

   

<相の沢キャンプ場>
岩手県岩手郡滝沢村鵜飼安達
料金:無料



今週は天気の具合が微妙のようです。
特に関東地方においても雪の予報、太平洋沿いに低気圧が上がってくるようだ。
このところ週末のたびに天気が崩れるような感じ。
天気が崩れないのを祈りつつ今回は嬉しい単独行、気軽で気ままに動けるのが楽しいのだ。

さてそんな訳で行き先は北岩手、先月は姫神山一本杉園地であったので今回は相の沢キャンプ場にしようかと思う。。
朝早く出ようと思っていたのだが、あれこれやっているうちにam9時過ぎとだいぶ遅くなってしまった。
基本的には一般道のみで移動するのだが、渋滞気味の区間はやむなく高速に乗って時間を買う。



粛々と真っ直ぐ北上して相の沢キャンプ場へ到着、pm3時頃・・・約6時間一気に移動した(笑
キャンプ場近くにくると、雪化粧した岩手山が勇壮で壮観な山容を望むことが出来た。



相の沢キャンプ場の駐車場に入ると、嬉しいことに除雪してあり駐車には全く困らない。
今の時期は「歩くスキー」のシーズンで多くの人が雪のハイキングコースに入っているのだ。
コースは数コースがあって途中には山小屋もあるようだ。

今回はザックを背負って、キャンプ場である森の奥にアプローチする。
駐車場から森に入ると雪に覆われており、素晴らしい雰囲気。

   

さて、入り口にはキッチリ目立つように表示された注意かんばんがある・・・よく確認してみよう。
注意書きかんばんを読むと、森の中(キャンプ場内)へは車両進入禁止となっている。
きっちり赤のアンダーラインまで付いている。
但し例外は荷物運搬時のみで車両を進入させて良い。
その後は駐車場へ戻すことと、芝地への乗入れもNGであり、つまりはオートキャンプは禁止であるのだ。

これは迂闊だった・・・以前はワタシも車を横付けてキャンプをしていたではないか。
実際、個人のキャンパーであれボーイスカウトのキャンプであれ、ほぼ全員が車を乗入れていたのが現状です。
その時点ではそれがここのローカル・ルールとなっているのであろうと、都合良く解釈していたのだ。
が、しかし、こうして立派な注意カンバンも立ち明確に認識したとなっては、今後はちゃんと車を駐車場に戻すようにしたい。
というより、このキャンプ場は登山口にある山の野営場の側面が大きいのだから、やはり小量の道具で徒歩で入るのが筋であろうとおもう。

車はまだしも、バイクなどの人はチョッと困るかもしれないね・・・バイクを置いてかなり離れた場内へ入らねばならないのだから。
がしかし、ルール、規則であって守らねば利用する資格が無い、車もバイク(厳密には自転車も車両である)も乗入れは出来ません。



他に良く見るともう一つあって、ペットも連れてはキャンプ場への入場もできないことになっております。(補助犬のみOK)
利用案内かんばんでの入場禁止のほか、厳格に入山時のペット同行禁止のかんばんもある。
ペット愛好家の向きには非常に残念ですが、これもここの決り事になっています。
昨年まではあまり目立たなかったと思いますが、新しそうな注意書きが立っておりますのでルールを遵守して利用しましょう。

さて、堅い話は以上にしまして、まずは身支度です。
足周り、ザックに入れた道具や小物類の点検・・・ザックを背負って森に入ります。

   

駐車場からの遊歩道は積雪ながらもしっかりして歩くのには困らないけれど、テントを張るような場所は遊歩道を外れて森の中だ。
直ぐにスノーシューを履き遊歩道ではなく、雪原の中に踏入って行く・・・う〜む、良い気分だ!

   

入り口近くにある立派なトイレは冬期閉鎖中で、森の奥にある古いトイレを使用する指示書が張ってある。
テントはその古いトイレまで歩ける距離のところにしようと思う。

雪は凄くサクサクとした、乾燥した軽い粉雪状で足元から粉雪が舞い上がってくる。
ザックを背負いながらゆっくりと粉雪の上を歩き込んで行く。
しかし・・・わずかの距離を歩くのでも結構な重労働だ、雪って綺麗だけども歩くにはスノーシューであろうがそれなりの抵抗があって足も疲れる。

      

よ〜し、この辺かなぁ〜?!ふぅ〜、ほんと体力無いねぇ、自分。(凹
ではちゃちゃっと設営してしまいましょう!
まずはスノーシュー脱いで、と・・・ズボ・・・ズボズボ???
そりゃそーだ、スノーシューって雪に沈まないようにしとるワケで脱いだらツボ足で深い雪に埋まるわな。
ちなみにストックを刺して目盛りをみると約1m位まで入っていった・・・結構深いですね〜。

   

しかしだ、こりゃ困ったぞなもし・・・雪がね、サラサラすぎて踏み固まらないのですよ。
足を入れるとまるで鉢に入れた鳴き砂みたいに、雪が逃げるだけで全然固められないのよ。
うへぇー、これじゃテン場を均せないぢゃないか!ってことで、早々に諦めました(凹
足跡で凸凹状の雪の上だけどもう張っちまいましょ(笑
無風・・・おぉー、天は我に味方せり〜〜〜!!(笑

   

とりあえずテントを自立させてペグを入れときます・・・ペグは予め湿らせた雪を付着させて少しキリタンポ風にしておいて、雪に埋める感じ。
これで突風でも吹いていたらテントの設営もおぼつかないでしょうなぁ・・・そんな時は木にロープで繋ぐか。
ま、なんだかんだ言ってもちゃんとなりましたね、ペグも利くようになって良い感じ。

      

落ち着いてまずはお茶で休憩、そして雪上散策。



トイレはこのとおりポットンの旧式で辛いですが、こうして雪中幕営では使えるだけでもありがたい・・・。

   

さて、日が暮れる前に温泉に浸かってきましょう、大好きな網張温泉の温泉保養館。
すぐ近くには「お山の湯」があるのだけれど、いつも遠くの網張温泉に行ってしまう・・・青白色の硫黄泉。
温泉保養館は¥500で中には休憩の大広間もあって休憩しながら何度か温泉に浸かって過ごすのもいい。
今度は時間を取ってゆっくりしに来たいね。
しかし、今日は激混み!駐車場も満杯、湯船にも満杯(笑
とは言っても小一時間、露天風呂に内湯を行ったりきたり、湯温も丁度良い感じ・・・硫黄の匂いに旅情を感じる。
ふぅー、茹で上がったー!喉が渇いたー、自販機の缶ビールは高いから買って帰るのは我慢、冷水飲みマス(笑
さて暗くなってきたぞ、テン場へ帰りましょう。

駐車場にはワタシの車だけ・・・ん、もう一台いる。
この時間に帰らないってことは、遊歩道コース中にある山小屋で泊まっているのかな?
さてまたスノーシューでサクサク雪上歩行、テントに着いてウィスキーの水割りをやる。
いつものオプティマス123Rをプリヒート、火が付き始めてシュボッボッボッーと軽い音で少しずつ火が成長し、安定していく様を楽しむ。

      

123Rが良い感じになってきたら、スーパーで買ってきたアルミ容器の簡単鍋セットに水を入れて火に掛ける。
今夜の幕営メニューは、この寄せ鍋一人用とでん六ミックス(爆・・・安いんだもん、2つ合わせてほぼ¥500でワンコインだ。(笑
ま、これにアルコールがありゃ充分なんだすー!



あー、なんて楽しい独りの雪中幕営の夜。
星空が綺麗でありますねー、オリオン座に北斗七星がくっきりと。

   

いやーホント、静かですねぇ・・・周囲は真っ暗、マイクロランタンの明りだけでも結構良いですね。
ただガスがブタン100%なのでお湯で暖めながら灯してますが(笑

雪があって無風だと寒さも程良いと思いますが、やはり無風ってありがたい。
夜も更けてきましたので、テントに篭りましょう・・・防寒着を脱いでリラックス。



ラジオをONして天気概況をチェック、寝酒に一杯。
明りを消してシュラフに潜ると直ぐに寝てしまった。



翌朝、気持ち良く目が覚めました、静かだったので熟睡できたのでしょうかね。
今日は時間に余裕があるので、マッタリ出来る。
ゆっくりお湯を沸かしてお茶、簡単に朝食。



周辺の雪上散策が気持ち良いですよ。

      

しばしマッタリ過ごしてそろそろ撤収、ペグは雪深く埋もれた状態、抜くのが大変。
最後に僅かなゴミの小袋もザックに収納して完了。
残すものは何もなし・・・あ、この雪上の設営跡と足跡は残っちゃったな、こりゃスイマセン(笑。

さて駐車場へ戻り荷物の整理を少し、やがて何台も車が入ってきて賑わい始めました。
みなさんザックを担いで登山道に入っていきます。
うーん、今回はコンディションも最高、言うことなし、雰囲気抜群!大満足の雪中幕営でした〜雪のあるうちにまた来たいね。
支度も整ってゆるゆると車を出してお隣の「お山の湯」、開店と同時に入館。



駐車場の端にはキャンピングカーやトレーラーが停まっていてオートキャンプを楽しめています。
ここは真冬の北東北、雪国ならではの贅沢なレジャー風景。
お風呂は人も少なく手足を伸ばしてリラックス、良い気分の朝風呂ですね。



<稲荷穴キャンプ場(稲荷穴観光施設)>
所在地:岩手県遠野市宮守町達曽部 白石地区
料金:無料


さて、今日の行き先は岩手の沿岸方面、宮古にある「姉吉キャンプ場」となった。
先日芝山で一緒になった、AKAすり大納言GTの安倍氏がキャンプ予定地ということだったので、連絡をし合って姉吉Cということにした。
姉吉はだいぶ以前に覗いたことがあり、さほど好印象でもなかったのだが、以来久しぶりであって良いかも知れないと思った次第だ。
盛岡から宮古市へはさほど遠くない、約150kmというところか。

   

R106号に乗って東へ向かう、昨晩降った雪で山の木々が雪化粧してとても綺麗になっている。
途中、道の駅で休憩しながらゆっくりドライブ。
やがて川井村を過ぎて、R106は鉄道の山田線に沿って宮古市へと繋がっている。

宮古市に入り天気はやや荒れた雰囲気。
市内で簡単な買い物をしたかっったけれど、適当なスーパーが見当たらない。
散々探してかなり立派なCOOPで買い物、ただ岩手生協の会員じゃないんだよな(笑

   

さって、いよいよ姉吉へ向かうべく、R45号から宮古湾沿いに分岐し重茂方面へ行くのだが・・・。
民家の裏庭のような細い林道に入っていくのだ、しかも昨日の雪が積もっており坂道が続く。
いやな予感がすると案の定、上りはきつくシャーベット状の雪が邪魔してスタック気味だ、地図を見れば延々こんな感じの山道だ。
そう言えばそうだった、数年前は夏だったがかなりワイルドな道だったことを思い出した。
地図に拠れば重茂の姉吉の辺りには学校や漁港などもあり、もしかすると反対側の山田湾側の方からなら行けるかもしれなかった。
が、そこもまたグネグネ道で寒風峠などと言う、今日の荒れた天気では遠慮したいような名前の峠が控えているようだ。
仕方が無い、今日はこのぐらいで勘弁したるー!!(爆
はい、あっさり方針変更。
サンティニスト安倍氏もまだ大船渡を過ぎた頃合だったので、第二案にしていた遠野の稲荷穴キャンプ場(稲荷穴観光施設)となった。

一旦、釜石まで下りてそこからR283で遠野を目指す・・・約100kmほど掛かるだろうか。
このR283、途中から無料開放された高速道路があって峠越えしなくても良くなっていて、予想を裏切ってかなりの時間短縮が出来る。



向かう遠野方面は空が明るく、晴れているようだ。やはりこれには気分も軽くなる。
やがて遠野に入り寺沢高原を通って稲荷穴に向かう。

      

途中雪道の通行止めを心配していたが、到着の2km前になって凍結の下り坂が続き冷や冷やさせられた。
ふぃー!到着〜〜!!
おぉー、駐車場は除雪してあって嬉しい!

ほんの少し前にサンティニスト安倍氏も到着してサイトを調べていたようです、いやいやー、どうもどうも!
積雪約30〜50cmほど、ここの雪は踏むと締まって固まってくれるのでサイト作りは楽ですな。

      

今回は特設ステージ(笑)前の平地に雪中幕営とする。
雪の下のほうは凍っておりペグもちゃんと利く。
トイレはポットン式なのだが、開いているし良く手入れがされていてとても綺麗、これなら女性でも安心して使える。
今夜は二人なので、前回好評だったシャンティーの前室で過ごしたい。

   

サクサクと設営完了、pm5時頃になってしまった・・・もう日が暮れる。
さー、乾杯しましょー!

   

手っ取り早く途中で買ってきた赤カブの漬物で一杯やり始める。
安倍氏が出したのは・・・おぉ!なんとウニじゃないですか塩ウニ!!しかもこんなに!コンパクトで贅沢な食料ですね〜。
ちなみにワタシ、イクラはダメなんですがウニは大好き、筋子はダメなんですがタラコは大好きなんですよ(笑
丁度クラッカーもあるので豪勢に乗せて・・・贅沢ですなぁ〜、あ、SPAMも持ってきたけど今日は要らなさそうだから、お土産にどーぞ。

   

安倍氏持参の梅干で一杯やりながら、ワタシはチリビーンズでも仕込みますよ。
お気に入りの日本海の天然塩「白いダイヤ」で味を決める、これさえあれば必ず味がまとまる。
なかなか豪勢なメニューになりましたね〜、昨晩の貧相なメニューも捨てがたいけどね(笑



さて、安倍氏はもともと野外フェスでのテント泊がきっかけで幕営にハマッたお方・・・
音楽好きと言うことでワタシもコレ・・・ピグノーズをもって来ました。
そしたら安倍氏が持ってきたのはマーチンのミニG。

   

モデルは参天使いの”ひっそりすと&さんてぃにすと”安倍氏であります(笑
我々以外に誰も居ない稲荷穴キャンプ場、二人のセッションは続く〜〜(笑



今夜も星空が綺麗だ。
盛り上がって・・・気が付くともう午前様ですよ(汗



ほどほどで、今夜は寝ましょうね。
明りを消してシュラフに潜ると、今夜も一気に寝入ってしまったようです。



目が覚めるとだいぶ明るくなっていました。

   

時計を見れば・・・れれっ、もう8時!!寝すぎだって(笑、でもたっぷり寝れて快調。



朝食は昨晩のチリビーンズを暖めて、安倍氏が作ってくれた「じゃがりこマッシュポテト」とコラボ・・・。
クラッカーを添えて、とても美味しい〜〜。



久々に作ったけど結構イケルねぇ、また作ましょう。



今回もこの前室でマッタリ出来た、テントよありがとー!
さてゆっくり過ごして撤収が終わって10時頃。

   

今回の稲荷穴観光施設キャンプ場、ひっそりしてイイ雰囲気。
昨年の雪中幕営レポでも紹介しましたが、赤い鳥居と言い舞台設備と言い、キャンプ場らしくないのですが珍しい雰囲気の場所です。
今回は奥の湧き水を汲む暇が無かった、滞在中朝にもポリタンクで水を求めに車が来ていた。

駐車場でパットメセニーのCDを聴く。
ワタシが雪中幕営に向かう時、鉛色の空を見ながら聴く「ミヌワノ(68)」がイイ。
幕営旅での風景と好きな曲がマッチした時は感動がある。
と、言うような話などを交わしながら散会、気をつけて帰りましょう。





END





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