岩洞湖家族旅行村(岩手県)
2007年 8月

所在地:岩手県盛岡市玉山区藪川亀橋
料金:無料(オートサイトは有料)

お盆休みに入りました。
東北も35℃が当たり前の暑い日が続いています・・・梅雨明けは遅かったのですがその後は真夏日続きだ。
こんなキビシイ真夏はキャンプには不向きだとは思うものの、やはり幕営好きの血は騒いでしまう(笑
早朝に拘らずもう既に30℃超のアスファルトの上、車を走らせるのだった。



さて酷暑の盆休みの前半戦は以前から大のお気に入り場所、岩洞湖家族旅行村のあの白樺林で幕営と決めた。
久しぶりの家族揃っての幕営となった。
出発してすぐ、帰省ラッシュは思った以上に手前から始まっており、なるべく幹線国道を外してルートを決めていく。

家を出て約7時間、岩洞湖家族旅行村へ到着する。
二週間前に約束した通り来ました・・・と管理人さんに挨拶。
簡単に受付すると、なんと例の白樺林には先客が居ると言う!
すっかり貸切かと思っていたのだが、この盆休み期間ではそうもいかない様だ(笑

白樺林のピクニック広場へ行ってみる。
車を降りると、大量のアブが排ガスの二酸化炭素に寄り付いてきて出迎えてくれた。
つい2週間前には全く居なかったのに、やはりこの時期はやむを得ないだろうねぇ・・・
良く観察すると、殆ど刺さないオスのアブだけのようで安心・・・が、ブンブンと羽音が煩い。



前回幕営した、馴染んだ場所には先客がキャンプしていた。
今回は家族幕営で荷運びもあるので、駐車場前の白樺林の木陰に幕営場所を決める。
木陰で屋根は不要と思ったが、荷物の露除けにと念のためタープを張ってみた。



張ったとたんに、さっきのアブが気持ち良さそうにこの屋根裏に集合してしまった(大汗
こんな虫にも愛情を注ぐとは、ワタシってなんて慈悲深い自然を愛するキャンパーなのでしょう・・・な、ワケないでしょ!!(重油汗)



白樺林の木陰がとっても気持ちイイ。
そのうちブンブン煩いアブにも慣れてしまった(笑
煩いけど刺さないから許す(笑

      

うまい具合に白樺林の作る木陰のおかげで、強い日差しを遮って暑さを凌いでいます。



水場は小さなシンクだけの簡素なものだが、冷たい水が出て重宝する。
ジャグ代わりのウィスキーのペットボトルに詰めると、たちまち表面が結露して涼しげだ。

     

久々の家族総出の幕営なので、いつもとチョッと勝手が狂っている(笑
普段使わないツーバーナーもメンテがてらに活用、これまたなかなか良い道具なものなのだ。

とそんな時、お隣にテントを設営した御主人にお声を掛けていただいた。
なんとこのHPの愛読者で、静岡浜松から北東北の旅へ来られたプリウス@浜松さんのご家族です。
このHPの岩洞湖家族旅行村のレポを参考にして頂き、まさにこの日このキャンプ場に来て偶然我が家と遭遇したのでした。
プリウス@浜松さんご家族は静岡からの北東北のキャンプ旅だそうです。
移動の車プリウスはとても燃費が良さそう、昨今のガソリン価格の高騰の折で何とも羨ましいです。
そして、こうしてhpを参考にして頂けるなんて何とも嬉しい限りなのです。

さて、夕刻になるにつれ徐々に薄暗くなりタープ下のアブは一斉にどこかへ行き、静かになった。
まったりと静かに好い雰囲気の時間です。

     

この晩、広場には合計5組のテントが居たが、広大な白樺林のためそれぞれ独占した気分になるようです。
盆休みのこの時期、どこもかしこも人で溢れる数日間だがこうしてゆったり過ごせるのはとてもいい。
これからもずっとこうした状態であるよう大事に利用したい場所だ。
この日本州一気温が下がるこの地でさえも気温30度を越えたが、日が暮れるとスッと涼しくなるのが嬉しい。



さて、しばし夜の静けさと星空を見ながら白樺林での幕営を楽しみながら、ひげのウィスキーをチビリとやる。
そういえば、この数日は流星群の接近で流れ星が見られるはずだが、残念ながら見えなかった。
さて、涼しく快適に寝れそう・・・オヤスミなさい。



二日目朝。
早い時間から空が明るい、今日もまた猛暑の一日が始まった。



まだ早朝だが、日差しに当たるとジリジリと突き刺さるような感じだ。
木陰、タープに居る分には涼しくしばらく心地良く過ごす。
日差しが強い真夏の時期は、個人的にはさすがの白樺林の眺めもイマ一つに思うがそれでもこの風景は好みなのだ。
ワタシとしては、白樺林は曇りの日がしっとりとして一番綺麗に見えるような気がする。
先のプリウス@浜松さんご家族もココが気に入り、今日は予定を変更して連泊に決めたという。

そろそろ日が高くなり気温も上がり出したので、我が家は周辺へドライブに出ることにする。
向かったのは八幡平、山へ向かえば少しは涼しいだろうと・・・。
姫神山一本杉園地の方へ向かって行くと近道である。
途中その姫神山一本杉園地のお気に入りの場所へ寄ってみると、ツーリングライダーの方がソロで幕営していた。
しばし話を交わしたが、やはりこの場所のロケーションの良さに気に入っていたようだ。



今日はくっきりと南部富士・岩手山が正面に勇壮な姿を見せている。
きっと今日は夕日が映えて素晴らしいロケーションになるのだろう。

さて麓に下りて簡単なお弁当を買って、八幡平方面へドライブする。
アスピーテラインをどんどんと標高を上げて行き、茶臼岳の下あたりに差し掛かると岩手山がいっそう真近となって見えてくる。



一面モヤ状の上にチョッとだけ頭を出した姫神山も、はるか向こうに確認できる。
素晴らしい景色にしばし見惚れる。

八幡平頂上駐車場へ到着、登山口の少し下側の無料駐車場へ車を入れる。
ココから頂上へは約30分ほどの観光ハイクだ。

     

道はしっかりと整備されてあって誰でも歩ける観光ルートだ。
涼を求めて来て見たがこの日はココも暑い・・・風があるので心地良く救われる。
暫く登るとまた岩手山の景色、もう岩手山も目線の高さに拝めている。
駐車場からチョッと入っただけでも、オオシラビソ(アオモリトドマツ)に囲まれて森の深さを実感させられるのだ。



更に行くと八幡沼展望台へ着き、ココもいい眺めで何れ時間があれば沼畔一周もしたいもの。



更に進み八幡平頂上展望台へ到着。
標高1,613m。



眺めを楽しみながら一息付いて、今度は駐車場へ向け降りて行きます。
鏡沼、めがね沼と見て行くうちに、あっという間に駐車場へ着いてしまった。
約1時間ほどのミニハイキングですが、どうしてなかなか良い観光になりました(笑

さて、良い汗をかいたのでお目当ての温泉へ向かう。
樹海ラインを少し下った所に湧く温泉、藤七温泉・彩雲荘だ。



ここは東北では最高地の標高1,400mに湧く温泉として有名なところです。
白濁で強い硫黄臭の温泉には、まさに山岳地に湧く温泉を堪能させられる。

     

藤七温泉を後にして、松川へと下りてくるとせっかくなので松川地熱発電所を見学。
大した資料館は無いのだけれど、冷房目当てでしばしの休憩なのだ(笑
ついでに焼け走りを見学に寄り道、そして幕営地に戻りますか。
夕食の簡単な材料を買い込み、また一本杉園地を通って岩洞湖家族旅行村へ。



pm4時頃、秋田のねこぼさんが到着して合流。
昼下がりにメールを受信した後だから、まるで飛んで来たかのような早業でビックリだ(笑



アブの多さに辟易しながらも乾杯して再会を祝う。
場内はテントの数も増えることなく、昨日と同等の雰囲気。



やがて夕刻も遅くなり暗くなると刻々と気温が下がり始め、広場の芝生は薄い霧に覆われ一瞬幻想的になった。
ねこぼさんを交えてまったり涼しい夜を楽しむ。
やがて、プリウス@浜松さんも合流してキャンプ談義に楽しいひと時・・・。
お互い、思いもかけない偶然の出会いに感激を隠せないのだ。(笑



ふと気温計を見れば16℃とかなり涼しい。酷暑の夏だがこの寒いくらいの涼しさは嬉しい。
やがて夜も更けオヤスミなさい。



最終日。

今日も凄く天気が良い・・・良すぎだ、今日もまた暑くなりそう(笑
簡単な朝食が済むとゆっくりと撤収。
タープを降ろすとたむろしていたアブは何処かへ居なくなった・・・タープ下はアブにとっても居心地の良い場所なのだった(凹

管理人さんが来たので暫く談笑。
今年はアブが多く、湖畔の無料キャンプ場エリアのほうが多かったのでこっちの広場がどうか?と進めたのだと言う。
(これは昨年来のワタシの幕営実例が反映されたのだろうか?笑)
それでもこのアブも一時のことで、もう二週間もすれば居なくなるのだと言う。
新潟あたりの獰猛なメジロアブと違って、素性の良いアブ(笑なのでまだキャンプが出来るレベルだ。
今回他の人はどうか知らないが、家人はアブには刺されなかった。

まぁこの時期水辺に近いキャンプ地には必ず付き物で、止むを得ないのではないかな?
夏季キャンプを避ける人もこれが理由の一つであると言う。
何にしても虫嫌いの人には、残念ながらお勧めできない場所でしょうかね・・・。

     

さて管理人さんに歓迎されてココでのキャンプは一層楽しいものとなった。
また近いうちに再訪すると伝え、撤収を終わらせた。



プリウスさんご家族にも別れを告げて広場を後にし、砂利道を走る・・・もう車は砂だらけの状態だ(笑
R455に出た所で、ねこぼさんと別れる。
盛岡に出て普通に南下するのではつまらないので、わざと遠回りに帰るために三陸沿岸を下ることにしたのだ。
岩泉を過ぎR45へ出ると三陸沿岸の海岸風景が楽しめた。
途中、海水浴場付近ではやや渋滞したが概ねスムーズに走れて無事帰宅、やれやれ今日も一日暑かった・・・。





END





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