芝山自然公園(福島県)
2007年 12月

福島県石川郡平田村大字北方字平山地内
料金:無料

先週の本格的な冬模様が一段落してこの週末の天気は概ね穏やかな感じだ。
さて今回は何処に向かうか、と見回せば福島方面が良いようです。
それでは・・・と向かったのはいわき方面だ。



こだま湖(小玉ダム公園)キャンプ場にするか、または趣向を変えて夏井川渓谷キャンプ場は?などと考える。
が、以前の視察で夏井川渓谷キャンプ場のほうは只の広場の感じのところで好印象ではなく、そもそも開いているか不明だ。
しかし、ここは夏井川渓谷のほかにも、背戸俄廊という風光明媚で見応えのある自然渓谷が至近にあり好いエリアだ。
小野町に出たところで県道41号の岩城街道へ分岐をし損ね、結局、芝山自然公園へと舵をとり山道を上って行った。

   

いつもの慣れた道順で向かう。
三和町上三坂からR349〜直ぐに県道20号へ分岐、市営芝山牧場の脇を看板通りに上がってくるコースだ。
もう一方の反対方向(平田村側)からは普通の車では上るのは困難なので要注意。
駐車場に到着して、テン場の猿子広場へ上ると冬枯れていてとても良い状態。



今回はいつもの入り口側ではなく、少し中央部のほうに設営を決めた。
風も無くとても上々な状況である。

      

サクサクッと荷揚げも終わり、一息つけて展望台へ上ることにした。
あっという間に芝山山頂踏破(ばき・・・標高819m。
展望台に上ると風が非常に冷たい。

      

大滝根山や反対側にはかすかに磐梯山。
眼下には隣の市営牧場。
看板の指す富士山を探ったが、どうにも見つけられなかった。
明日の朝、天気が良く雲が無ければもう一度チャレンジしてみよう。

      

展望台から降りてきて、駐車場の奥を回り込んでこの芝山自然公園にあるもうひとつの野営場を見に散策する。
展望台前の駐車場とは猿子広場を挟み、反対側に位置する野営場でこちらは古殿町側である。
ちなみにこの芝山自然公園は、いわき市(三和町)・平田村・古殿町の3市町村の境界上にあるのだ。
今の季節木々の葉が落ちているので、このように開けて見えるがそれ以外はかなり鬱蒼として暗い場所だ。

      

こちらには炊事棟がある(今の時期は水は止められているが)。
ここのトイレも閉鎖可能な仕様になってはいないので、ここまで来ることが出来るのならば、おそらくは通年で使用できるだろう。
しかし肝心のテン場が問題で、広い場所が無くせいぜいトイレ側または炊事等脇の少しの平地しかない。
どうやら、この状態は周囲の木々を伐採した後のようで、かなり開けて明るい雰囲気になっていた。
先の猿子広場で大風に当たる時などは、非難場所として良い場所かもしれない。



ちなみにこの野営場側には、どーんと、こんな通信施設があるのだった。

   

野営場から猿子広場へ上がる道・・・普段はこれも藪で塞がる道なのだが、冬枯れで開けている。

      

東屋から見下ろす猿子広場。
テントは?と見ると、冬枯れの芝生の色に溶け込んでしまったようだ(笑
広場には簡易な遊具もあって、今日は天気も良いのでミニととは飽きずに遊びまくった。

   

日が傾きつつある頃、周囲のBBQかまどに捨てられている炭を収集して火をつける。
コンロに満杯の炭が集まった(笑
火が回ってきたら今度は伐採されていた丸太を乗せる・・・少し生木で燃え付きがイマイチ。



いよいよ、日が翳りテン場は暗くなっていく。
スーッと冷気が囲むようになってきます。

      

日が暮れると、ランタンの灯りと焚き火のゆらめき以外には、漆黒の闇が広がっている。

    

コンロで程好く燃えた焚き火を、隣のかまどに移し大量の丸太をくべて盛大な焚き火に移行。
かまどが煙突状態だね〜(笑



空には満天の星空が広がっていて、キーンと張りつめた冷気に囲われている。
さて焚き火も楽しんで夜も更けた・・・オヤスミ。



翌朝、薄明るい時刻にテントを出てみた。
ぶるるっ〜寒い!氷点下の朝だ。
シュラフの中は心地良くてずっとまどろみたいのだけれど思い切って身支度を整えて、展望台へ向かう。



快晴の朝に、神々しい朝日を拝むことが出来た。
夕日もいいが、こうして日の出もまた良いものですね。

      

しばらく展望台で日が昇っていくのを眺めていた・・・かなり寒かったけどね(笑
雲も掛からず状況が良いので、待望の富士山が見られるのでは?と思ったが、ざーんねん!!
かなり探したが、やはり富士山らしき山容は見つけることが出来なかった。
氷点下の朝だ・・・改めてテントを見るとパリパリに凍っているのだった。



テントに戻るとまずは湯沸し。
熱い紅茶をすすりながら、簡単に朝食にすると、じんわり温まりました。
天気も良いので、日光浴がてらしばらく過ごし、やがて撤収にかかる。
凍っていたテントが日光に当り温まると、雨に降られたような濡れようになってしまった。

帰路に、「なつい自然公園」へ寄ってみた。

      

とても見晴らしの良い展望公園で、この日は天気がよく眺望が利いた。
眺望がよくて綺麗な公園・・・この公園でキャンプ出来たら良いのに・・・と、思えるほどだ。

さて、久々の芝山自然公園だった・・・とは言っても、丁度一年前の12月にも来ていた様です(笑
やはり季節的に真冬に幕営出来る場所は限られてしまい、同じ場所に来るのも道理なのだった。(笑




END





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