姫神山一本杉園地キャンプ場(岩手県)
2007年 6月

住所:岩手県盛岡市玉山区馬場前田
料金:無料

以前の自分の掲示板に「2006年のワタシのお気に入りキャンプ場のベスト3」と言うのを書いた。
岩洞湖家族旅行村のピクニック広場、姫神一本杉園地、飛の崩れ・・・。
しばらくはこのお気に入りの場所だけを巡っても満足かも知れない・・・次週も夕日を見に象潟へ行こうか!
それほどに温泉とど的な「ココは良い!!」のキャンプ場なのである。

岩手県の玉山区(旧・玉山村)のキャンプ地が2箇所もあるが、ただの偶然です。
特に「姫神山一本杉園地」と秋田の「飛の崩れ」は、運がよければそれは泣けるような夕日が見事なのだ。
とてもロケーションの良いキャンプ地なのだ。
しかしだからと言って、行けばいつでも絵になるようなキャンプが出来るわけではない。
季節や天気、キャンパーの混み具合など、多くの要因が整わないと理想的な状況にならない。
そういう所が簡素な無料キャンプ地に単独で向かう醍醐味、味わいなのだ。

さて、この週末は上天気の予報だった。
先週は秋田の沿岸に出向いてしまったので、今回は岩手だ。(笑
今週こそ飛の崩れがとか何処何処が最高だったのかもしれない・・・と、そんな風にいつも一人心の中で葛藤している(笑



いつも仕事に出る時間よりも早く、車に簡単な荷物を積み北東北に車を向ける。
いつもチープなキャンプ旅・・・高速は滅多には使わない、時間を使う。
早起きでの行動で思ったよりスムーズに移動できる・・・爆走とど??笑
天気が良い、気分も上々、コレでなくては・・・。
時間に余裕があるので、寄り道で某所野営場を視察する。

      

よく場所が見つけられないと言われている、幻の野営地だそうだ。
確かに・・・こんな荒れた林の中を歩かねば行けない。
何処にあるんだ?と不安になる頃、屋根が見える。
これまた荒れた建物。
元は炊事棟らしいが、もう蛇口も何もなくなっていていた。
テント張れるのかいな・・・

      

ソロテント一張りくらいの平地しかない感じ。
トイレは幽霊でも出そうだ、湧き水なのか水が出っ放しになっている。
周りは林の中でジャングル状態・・・鬱蒼としている・・・。
山菜採りの人に出会う・・・熊でなくてよかった(爆
夏油温泉野営場もこれに似た感じだったが、それより荒れた状態、とういかもう廃墟状態だ。
気が向いたら一人ザックを背負って来てみようか・・・(笑



さて次に向かったのは、岩洞湖家族旅行村。

      

やはり素晴らしい自生の白樺林と、新緑のコントラストが素晴らしい。
しばらく散策・・・いやー、何度来ても良いところだ・・・風も無く虫も居なくてまさにキャンプ適日そのもの。
この季節気になるアブ、ブヨ、蚊などの吸血系害虫は全く居る気配が無い・・・素晴らしく良いコンディション!
天気も最高で気持ち良く、今日はココでキャンプしなくちゃ嘘でしょう!!
しかし、今日のテーマの夕日のキャンプ・・・姫神山一本杉園地はどうするのか・・・葛藤することしばし。
が、しかしこの絵葉書のような見事な白樺林に囲まれてキャンプしたい!
え〜い!と、管理棟へ行ってみると・・・、管理人さんはどこか作業中なのか不在であった。

   

簡素な水道と、かなり綺麗で快適な水洗トイレ棟とで設備は充分で、これ以上の設備はワタシのキャンプには要らない。
この見事な白樺林の自然があるだけで良い・・・それがキャンプだ、と思う。
管理人不在の為、トイレだけ借りてしぶしぶと当初の目的地、姫神山一本杉園地へ向かう。
ここから一本杉園地へは牧場脇の道路を行き、約20分ほどで行けるのだ。





いつもの定番、お気に入り場所・・・登山口前に上がる。

     

いつもの場所にテントを広げる。



今日はこれでやる。

     

日差しが良くてテントの中はやや暑い。
ベンチレーターを開けておくと、スッと風が通って快適。
さて、良い汗かいたので温泉に向かう。



車で約20分ほど・・・ユートランド姫神へ・・・優美な姫神山が向こうにくっきり綺麗に見える。
露天風呂でマッタリ・・・良い気持。
一本杉園地への帰路の途中、好摩のスーパーで簡単に惣菜を買いテン場へもどった。



ややっ!なんとしたことだ!!
あっという間にこんなに雲が・・・南部富士・岩手山が雲に隠れてしまった・・・。

     

だんだんと雲は厚くなってきて、岩手山は完全に雲に隠されてしまった。

      

お気に入りのこのテン場はとても心地良く、いつものようにユルユルとやり始める。
大好きなトマトも、そろそろ美味しくなってくる季節だ。
目の前はイタドリの群生地・・・ワタシはよく知らなかったけれど食べられる山菜のひとつだという。
調理法を知っていれば一品出来たかな・・・。笑



ぶ厚い雲の隙間からほんの少しだけ夕日が覗いた。



今の季節は岩手山の右側に日が沈む。
これが秋に向けて左に、岩手山にかぶるように夕日が沈むようになるのだ。
秋、冬の時期の姫神山一本杉園地のこのテン場からは、澄んだ空気のお陰で夕日が見事で神々しく輝く。
そんな時は本当に最高な景色のなかキャンプが出来るのだ。

     

少し冷えてくるが、無風で心地良い夜。
とても静か。
岩手山の麓の夜景の灯りが瞬いて綺麗だ。
周囲の森林からは、トラツグミの「ヒィーン・・・」という澄んだ鳴き声が響き渡る。
夜鳴く鳥は忌み嫌われるが、なんの・・・それは此処が山の麓の自然に溢れた証拠だ。



テントを閉めて前室に篭る。
ランタンの灯りを消し、キャンドルだけにしてラジオを聴き入る。
しばらくしてミニととは寝入るようだ、ワタシも良い酔い心地なので一緒に寝てしまう。





翌早朝も厚い雲に山容は隠されている。

     

撤収する頃、日が差してきた。
下の駐車場からは姫神山に登る人たちが鈴を鳴らしながら上がって来ては、登山口の奥に入っていくのだった。



撤収し麓へ下りる頃あたりには、ようやく見事な岩手山の山容が拝めた。
素晴らしい南部富士、存在感のある姿だ。
帰り際になって素晴らしい景色になるとは・・・今回はタイミングがズレたね・・・。

     

帰りはこれまたいつもの温泉、大沢温泉。
温泉とど命名の地(笑
渓流沿いの露天風呂。
満喫!





END





page top | back | next