尾花ヶ森キャンプ場(岩手県)
2008年 1月

岩手県一関市萩荘字要害山田
料金:無料

1月ももう中旬となった週末、上手いことに幕営に出られる時間が出来ました。
さて、何処に行きましょうか・・・。
まずは前回の道具も整理・確認せねば・・・。



ザックに冬用シュラフやテントとコッフェルを詰めると約50L程のザックはもう満杯、重量は約15kg。
・・・?・・・って装備を軽くして何処に行くと言うのか(笑
とりあえず、雪の多いワイルドな野営地が希望!
そして、忘れてならない車の脱出用のアルミスコップも積み込み、家を発った。



とりあえずは北方面へ・・・やはり岩手だろうな〜。
と、思いつつ進むにつれ徐々に天気模様が怪しい。
一般道も何だか流れも悪い。

昼頃になりようやく岩手への県境を越える。
一関を越えた頃から渋滞が続くようになり、路面は積雪状態に変わった。

   

水沢に来る頃には吹雪模様になり状況が悪くなった。
何度も吹雪で目の前が真っ白になる(ホワイトアウト状態)。
怖くて前の車に近寄れなく、車の流れも30kmがやっとという状態なのだ。

お気に入りの岩手山の麓辺りの野営場、例えば相の沢キャンプ場や馬返しキャンプ場などに行くつもりだったのだが・・・。
この状態では到着しても日暮れ過ぎだろうし、それよりこの大雪&暴風での吹雪状況では車の事故が怖い。
う〜〜む、こりゃ仕方ない・・・この先は断念、と、北上市にてUターン。



状況の良い一関まで戻れば良いかと思い、途中渋滞の幹線国道を避けてみると・・・。
短時間に積もった雪、道路の向こう側では軽トラックがスタックして動けなくなっていた(笑
見かねて脱出を手伝いながら、この先はダメだな、とこちらもUターン。

結局はまた大きな国道の渋滞に戻ることになった。
なんとも今朝から移動だけで時間が過ぎてしまった(汗
仕方がない状況・・・つい先日も行った尾花ヶ森キャンプ場ぐらいしかなくなった。

   

一関に戻ると、ホントに不思議にも行きの時よりも天気状況が良い。
風も雪も、吹雪も無い・・・天候の大荒れの場所と平穏なところがくっきりしているのだ。。
車にへばり付いて取れない氷雪が、それまでの激走を物語る(笑

まさかな〜今日、ここに泊まるようになるとは・・・(爆
が、そう言ってもこの先、盛岡方面は暴風雪・低温注意報まで出ていて大荒れなのだから仕方ない。

      

雪も無いのにスノーフライとは何ともサマにならないじゃないか・・・まぁ、冬用外張りとも言うから良いか。
ポールをつかむと、チョッと濡れたところがベタ着いてくる・・・凍って手にへばり着き始めるからだ(汗

さて、前回に続き2度目のキャンプ場、ではあります。
が、相変わらずキャンプ場らしい体裁もない鎮守の森の広場。
忠魂碑や銅像に見守られる重い雰囲気が、キャンプ場としたらミスマッチ。
秋冬以外の季節だと、杉林で鬱蒼とした感じになるに違いない。



それにしても寒い!!
夕方とはいえ現在、氷点下5℃!
手袋をしていないと、指先が冷えてジンジンと痛くなる。
ライターも事前に暖めておかないと火が点かず難儀。

ガスバーナーも普段のチープにブタンを詰めたものなので、火力が無くイマイチ使い物にならない。
やはり寒冷用ガスは、高価だが必要なのか(ばき
やっとの思いで123Rに火を点け、湯を沸かしてウィスキーを割る。



氷点下のアウトドア・・・熱々のHOTウィスキーで身体を温める。
何だかんだ言っても・・・まぁ、こんなひと時がヤメラレないのだよね・・・。
人心地がつきました。

やがて日が暮れて星空。
三日月が冴えて輝いています。
昼に苦しめられたあの大吹雪はなんだったのか・・・。



しかしまぁ、今日はやたらと寒いです!!
もうテントに篭らないと居られませんな。



もう何度目かの新品交換で戻ってきたマイクロランタン、また使い初めとなった。
まぁ、そんなことはどうでも良いのですが、やはりテントの中は居心地が良いですね。
シュラフに半身を入れてないと寒い。

静かで良い晩だ。
ラジオを聴きながらゆるゆると呑む、いい時間。
やがてpm10時、外は気温−8℃・・・寒い!
ほど良く酔って眠気がきたので、もう寝よう。



翌朝
顔の感覚が冷たい(笑
冬用外張りのお蔭か、テント内の結露は皆無なのがいい。
テントの隅にあったペットボトルは半分凍っている。

まだ真っ暗な外に出てみると、降るような星空に見とれたが身体が瞬間冷凍しそうな冷たさだ(笑
気温約−10℃、冷えたねー。
シュラフに戻りラジオを聞くと、各地はこの冬一番の大冷えだったらしい。
本州で一番の寒冷地、岩手盛岡郊外の岩洞湖周辺はなんと今朝−22.8℃!!だったという。

   

寒くてなかなかシュラフから抜け出せない(笑
日が射してきてようやく起き出す。
123Rはメタでプリヒートして着火、ようやく湯沸し・・・こうして寒い時の作業は手間がかかる。
熱いお茶で人心地。

   

相も変わらず寂れた広場だが、今日は天気がよくサッパリした感あり。
この時期、人が居ないのは良いね。
シーズン時期ならば、それなりにキャンプ利用者は多いのだろうか?

昨日は風邪気味で出て来たためか、やや体調不調気味。
しばし、そのままゆっくり休みつつ10時過ぎ頃に撤収。
さて、ゆるゆる帰路。



<視察>刈生沢の滝渓流公園キャンプ場
岩手県一関市花泉町金沢
無料

そのまま直帰するのもナンなので、寄り道します。
刈生沢渓流公園キャンプ場というところ。
以前に2度ほど利用したことがある。



来るまで道順が解りずらい。
花泉に入り県道21号を行き、小さな看板を見落とさずに進むと到着できる。

      

看板の先に下りると、大きな駐車場。
その駐車場の先の階段を下りると、渓流沿いのサイト。
駐車場右側にも草地サイトがあって、車を横付けできる。



階段を下りた渓流サイトの方に炊事棟がある。
トイレは階段の上に一つ、駐車場脇の草地サイトの方にも一つで計2棟あって手入れがされていて使用に問題無い。
冬季でも閉鎖されず使える状態だが、冬季は水が出ない。
簡易なバンガローが2棟あり¥400/一人で利用可、看板に明記された管理人に連絡し鍵を借りるしくみ。
管理人の駐在は無く開放されている。

何年かぶりに来て見たキャンプ場、それなりにここも良いね、そのうちまた来ることにしよう。
何にも無いのだけれど、目の前が渓流で遊歩道には藤棚などもあるので夏などは良いところで地元の人の利用が多いです。
ただしヒッソリ感は強く、携帯は圏外です。



END





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