三ノ倉高原キャンプ場(福島県)
2007年 9月

福島県喜多方市熱塩加納町米岡字梨木平地内
無料

今週は台風が関東に上陸して東日本をノロノロと縦断した。
金曜日までは大荒れの状況だったが、翌土曜日には北海道方面へ遠ざかった。
台風一過で天気は好転・・・
台風余波を気にしながら近場の野営地へ向かったのだ。



昨日まで台風通過で大荒れの日が続いていたのだ、行楽の人出などは無いはずだ。
絶対、野営地は貸切になるに違いない・・・そこが狙い目だ。

さて、台風の影響を感じさせない平穏さで、何事も無く慣れた道のりをドライブする。
山形県・米沢に来たところで思い出しての寄り道。
小野川温泉、露天風呂の小町の湯へ。



有料になっていた。
¥200/大人、¥100/子供・・・親子合わせて¥300は有料といえど相当に安い。

      

少々リニューアルされて、コンクリートの湯掛け場やスノコなどが作られた。
さて・・・先客に混じって浸かる・・・って、あちー!!(熱
あらら、今日もまた熱いのねぇ〜。
少しづつ慣らしながら静かに入ると、ゆっくり浸かれる様になった。
あちーと言いながらミニととも浸かって、居合わせた皆を驚かせている(笑

さて、R121の大峠トンネルを通り福島への県境を越せば、熱塩加納町(町村合併にて現・喜多方市)へ入る。
ここはいつもは通り過ぎてばかりのルートだ。
三ノ倉高原キャンプ場(三ノ倉高原ふれあいの森)へも一年ぶりだ。

さてスキー場を目指して上がって行く。
スキー場のレストハウスに出て、その先は車一台分の細い砂利道に変わる。
スキー場周辺までは誰でも来れるが、その先は案内看板は一切無くキャンプ場へは長い未舗装路だ。
ワタシの様なワイルド好みでもなければ、きっと大抵途中で断念するだろう。



三ノ倉緑地休養施設・・・と案内板にある。
この案内板が無ければ、ここがキャンプ場であるとは判らないだろう。



車載の高度計では標高800m程だろうか。
開放感がある。

      

トイレは簡易水洗で綺麗だ。
炊事棟は荒れた感じだが、水も出て(飲用可だろう)問題なく利用できる。
だが、周辺が草ぼうぼう状態で足元の状態が悪い。
炊事棟へは何度も歩きたくない状態だ。
秋になって草も枯れた頃が良い感じなのだ。

どの道、このトイレ、炊事棟の前の広場には張るつもりは無かった。
こういう配置のサイトは便利なものの、大抵車が入って来て煩わしく、まずは避けるべき場所だ。

     

ワタシのお好みの場所は、先の広場の隣にある広場だ。
前回もここに張った・・・草が生い茂って全く風景が違っている(笑
貸切で誰も居ない無人の野営地だ、狙ったとおりの状況に思わずほくそえんでしまう。
幕営は覚悟しなければ辿り着けないような、ひっそりした場所が好い。
それでも、こんな誰も知らないマイナーな場所に来る様な幕営好きなら、気の合う似た者同士なのに違いない(笑。

      

テン場は砂利敷きで通常のか弱いペグでは設営は無理、小石を砕くようなハンマーでがんがん叩く鉄ペグが必携である。
しかし・・・昨日台風で荒れた天気とは信じられない陽気なのだ・・・。
暑い・・・真夏の暑さが再来している・・・そんなはずじゃなかったのに・・・見事に期待を外されたなぁ〜(凹



宿営の広場の端からは磐梯山の印象的な山容が望めた。



ここに上がってくる前に麓の数少ない商店を当ったが、いつものソーダが手に入らなかった・・・。
蒸し暑く吹き出る大汗を拭いながら、カチ割り氷山盛りで薄い水割りを飲る。

     

子供達は台風で金曜日は臨時休校だった、三連休とは羨ましい(冗
ミニととは宿題をやっつけている・・・家でやらずにキャンプで宿題をこなすって・・・ほんと変なヤツじゃ(笑

宿題が終われば全開で遊びに向かう。
少し離れた上のほうに、こんなミニアスレチックがある。
ただ、この周囲も草ボウボウであまり心地良くないのだ。
こういうところはむやみにサンダル履きで入り込んではダメ、無用心なので靴を履き替える。

      

雲が出てきてようやく過ごし易くなった。
少しずつ暗さがましてくる。



炊事棟には都合良く焚き木になる端材があった、今夜はこれで焚き火する。

     

夕暮れが過ぎる頃合をマッタリ過ごす。
好いねぇ・・・こうでなくては・・・最高だ。

     

簡単な食事を済ませると、焚き火の前で過ごす。
夕方の頃から何やら麓からの音が聞こえていたのだが、暗くなって花火が上がり始めた。
太鼓の音?お祭りか何かだったのだろう。
広場の端に行くと、眼下に花火が打ち上がっているのが見えた。



やがて夜が更けてくると、周囲は濃い霧に囲まれてきた・・・もう何にも見えない。
9時を過ぎてしばらくすると、ミニととは寝る体制。

なかなか気温が冷え込んでくれない・・・少し蒸し暑いのだ。
物音もしない静寂な夜・・・ラジオを聴きながら寝酒に切り替えて過ごす。
さて、今夜も野営の天幕で寝ましょう・・・オヤスミなさい。



翌朝am5時過ぎ、周囲は濃霧。
景色も望めないので再びテントに入って二度寝。



風もなく静かだ・・・朝食用のお湯を沸かすため、静かなバーナーの音だけが聞こえる。
8時頃になると徐々に晴れ間が広がってきて、麓のほうも見えるようになった。
日が射し始めると次第にまた暑くなってくるようだ。



10時近くになって撤収を始める・・・。
この焚き火台コンロ・・・もうだいぶ前から網もロストル網も破けて大穴、リベットも外れてしまってもうボロボロだ。
まだせいぜい2年半しか使っていないのに、なんて軟弱な造りのコンロなのだ・・・。
大して酷使したとは思ってないが安いのがメリットの品でコンパクトだし、これでもっと耐久性もあれば褒めるのに(笑。
普通ならもう捨てているんだろうが、もっと使い込んであげよう。

さて、撤収が終わって帰路。
そのまま下らずに、上にあがって遠回りに林道ツーリングを楽しむ。

   

砂利道を少し進むとスキー場の最上部のリフトの場所に出る。
更に奥に進み牧場脇あたりに来ると、こんな場所なので当然、熊出没注意の看板あり。
ワタシの幕営では不用意に山林の奥や渓谷に入り込むような事はしない・・・熊を避けておくに越したことは無い。
ただ元来、神経質な人にはこういうひと気の無いワイルドな野営地は向かないので、避けたほうが懸命だとおもう。

更に奥に進んでいくと後は下り坂。
未舗装砂利道の狭い林道のような道だ。
だいぶ下ってゆくとやがて大平沼へ出る。



途中、見事な蕎麦畑が広がっていた。
そのまま進み再度、熱塩加納村へ戻る。

村役場の近くに「夢の森」という健康保養センターがあって、風呂に立ち寄る。
¥300/大人、¥200/子供でとても安価。
立派な施設、綺麗なお湯で、今回の三ノ倉の幕営場からは車で約15分程度だ。
湯上りはすっきり爽やか・・・。
少し早い昼過ぎだが、また通い慣れた道を自宅に向かった。

三ノ倉高原キャンプ場・・・なかなか好いね!
普段、脇目で見ながら通り過ぎていたのだが、人の押し寄せない静かな野営地なのがとても好い。





END





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