岩手−青森 ドライブキャンプ旅
源兵衛平高原キャンプ場〜下湯ダム公園キャンプ場
2007年 4月

今年もGWが巡ってきた。
やはりまとまった連休は何かと嬉しいものである。
何年か前まではそれこそ何ヶ月も前からGWの計画などを考えたものだが、今や特に吟味しなくなった。
今回も特に計画らしいことは何もないのだが、長男マキの部活のおかげで一家揃いでの規制無く自由行動が可能になった点が今年の特徴だ(笑



<源兵衛平高原キャンプ場>
岩手県岩手県宮古市(旧・新里村)刈屋9-98   利用料金:無料

大雑把に考えていたのは、北東北と北陸方面へ2回に分けたキャンプ旅だ。
まずどちらに行くか・・・それは当日の朝に決まった。
まずは東北へと舵を北に向けることにしたのだ。

     

主要国道のR4号は通い飽きたのと連休入りの行楽渋滞を懸念して避け、東側の海沿いに向かった。
三陸の海岸線に沿ってR45を北上する。
天気は上々、景色が素晴らしくドライブが楽しい。
午後になってようやく釜石まできた。
さらにR283〜遠野〜R340と辿り早池峰山を望む頃には今夜の宿営地は決まった・・・源兵衛平高原キャンプ場だ。



キャンプ場付近には何もないことは判っているので、手前の新里で温泉に立ち寄る。
「リバーパークにいさと」は閉伊川オートキャンプ場や人口温泉の「湯ったり館」などがあるリクレーション施設だ。。
ここでひと風呂浴びることにするか・・・。

さて、R340を進み刈屋に着た所で分岐してキャンプ場へ向かう。

     

分岐後はこのような狭い道の連続だ。
数キロ行った所で右の写真の看板があり、迷わず左折だ。

     

約8キロ、標高を上げながらようやく高原へ登ってきた。
ここの看板から右折すると砂利道に変りさらに1キロほど行く。

         

ファイヤーサークル前まで下りる道が深い轍になっていて、端に寄せながら恐る恐るキャンプ場へ下りて行く。
ここを訪れるのは2度目だが、人の気配も無くとてもヒッソリしてワタシにはとても良いキャンプ場だ。



場内の端には僅かに残った雪も見える。
やはり前回と同じ場所しか平地の適地が無く、ここに設営する。
このキャンプ場の難点はまとまった平地がないことだ。
このように貸切状態で小型テントならいいが、何張りもは張れない。



その場合は、下の建物からは遠くなり不便だが上方の草地エリアに張ることになるだろう。

     

嬉しいことに釜場にはたんまり薪の備蓄があった。
風も無く焚き火には好日である。
ファイヤーサークルで狼煙を上げる・・・良い感じ。



標高1,000m近いはずの高原で、日が下がるにつれ気温も下がってくる。
pm5時を回り早めに食事を始める。

     

貸切のキャンプ場、貸切の焚き火・・・こういう状況が最高、GW中なら更に願ったり叶ったりだ(笑。
混雑とは無縁、こういう辺鄙な所こそワタシの好きなキャンプの舞台だ。



とっぷり日が暮れて、焚き火の前に陣取る。
気持ち良い焚き火・・・う〜む!大満足だ。
これは最高でしょ?!

      

暫く焚き火を楽しんで美味い晩酌だった。
さて、今日も良くドライブした。
疲れを残さないように、早めに寝よう。



翌朝、カラリと晴れ渡って良い天気。
ドライブ旅の朝は早い。
7時過ぎには撤収を終え、キャンプ場を後にした。



<下湯ダム公園キャンプ場>
青森県青森市大字荒川字横倉   利用料金:無料


源兵衛平高原キャンプ場からR340へ下りて戻ってきた。
そのままR340で北上する。
国道沿いなのだが、峠と名の付く場所の連続で人家もまばらだ。
コンビニなどおろか、商店すら見当たらないような秘境のような山村を幾つも通過する・・・
やっとのことで小さな商店に裸電球の灯りを見つけた。
飲み物一本買えることのありがたさに泣けてくる・・・(笑

ようやく九戸の町まで下りてくると一息ついた。
ここからはしばらく街を移動する。
十和田市へ入り、ここからは八甲田へ舵を向ける。

     

一面の残雪風景。
八甲田の連山が見事に見え綺麗、素晴らしい風景にしばし見惚れた。



八甲田温泉遊仙にて温泉に浸かる。
例の「北東北日帰り温泉」のクーポンでワタシの分¥500が無料だ。

         

ポンプ故障のためか、内湯は使用不可でお湯が入っていない。
もともと露天風呂が目当てだから構わないのだ。
露天は大きな石組みの湯船が二つ。
ザバザバと大量のお湯が注がれるが少しヌルい。
約40℃ほどかな?温泉はもうチョイ熱めが良いのよ。

さて、昼を回った。
今夜の宿営地を心配しなければならない。
この辺まできたら何処にするか・・・。
候補はいくつかある。
青森市に下りれば、月見野森林公園やら八甲田憩いの牧場などが良さそうだ。
弘前まで行くなら、岩木青少年スポーツセンターなども良いね。
まずは青森に下りることにし、メモに記してあるダム公園を覗くことにした。
キャンプ出来るとメモしてあるのだ。



青森市に入りスーパーに寄り簡単な惣菜を買い、下湯ダム(平成湖)へ向かう。
大きくて立派なダムだ。



ダムの堤の脇に広い運動広場やテニスコートなどがあった。
そしてよく見ると奥のほうには炊事棟が見えた。
案内看板を確認すると、キャンプ場の表記がある。

     

広場の端にピニックの家族が一組くつろいでいる。
運動場の隣で木々の並びで仕切りされているようで、サイトはさほど広くも無いが全体に明るく良い雰囲気だ。



炊事棟も綺麗で、ちゃんと水が出て利用できる状況だ。
うん、良いのではないか?
受付連絡などの指示案内は無く自由に利用してよいのだろう。

ここに宿営と決めたが、一つ問題がある。
荷物運搬が遠そうなのだ、約30mほどか・・・まぁ運べる距離ではあるし装備も簡素なので何とでもなる。



なるべく車を寄せようとすると、一箇所のみ車の入れそうな場所がありキャンプサイトへの道がついているのだった。
だが、山側の滝からの小川の水が溢れ、道路に流れていたのだった。
車一台分の通路となっているようで、濁り水の下は地面のようだ。
脇の側溝に気をつけながら恐る恐る入るのだった。
すぐにファイヤーサークルがあった。



風が強いのが気になるが、ササッと設営だ。
落ち着いてみるとなかなか良い雰囲気、良い感じだ。
まだ新しい草が生えていない時期なので丁度良いのだろう。
枯れ草の状況を見ると、丈の高い草もありそうだ。

     

GWとはいえこういう所でキャンプするにはまだ季節が早いのか、キャンパーは我らのみの貸切。
明るくて開放感もあって気分の良い所だ。
今日はもう移動しないときめたので、早速一杯始める。



さっきの八甲田を来る時に、残雪の脇でふきのとうを採ってきた。
天ぷらで食べたくなり急遽油も調達してきたのだ(笑。

     

シェラカップで食べる分だけ揚げる。
揚げ立て熱々のところにレモンと天然塩を振って食べる・・・コレがじつに美味い!
低温でじっくりと揚げるのがコツだ、まわりはカラリで中がホックリ、ほろ苦さが良い感じに揚がる。
あまりにイケるので、もっと食べたい(笑。
炊事棟の周辺にもふきのとうがいっぱい自生しているが、花が開いて採り頃を過ぎていた。
柔らかい葉の部分だけを集めて掻揚げ風にして揚げる・・・コレもまたイケる(笑
ふきのとうの天ぷらがこんなに美味く感じるとは・・・歳かな〜?(自爆



風が強く吹いていて、少し寒いのだ。



突風まで当たるようになってきた。
仕方が無いので炊事棟に移ることにする。

      

他にキャンパーも居ないことで・・・やむを得ずの占有を許して頂きたい。
カマドで焚き火、狼煙を上げて炊事棟を生き返らす。

     

風が強いが空は雲ひとつ無い快晴、今夜は放射冷却で冷えそうだ。

     

炊事棟の蛍光灯は全灯点く。コンセントもある。
日も暮れてきて、今日も夕食の時間。



やはり、蛍光灯の灯りはイマイチで雰囲気がないので消灯。
キャンプはランタンの灯りが好い。
最近使い始めたNo229はお気に入りだ、コンパクトで明るい。

次第に風が弱まり、pm8時頃には無風になった。
小さなランタンの灯り、安ウィスキー、ラジオの音・・・。
こういう質素でジミなキャンプこそがワタシのスタイル、大いに楽しいものだ。
やがて夜も更けた・・・今夜も寝よう。



翌朝am5時過ぎ。
ミニととはまだ熟睡中だ、そっとテントを抜け出る。
霧が少しずつ上がってきている。



枯れ草の小高い丘に登り全景を見下ろす。
向こう側がダム湖だ。



こうして見ると、ダム湖畔とは思えないような雰囲気の良いキャンプサイト風景だ。
散歩から戻ると、ニミととも起き出した。
簡単に朝食を済ませて撤収。
am7時、炊事棟を掃き掃除して車を出した。

帰路の南下。
碇ヶ関でR282へ舵を切り、秋田との県境の峠に差し掛かった所で好い温泉がある。
秘湯・古遠部温泉・・・温泉好きの者には超が付くほど名の通った所だ。



国道から渓谷沿いの荒れた道路を数キロ走る。
やっと旅館が見えて一安心。
ここも「北東北日帰り温泉」のクーポンで20%割引してもらう、¥260→¥208だ。
嬉しいことに、ミニととの分は無料で良いと言う。

      

素晴らしい温泉!!凄いの一言!
含石膏食塩泉、苦味のある濃厚な温泉だ・・・まさに薬湯。
少し熱めの湯。
毎分500Lという大量の湯がドバーっと注ぎ込まれ、反対側から同じ量が掛け流されて行く。
身体を拭いたタオルを絞ると、湯花が絞り紋様となる・・・何とも凄いとしか言いようがない。
これぞ天然温泉の醍醐味!

さて、GW・・・何処に行っても混であろうGW。
そう言う意味では今回のドライブキャンプ旅は混雑とは全く無縁で快適だったのだ。
やはり東北・・・北東北の良い所だ。
この旅の総走行距離は、約1,020kmであった。





END





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