2006年 6月
村民の森あいの沢キャンプ場(福島県)

福島県相馬郡飯舘村深谷市沢166
利用料金:テント専用サイト
¥200/大人、子供¥100

村民の森あいの沢キャンプ場は、福島県飯舘村(いいたてむら)にあるキャンプ場。
以前に視察したこともあって状況は周知しており、周囲の雰囲気の良さにいつかキャンプすることを考えていたのだった。
そして、今回のキャンプでは幕営の他にもお楽しみのイベントがあるのだ。

この「村民の森あいの沢」には移築された本物の古民家「民家園ふるさと」がある。
今回は飯舘村主催の、「ボランティアホリデー・茅葺葺き替え体験」に参加する事になっているのだ。



現地の管理棟に到着したのはam9時前。
受付を済ませて少し離れたキャンプサイトへ入る。集合時間前に設営を終わらせるためだ。
¥100/大人、キャンプ場(テント専用)はとても安価・・・というか殆ど無料と一緒でしょ。

      

あいの沢湖・・・小さな湖畔沿いに入ると、新緑の森林の中にコテージなどの施設が見える。
指定されたのはNo20のサイトだった。



静かな湖畔の森の中・・・まるで詩の中のシチュエーションそのものという感じの素晴らしいロケーションだ!
新緑がとても清清しい。
まもなく、まるさん親娘も到着。早朝発で遠路福島までご苦労様でした。

     

まるさんは一段下のサイトだが、そこへはジムニー級の車でないと乗り入れは不可能だろう。
普通なら無理せず駐車場に置くのが無難だ。
砂利敷きのサイトはジメつかず良いのですが、地面が硬くてペグの入りが厳しい。鉄ペグはあった方が無難だ。



トイレ棟は立派で水洗式。とても綺麗で快適。

     

サイト下の立派なトイレ棟の正面、「あいの浮橋」を渡って遊歩道沿いに管理棟のほうへ向かう。
このあたりもすごく雰囲気が良い感じなのだ。
「あいの浮橋」を渡ると自然体験学習館があり、ここを過ぎると宿泊体験施設「きこり」に通じて行く。



さて、ここが古民家・民家園である。管理棟の斜め向かいに位置する。



am10:00、参加者と役場の方々が揃い開所式にて説明を受け、いよいよ萱葺き作業を手伝う。

     

なんと、嬉しいことに屋根に登らせてもらい作業体験ができるのだ。
職人さんはベテラン親方に加え、萱葺きの技術を次世代に受け継ぐ若き女性の職人さんとのペア。
今回は押し萱と言って、新しい萱を足していく方法なのだと言うことだ。
使われる萱は、地元のグリーンツーリズム研究会によって数年かかり準備したそうだ。

    



今回はトオルちゃんと親子ペアだ。中学に入ったマキは部活とバッティングで来れなかったのだ。
こういうのが大好きなカミさんも残念ながら留守番となった。

足場を登り、トオルちゃんも果敢に茅葺屋根に上がって行く。
参加者一同、素晴らしく良い動きでカヤと大いに格闘する(笑
カヤの匂いがとっても気持ち良い。
各地の郷土資料館などでは良く見かける古民家だが、こうして直に触れ合えるのは感激ものだと思う。
更に萱の葺き替えともなれば数十年に一度位なもの、そうそう体験できるものでなく貴重なチャンスだ。
面白いですな〜、と思ううちに早くももうお昼。

     

古民家の中でお昼ごはんです。思いもがけず立派なお弁当、ご馳走だ。

      

古民家の中、囲炉裏が良いですなー!これです!この雰囲気!!これが良いんですねー!
昼休みに付近を散歩します。
管理棟の隣にはオートキャンプサイトがあります。

     



テント床仕様のオートサイトです。
約15サイトくらいありそうです。AC付きサイトもあって¥3,150。
他にキャンピングカーサイトもあるようです。

   

さて、午後の部の萱葺き作業の続きです。
屋根の上ももう慣れっこになったトオルちゃんです。スルスルと登っていきます。
邪魔になりながらも、おしゃべりだけは一流者か?頼むから大人に指図すんな!!笑。



職人さんのペースで作業は進み、煙抜きのところの萱葺きが出来た所でpm4:30、今日の作業は終了。
うーん!本当に根気の要る作業と思います。大変な作業に頭が下がります。



         

さて、作業終了で一旦キャンプサイトへ帰ります。
この遊歩道を行く雰囲気がとても良いのです。癒される風景&雰囲気です。
浮橋を渡りキャンプサイトへ。

     

途中、遊歩道に沿って「あいの句碑」があります。
愛をテーマにした短歌・詩を募集し、石に彫って展示してあるのです。
一日がかりでないと全部は読めないほどの数かも知れません。
静かな湖畔のキャンプサイトに滞在して、日がな一日湖畔を散策して句碑を読む・・・良いじゃありませんか。
一つ一つの句碑を読むと、とても癒されると思います。



作業でホコリまみれになったので、早速「きこり」に行きお風呂に入る。
今回はボランティア参加のおかげで無料で入浴できて嬉しい。
あー、気持ち良い。すっきりさっぱり!
この後、交流会があるのだがまだ間がある。



     

テント周りを整えていっぷくした後、再度宿泊体験館きこりにとって帰り交流会へ。
あくまで体験ボランティア、交流会は会費制なのが良いね。



余程気持ちよく働いたのか、食欲が凄いのがこの人。(笑
食いっぷリが見事でした。(笑

     

寡黙な職人の親方と、次世代を担う貴重な若き女性の素晴らしい萱葺き職人さんです。
皆さんで和やかな話に盛り上がって楽しいひとときです。
こういう交流会って気取らず気負い無くとてもリラックスしていい感じだ。

さて、やがて交流会もお開き。キャンプサイトへ戻ります。

     

小さな焚き火を囲んで、茅葺の話をしながらマッタリ・・・。
静かでとても良いキャンプサイト。



先にトオルちゃんはお休み。
こちらもしばし焚き火を囲んだ後に就寝。



翌朝、次第に陽も射して来ました。



緑が濃くて清清しい。
ここは夏には涼しくて気持ち良いサイトだろう、また是非再訪したい!

     

左:テン場からは少し離れるが炊事棟。
右:バンガローも近くにある。



右手にあいの沢湖、正面下に炊事棟。
ワタシのテン場は正面奥の樹木の中なのである。



am8時半過ぎ、撤収を終えて管理棟にて集合。



茅葺改修作業は今日も続いていた。
我々は午前中、村内を巡っての視察となった。

     



先ずはキャンプ場から下りてきた所、木工体験が出来る「クラフトマン」さんへ。
こちらのご主人鈴木さんはアウトドアーマンで、脱サラ後に飯舘村へ移住してこの店を開いている。
トオルちゃんはここで木工製のキーホルダーが気に入り購入。
アットホームで良い感じのところだ。



お次は、ツル細工や苔玉などの製作体験も出来る、小林さん宅を訪問。
庭を見学させていただき、しそジュースもご馳走になりました。
そして昼食は、農家レストラン・気まぐれ茶屋ちえこにて。



一見、農家の納屋なのですが・・・



これがまた食事どころ、お店なのですよ!
地場産の食材しか使わないので要予約だ。

   

良い感じのシックな内部です。なかなか驚かせてくれます(笑。
囲炉裏が良い感じだなぁ!
ここのちえこさんは、どぶろく特区にて許可されたどぶろく作りが出来る方なのです。
どぶろく「どぶちぇ」は量り売りしており、昨晩の交流会でも供されてなかなか美味いので、土産に買う。
昼食は、全て地物の食材の気まぐれ膳を頂く。
こういう滋味を味わえるようになったのは・・・やはりトシのせいかもなぁ。

こうして茅葺体験ボランティアのスケジュールは終了。
管理棟に戻り解散となりました。
一連のスケジュール、個人的にはとても充実の週末となり満足だ。
飯舘村の役場の方や地元の方々には貴重な体験をさせて頂いたとともに、大変お世話になりました。
ここに御礼、感謝致します。

ご覧の皆さんも、お近くの各市町村が企画するイベントを探して参加してはいかがだろうか。
このようにキャンプをしながら、様々なイベントに参加して楽しめるのではないでしょうか。





END





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