2006年 5月
源兵衛平高原キャンプ場(岩手県)

岩手県宮古市(旧・新里村)刈屋9-98
利用料金:無料

週末の天気予報は雨で思わしくないが、比較的天気が良さそうな北方面へと向かう事にしました。
行く先は、その日の目覚めの時のラジオの情報で決めることが良くあります。
土曜の早朝、予報に反してえらく天気が良い。快晴で明るい。
目的地は結構遠いし高速は使わないので、出発はam7時。



今回は三陸側を往復することにした。
松島を過ぎ石巻に来たあたりで、旧東和町(現登米市)のキャンプスポットを思い出し、チョッと視察する。
ふくろうの森キャンプ場、三滝堂ふれあい公園の二つだ。
この二つは隣接していて、宮城県登米市(旧・東和町)の大関川河川公園となっている。

<視察・ふくろうの森キャンプ場 宮城県登米市(旧・東和町)>
     



道路沿いの凄く小さくて簡素なキャンプ場。
大関川の浅い渓流沿いで、川遊びが出来るらしい。
この日、一組がキャンプ設営中であった。
安価な有料キャンプ場?無料?詳細不明です。(謝

<視察・三滝堂ふれあい公園 宮城県登米市(旧・東和町)>
     



      

上記、ふくろうの森キャンプ場を過ぎて少し進むと、この三滝堂ふれあい公園となる。
駐車場には売店があり、炊事棟の隣に管理棟もある。
受付すればキャンプ出来るようだ。有料?無料?詳細はわかりません。(謝
ここも浅瀬の渓流が良い感じで、夏の時期は川遊びで賑わうようだ。奥には遊び場もある。
難点はテント場としての平らな場所が少ないことである。


<源兵衛平高原キャンプ場>

さて、さらにひたすら北上を進める。
気仙沼〜大船渡〜遠野〜旧新里村へと進む。
天気が最高に良くて、新緑の清清しさに誘われて山間のドライブとなったのだ。
R340に入り刈屋付近で源兵衛平高原の看板に従い分岐し、山に向かって進んで行く。



舗装されているが、このように車一台分で狭くて曲がりくねった山道が延々約9kmくらい続く。

     

本当にこの先に野営地があるのか??
道・・・間違えてないか?と不安になりながら、この看板が現れて救われる思いだったりします(笑。

     

上記のT字路から砂利道で約1kmくらい進み、道の下に建物が見えてきました。
ファイヤーサークルが見えます。
ここが源兵衛平キャンプ場、pm3時やっと到着だ。

      

左:井戸水らしいのですが、飲用可なのか不明。
他に水道はないので飲用水は持参がベストだ。
右:げんべえ小屋は自由に入ることが出来、中はとても綺麗で炉がある。トイレ(ポットン式)もこの建物の中にある。



利用日誌が置いてある。近日の記入は数日前に役場管理課にて施設見回りの記録があった。
昼食や散策で訪れる人もいるようで、きちんと管理されているのだ。



薪もたんまり備蓄されている。



げんべえ小屋の前は丁度すり鉢の底みたいな感じで、反対側に上ってくると開放感のある丘となっている。

     



丘の上にくると眺めは良くなる。
この付近は標高約1,000m位だというが、なぜかそれほど高地に登って来た気はしない。
この丘の解放的な場所が好みだ。平らな場所は少ないが其処ここに適地が点在する。
が、しかし、今夜の天気は下り坂が確実なことに加え、丘の上は風が強く吹いており断念。
げんべえ小屋前の草地に設営と決める。



散りかけの桜がまだ残っているのだ。
さて、困った・・・平地がほとんど無い。



     

なんとか僅かな平地を見つけた。
そうと決まればやる事は早い。



ひと気がない寂しい野営地も、焚き火の狼煙が上がると人が居る生活感が出てくる。
車も人も来ない・・・とても静か。
カッコウの声が響いてとても良い感じだ。
気ままに来て、簡素で自然溢れるスポットで野営気分・・・こういうのが無料キャンプ場の良さだ。

     

少しずつ日が暮れてくる。
夕陽が木々の間から漏れてくる。
この場所だと窪地状態で眺望がないのが残念だが、風当たりの弱いのが良い。

     

夕方6時になってもまだ明るい。日が長くなった。
呑みながら鍋を温める。



次第に霧が上ってきた。
やはり今夜の天気は悪くなるのだろう。

     



ランタンに火を点す頃には霧も濃くなってきた。
携帯は当然圏外、ラジオもさっきまで感度が悪かったが日が暮れると良く聞こえてきた。



とっぷりと日が暮れ、あたりは漆黒の暗闇。
明かりはランタンと焚き火の炎だけ・・・霧のおかげで幻想的な気分。

音はラジオ、ランタンの燃焼音、焚き火の爆ぜる音が心地良い。
かまどにあった薪は火付きが良く、小屋前から追加で持ってくる。
桜の木の剪定枝だろうか、焚き火の薫香が良い。
さらに霧が濃くなって来るものの、まだ雨粒は落ちない。



マッタリ・・・良い感じの夜。
pm10時か・・・さて、寝ます。





早朝、濃い霧に囲まれている。
目覚めは明け方4時、テントを叩く雨音で起された。
まだラジオの感度が良いので、しばらく横になりながら聴く。



早朝5時に食する携帯食(笑、美味い!
今日は遠くまで来ているので早めに帰路に発たねばならない。
雨は断続的に強弱を繰り返している。
6時を過ぎ小雨を見て、一気に撤収。



何となく名残惜しいので、げんべえ小屋に入りコンクリートの炉で焚き火する。
撤収で濡れたものを乾かす。
小屋の中は綺麗で、良い感じだ。

     

大荒れの天候ならば、この小屋の中で過ごすのも良いだろうし、テントも張れるスペースはある。
たとえ悪天候でも、このげんべえ小屋の中なら数人集まれば宴会で楽しめそうなくらいだ(笑
さて、7時を回った。火を消して帰るとします。

     

宿営地を後にして、昨日来た方向へは戻らずそのまま先に進むと草原が広がりトイレもある。
このあたりも良い宿営地だ。

ナビで見るとこのまま進めば、昨日のルートより数キロ短く麓へ下りると思われた・・・。



ところが・・・この写真の先はまるでトレッキング道のような凹凸激しく危険な崖道であった!!
路面も滑るし急勾配の下り坂で、もう既にUターンは不可能だった。
ワタシの軽自動車にはとてつもない悪路・・・途中崩れ落ちた石や木々をどけながら時速5kmで下る。
祈るような気持ちで下ること所要約一時間・・・それほど大荒れの悪路でした。ジムニー級の車でないと無理だ。
昨日のコースなら舗装路で僅か20分だったろうに・・・大後悔したのだ(笑

     

左:昨日はこの看板を見て左に曲がったのだった。絶対に正面の悪路に入って行ってはイケナイ!
右:今朝はやっとの思いで正面の未整備道路から這い出てきたのだ・・・約1時間もかけて。

今日は大雨。
宮古〜釜石〜大船渡、と海沿いはそれこそ悪天候。
ゆるゆると南下して夕方に帰宅すると、雨も上っており晴れ間も出始めたのでした。
・・・ま、こんなもんです、ワタシの旅は。(笑

源兵衛平高原キャンプ場、非常に簡素でひっそりとした場所でしたが、夏〜秋頃にはまた行きたいものです。





END





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